2018年注目ワードは「フレーバー」。お酒のトレンドとおすすめグラスを紹介

日中の気温が高くなる日が増え、ドリンクメニューがよく出る季節になりました。今年のお酒のトレンドはずばり「フレーバー」。ベースとなるお酒本来の特徴を生かしつつ、香りや味をほのかに加え、飲みやすくしたものが人気です。今回はトレンドとともに、美味しい飲み方やグラスの選び方などをご紹介します。

この春、新しいフレーバードビールが続々

フルーツやハーブの香りをつけたフレーバードビール。ビールを気軽にお洒落に楽しみたい若い人たちの間で人気です。そして、この春からさらに人気を押し上げる「新しいビール」が続々と登場！その背景には、2018年4月の酒税法改正があります。これまでフルーツを原料としたものは「発泡酒」でしたが、改正後は、副原料に果実、香味料を加えても「ビール」になりました。これを受けて、国内のクラフトビールのブランドから柑橘系のピールやハーブを使った、爽快感がありフルーティーな新製品が開発されています。

フレーバードビールは香味や果実を製造工程で加えることで、ビールの良さとフレッシュな香りが楽しめるので、「はじめの一杯」やカジュアルなお料理のお供に最適。パーティーやカフェバーでは見た目がお洒落なフルートグラス、和洋を問わず料理を楽しむならゴブレットタイプのグラスで提供するのがオススメです。

世界が注目するフレーバードウォッカ

今年はサッカーワールドカップが6月にロシアで開催されます。「ロシアといえばウォッカ！」ですが、日本でもウォッカ専門店が評判を呼ぶなど、その人気がジワジワと上がっています。海外では、ウォッカ本来の芳醇な味わいを生かしつつ香りや味を加えたフレーバードウォッカが大人気。スイートなバニラを加えた「アブソルートバニラ」が話題です。またフレーバーウォッカの代表格「ズブロッカ」は、ハーブを加えた桜のような柔らかな香りが人気です。

もともとウォッカは柑橘系との相性がよく、フレーバーの種類で多いのがレモンやオレンジ。炭酸やトニックウォーターで割り、タンブラーで供すると爽やかな香りとほのかな酸味が楽しめるでしょう。また、キンキンに冷やしても凍らずにとろりとするウォッカの特徴を味わうには、やはり、ショットグラスでストレート。口径の広いラッパ型だと、より香りを楽しめます。旧ソ連時代から日本でも親しまれてきた「リモンナヤ」は、滑らかな口当たりのストレートがオススメ。レモン色が映える薄手のショットグラスがお洒落です。

古くて新しいレモンサワー

居酒屋や焼き鳥屋の定番中の定番「レモンサワー」が今、大ブーム。レモンの香りと爽快感を引き出し、ベースの焼酎を引き立てる工夫をこらしたものが看板メニューにもなっています。たとえば、氷で焼酎が薄まらないよう、凍ったレモンを氷がわりにしたフローズンレモン。マドラーでつぶすと自分好みの酸味を引き出せます。またレモンピールやミントなどを加えたフレーバーレモンサワーも評判です。さらに、奄美の黒糖焼酎や広島県産のレモンなどを使った専門店『The OPEN BOOK』も好評を博しています。

居酒屋などではレモンサワーは、たっぷり飲めるジョッキでの提供が主流ですが、差別化を図るためには、ちょっとお洒落なタンブラーを。とくに広口のものだと香りが立ち、レモンを飾ったりするのにも便利です。

欧米発、世界で大人気のフレーバードウィスキー

もともとウィスキーはアロマを楽しむお酒ですが、さらに飲みやすく果物やスパイスで風味づけをしたのがフレーバードウィスキー。バーボンにブラックベリーを漬け込んだジムビームの『レッドスタッグ』を皮切りに、天然のはちみつを加えた『ジャックダニエル テネシーハニー』など色々なフレーバードウィスキーが登場し、ヒットし続けています。日本でも、ハイボールなどでウィスキーの味に親しんだ女性たちを中心に人気が高まっています。

甘みや香りが強いものは、炭酸水で割ってタンブラーで供するのがオススメ。また、口径が広く背の低いタンブラーで、氷を多めにしたり、チェリーなどの果物を飾ったりすると目にも楽しくお洒落です。

いかがでしたか。フレーバーなお酒のグラス選びは、ビールやウイスキーなどベースとなるお酒のグラス選びとほぼ同じです。ただし、せっかくの香りを楽しむためには、容量が少な目なものを選ぶのがよいでしょう。ぜひ参考になさってください。

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