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暑い夏は、原価率の低い「ドリンクメニュー」を強化。売上アップの秘訣とは?

2019年6月13日(2023年6月9日更新)

暑い夏は、原価率の低い「ドリンクメニュー」を強化。売上アップの秘訣とは?

画像素材:PIXTA


暑い夏は、冷たいドリンクの注文が出やすい時期。本格的な夏が来る前にドリンクメニューの見直しや強化を図り、売り上げアップを目指したいところです。そこで今回は、これからの時期にピッタリなドリンクメニュー対策を紹介します。

ドリンクメニューに力を入れるメリット

ドリンクメニューの強化を後回しにしているお店もあるかもしれませんが、実は様々なメリットを持っています。

■フードに比べ、人件費の負担が少ない
一般的にドリンクを作るスタッフが約1人なのに対し、フードを作るスタッフはその数倍の人数が必要になります。つまり、ドリンクはフードよりも、人件費の負担が少ないメニューということです。

■原価率が低い
平均原価率は業態や提供するメニューなどによって異なりますが、フードの平均原価率は約30%、ドリンクは約25%と言われています。ドリンクのなかでも、とくにソフトドリンクやハイボールは、原価率の低いメニューとして知られています。

■トレンドや季節感を気軽に取り入れやすい
最近はタピオカドリンクがブームになっていますが、世の中のトレンドは1~3年ごとに変わります。フードメニューに最新のトレンドを組み込むのは大変ですが、ドリンクはフードと比べ素材や手間が少ないのが特徴です。トレンドや季節感を上手く取り入れて、お店の魅力やお客様満足度アップに繋げることができます。

見直しのポイントは?

いくらドリンクメニューを強化しても、お客さんが注文してくれなければ売り上げアップには繋がりません。そこで見直したいのがドリンクメニューの露出方法です。

闇雲にアピールすれば良いわけではなく、「利益率の高い」メニューを優先的に目立たせることが大切です。アルコール一つをとっても、その利益率はさまざま。お店としては、利益率が高いドリンクをたくさん飲んでもらった方が、売り上げアップになります。

まずは、メニューの目立つ場所に、利益率の高いドリンクを移動させましょう。その際、文章だけでなく写真も掲載し、視覚的にもアピールしていきます。また、テーブル上のPOPに、おすすめを掲載するのも良いでしょう。お客様の目に付きやすく、注文率のアップに繋がります。

このほか、フードメニュー上に、その料理と相性の良いドリンクを掲載するのも良いでしょう。料理とのペアリングを提案することで、お客様がスムーズにドリンクを注文しやすくなります。

飲食店の集客、客単価アップに繋がるドリンクバー

画像素材:PIXTA


ドリンク売上アップのコツ

メニューだけでなく、FD比率やオペレーションなどの見直しも、売り上げアップに繋がります。具体的に見ていきましょう。

■FD比率を意識する
FD比率とは、売上に占めるフード(Food)とドリンク(Drink)の割合を示したものです。飲食店で原価率が低く利益率が高いのは、フードよりドリンクというのは、先ほどもお話した通り。そのため、FD比率のドリンクの割合を適正な値にすることにより、利益アップへと繋げることができます。

FD比率の目安は業態などによって異なりますが、以下が一つの目安です。自店舗のFD比率と比較し、必要があれば見直しを検討してみてはいかがでしょうか。

・レストラン……80%:20%
・居酒屋……60%:40%
・カフェ・バー……15%:85%
(※フード:ドリンク)

■原価率の低いメニューで客足アップ
原価率の低いメニューの価格を下げ、お客様にアピールするのも一つの手。目玉となるドリンクで集客し、そのほかのメニューで利益を確保していきます。

例えば、昨今の居酒屋では、ハイボールの価格を下げ、おすすめドリンクとして店先でアピールするお店が増えてきました。一見、単純に利益が下がるようにも思えますが、ハイボールは原価率が10%程と低いため、低価格でも利益を確保しやすいです。ビールの原価率が30%程ということを考えると、その差は明らか。原価率の低いドリンクメニュー上手く活用し、客足アップや利益確保に役立てましょう。

■お客さんにワンモアドリンクを促す
お客さんの満足度を上げながら、売上アップにも繋がるのが、ワンモアドリンクの提案です。注文が止まっているお客さんに対して、次の一杯を促すようにするなど、ワンモアドリンクの習慣をスタッフに浸透させていきましょう。


今回ご紹介したのは、手軽に取り入れやすい対策方法ばかりです。自店に合いそうな方法があれば活用し、この夏の売上アップを目指してみてはいかがでしょうか。


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