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中古厨房機器を購入する際に注意すべき3つのポイント

2016年2月5日(2020年9月15日更新)

中古厨房機器を購入する際に注意すべき3つのポイント

飲食店の開業費用の中でも大きなウェイトを占める厨房機器の購入代金。業態にもよりますが、たとえば10~15坪の店舗なら100~200万円程度の費用が掛かると言われています。
もちろんその分をしっかりと確保できていれば問題ありません。しかし初出店の場合は、予想以上に物件取得費や内装費がかさんでしまうことも。そうした理由から、厨房機器を中古でそろえる方も多いのではないでしょうか。

最近の厨房機器は性能がよく、たとえ中古だとしても十分に使用できるものばかり。尚かつ価格も安い。先ほどの10~15坪の店舗であれば、100万円以内ですべてを揃えることができます。

しかし中古だからこそ気をつけるべき点もいくつかあります。購入の流れに沿って紹介していきましょう。




1、トラブルが起きるのは「設置」と「仕様」


これは中古に限らず厨房機器全般に言えることですが、購入に際して2つのトラブルが頻繁に起きています。


寸法が合わず厨房に入らない・設置できない

「まさか!」と思われる方も多いかもしれませんが、「入らない」「設置できない」というトラブルはよく起きます。特に厨房までの搬入経路でトラブルが起きるらしく、「階段を昇れない」「入口に入らない」などのケースをよく耳にします。厨房機器はサイズが大きなものばかりなので、設置場所の寸法だけでなく、搬入経路もしっかりとチェックすることをおすすめします。


電気・ガスの規格・仕様が合わない

せっかく厨房機器を買ったのに、電気・ガスの仕様が合わずに使えなかった……。これもよく聞くトラブルです。たとえば電源コードには単相と三相があり、どちらが使えるのかを確認しておく必要がありますし、ガスであれば、都市ガスかLPガスのどちらであるかはもちろん、都市ガスなら6Aや12Aといった分類まで把握しておかなければなりません。さらに電気には周波数やワット数の問題もあります。これらは物件契約時にしっかりと確認し、その情報をもとに慎重に購入しなくてはいけません。


2、搬入・取付はプロに任せるのが無難


厨房機器の配送は、ほとんどの場合が車上、もしくは軒先での引き渡しになります。そのため大型の厨房機器を受け取る際は人員を用意したうえで臨まなければなりません。さらに機器によっては排水管の設置、給水管のつなぎ込みといった取付工事が必要なことも。専門知識が求められるケースもあるので、追加料金は掛かってしまいますが、「搬入設置」や「取付工事」といったオプションを購入してプロの手に任せるのもひとつの手です。



3、故障した際のことも頭に入れておく


新古品や展示品をのぞいて、ほとんどの中古厨房機器は、メーカー保証が切れている状態です。これは、最初のオーナーが手放した時点でメーカー保証が自動的に切れてしまうので、中古品を購入する際は仕方がない部分。もし故障してしまった場合は、販売店、もしくはメーカーと直接やり取りをしながら修理を進めなくてはいけません。



少しでもそうした煩わしさを減らすためにも、注文した商品が届いたらまずは動作確認を。冷蔵庫であれば設定温度までしっかり冷えるかどうか、その辺のチェックを早めにしておく必要があります。もし初期の動作不良があれば、販売店へ連絡し、無償修理ができるかを問い合わせてみましょう。



安さに魅力はあるけど、故障に対しての不安がある。これは厨房機器だけでなくすべての中古品に言えること。中古品を購入する際はそうしたデメリットも把握しつつ、故障した際に果たして修理ができるのかどうか、その辺まで考慮したうえで慎重に購入したいですね。



注意点さえ守れば、中古厨房機器はこんなに魅力的!


最後に中古厨房機器のメリットもお伝えしていきます。

掘り出しものがたくさん!

たとえばカフェに必要なエスプレッソマシン。新品だと300万円以上する機種が、中古だと50万円で買えた、なんてこともあります。こうした高価な機器は、開業時は中古で揃え、店が軌道に乗ってから新品に買い替えるという手も!


新古品や展示品も続々登場!

中古市場には、箱から出しただけの新古品やショールームなどで利用された展示品も多数販売されています。これらの商品はメーカー保証がついているので、故障に不安を感じる方は、新古品・展示品を狙うのが良さそう。


季節によって狙い目商品が!

たとえば夏には需要が少なくなる電気おでん鍋が安くなりますし、逆に冬にはかき氷機が安くなります。また5~7月は製氷機の価格が高くなる傾向があります。こうした市場の動きを捉えることができれば、さらに安く購入できる可能性が高まります。



中古厨房機器には「安さ」という大きな魅力があります。開業費用を抑えられる大きな武器になるので、注意点に気をつけながら、賢く取り入れていきたいですね。


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