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厨房用品・調理道具の選び方

厨房に必須の鍋類をサイズから選ぶ! 寸胴鍋、片手鍋、両手鍋の種類と使い方を解説

2018年7月30日(2023年6月13日更新)

寸胴鍋、片手鍋、両手鍋の種類と使い方

Photo by iStock.com/gpointstudio


飲食店において「鍋」はマストアイテムですが、限られた厨房スペースでどのようなサイズの鍋を揃えれば良いか、悩ましいこともあるのではないでしょうか。今回は主な業務用鍋のサイズの幅や、選び方のポイントをご紹介します。
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煮込み料理に欠かせない!「寸胴鍋」

スープや煮込み料理、出汁取りなど飲食店に欠かせない寸胴鍋。底が平らで熱の伝導性が良いのが特徴です。大型の鍋を選ぶことになるため、サイズはじっくり考えたいところ。選択する際のポイントとしては、容量と何人前くらい作ることができるか、という点でしょう。

サイズは、内側の直径(内径)が18cm前後~60cmのものが揃っており、内径と深さは同じとなっています。容量は鍋の1番上まで入れた満杯の量が表示されることがほとんどであるため、仮に5cmほどの空間を開けたとして、深さから5cm引いて計算してみます。寸胴鍋はほぼ円柱なので「半径×半径×3.14×鍋の深さ」で容量が計算できます。たとえば、ラーメンのスープを1人前500ml、カレーを1人前250mlとすると、作れる分量は表のようになります。

寸胴鍋、片手鍋、両手鍋の種類と使い方

さらに容量だけでなく、洗い場やレンジ台、保管場所などを考えてサイズを決めることも大切。「サイズ」として表示されるのは内径なので、置き場所を検討する際は外径で考えるようにしましょう。なお、イタリアンやカフェ、和食店など一般的な飲食店での売れ筋サイズは、36cm前後とされています。

手軽な作業がしやすい!「片手鍋」

寸胴鍋、片手鍋、両手鍋の種類と使い方

Photo by iStock.com/mofles

片手鍋は素材にもよりますが、扱いやすい直径16cm~19cmのサイズが人気です。様々な種類があり用途も異なるため、種類や使い方を把握しておくと良いでしょう。

■片手深型鍋
主に洋食で使われ、「ソースパン」ともいわれています。ソースだけでなく、煮込み料理にも使われることも。サイズの幅は、15cm前後~27cm前後。小さめのものは、短時間で仕上げをしたり温め直したりするのに便利です。大型のものは煮込み料理や下ごしらえなどに使われます。
売れ筋商品:アルミDON片手深型鍋

■片手浅型鍋
主に洋食で使われ、「ソテーパン」ともいわれています。炒め物やソテー、ちょっとしたソース作りにも便利です。サイズの幅は、15cm前後~36cm前後。小さめのものは、下ごしらえをしたものを小分けにして仕上げるのに便利。汁気を含んだものを炒め煮するのにも良く使われることも。大型のものは多めに仕上げをしたり、深型よりも短い時間で煮込んだりできます。
は煮込み料理や下ごしらえなどに使われます。
売れ筋商品:片手浅型鍋アルミニウム(アルマイト加工)

■雪平鍋
主に和食でよく使われます。注ぎ口があるので、出汁をとったり、野菜を茹でこぼしたりするのに便利です。もちろん煮たり炊いたり使い道は色々。サイズの幅は、15cm前後~30cm前後。

持ち運びにも便利!「両手鍋」

寸胴鍋より持ち運びがしやすい両手鍋。煮物やスープ、汁物、煮込み料理などに使います。売れ筋は直径40cm前後の大型で仕込みにも便利です。また、20cm~23cmの小型のものも小回りがきいて重宝されています。
売れ筋商品:SAアルミ雪平鍋(両口)

■実用鍋
煮物やスープ、汁物、煮込み料理などに使える両手鍋。さまざまな料理のジャンルで使われています。サイズの幅は、15cm前後~45cm前後。大型のものは軽くて、アルミニウムより酸やアルカリに強い「しゅう酸アルマイト」のものがとくに人気です。
売れ筋商品:アカオ しゅう酸実用鍋

■外輪鍋
主に洋食で使われる両手の浅型鍋です。「外輪」の名前は「ソテー」に由来するようです。焼いたり、炒めたり、また、煮物にも使われています。サイズの幅は18cm前後~60cm前後まであります。33cm以上の大型のものは、底が厚くなっているので、とくに煮込み料理に向いています。

鍋は、容量と使い勝手を考えて選ぶことが重要です。小型の鍋は、使用頻度が高いのでサイズだけでなく素材も大切なポイントといえるでしょう。大型の鍋を選ぶ場合は、1人分の分量を把握していると選びやすいです。計算には寸胴鍋で示した計算式を使うと目安が掴めるので、参考にしてみてください。
売れ筋商品:EBM アルミ S型 外輪鍋

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