月商700万円を誇る『ハカタホタル中目黒』。博多ブランド×SNSで20~30代女性を集客!
本格的な博多料理が楽しめる居酒屋『ハカタホタル中目黒』が若い女性客を中心に人気を集めている。食べログのブックマークは23,000人超(2024年7月末現在)を記録し、平均的な月商は700万円を誇る。客単価4,500円のカジュアルな居酒屋の人気の秘密を運営会社と店舗責任者に聞いた。
>>飲食店の悩み「人手不足」を解消するには? 3つのポイントで採用活動を力強くサポート!
客単価4,500円の理由
3階建のビル1棟を借りて3つのフロアで営業する『ハカタホタル中目黒』は中目黒駅から約350mと近いが、山手通りから一本入った所にあり、飛び込みの客が頻繁に入ってくる立地というわけではない。それが今は週末には予約だけで満席となることも珍しくない人気店となっている。
好調な業績の理由は大きく分けて以下の3点と考えられる。
①若者向きの商品、サービス等の提供
②効果的なSNSの利用
③博多ブランドの魅力
同店は福岡県を中心に38店舗(2024年7月現在、新たに2店舗開業準備中)を展開するO・B・U Company(本社・福岡県筑紫野市、代表取締役社長・寺川欣吾氏)によって運営されている。各店舗は業態によって7の事業部に分けられ、『ハカタホタル中目黒』は「ほたる事業部」に属する。
2011年11月、同事業部の『博多ほたる 麻布十番店』がオープンして東京進出が始まった。こちらは客単価8,000円程度の高単価業態。この店舗の成功実績から、同事業部で、より親しみやすい店舗ということで『ハカタホタル中目黒』が2018年11月にオープンするに至ったのである。
カジュアルな店舗にしたのは同社の内部事情も関わっている。
「本来の“ほたる”(事業部の店舗)の料理をつくり、提供するには、調理経験が長く、技術の高い料理人が必要です。昨今の国内での料理人不足、外食産業界での働き手不足を考えると、調理経験歴が浅くてもおいしい料理を安定してお客様に提供できるようにすべきと考え、リーズナブルにカジュアルな売価設定にしています」(同社)