他店と差がつく、飲食店の「売れる」テイクアウトメニューとは？

2020年10月8日(2023年6月20日更新)

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コロナ禍における飲食店のテイクアウトは、イートインに代わり少しでも売上を上げるために確立された販売チャネルのひとつ。ニューノーマルに対応した新たなサービス形態として、すでに定着しつつあります。そして多くの飲食店がテイクアウト市場に参入する今、次に考えるべきは他店との差別化です。そこで今回は、思わず購買意欲をそそるテイクアウトメニューのポイントや工夫をご紹介。さらに、テイクアウトならではの注意点や、専用容器を選ぶコツなどもお伝えします。

売れるテイクアウトメニューのポイントとは

テイクアウト商材をしっかりと売上に貢献させていくためには、どのような工夫が必要なのでしょうか。当然ながら、イートインメニューをそのまま提供していても売上にはつながりにくいでしょう。やはりメニュー作りや提供方法においても、「顧客目線」の考え方が重要になってきます。

■立地と時間帯ごとの客層に合わせる
これまでは、近場で働くビジネスパーソンがターゲットだったオフィス街の店でも、「テイクアウト」となると客層の範囲は広がります。特に夕方以降は「プロの味をお土産に」という、ファミリー向けの需要も見込まれるでしょう。また「帰って夕飯を作るのが大変」という働くお母さんもいるはずです。こうした層には「白米付きのお弁当」よりも、ちょっと贅沢な素材を使ったハンバーグや唐揚げ、ロールキャベツなど、家庭で作ると（意外と）手間のかかるボリューミーな主菜が喜ばれます。また、ポテトサラダやコールスロー、茄子の煮びたしなど副菜にバリエーションを持たせると、家庭の食卓に彩りを提供できるでしょう。おひとり様や小さなお子様向けに、小分けパックなどを用意するのも良さそうです。
まずは一日を通した自店の客層について、改めて研究してみましょう。

■時間の経過を意識する
イートインなら出来たてをすぐに食べてもらえますが、テイクアウトの場合は「購入してから食べるまでに時間がかかる」ことを忘れてはなりません。冷めてしまっても美味しく頂けるよう食材の水分保持に気を配ることはもちろん、販売時に脂分が白く固まっていないか、葉野菜がしなびてしまっていないかといった点は、必ずチェックしたいものです。また「〇〇ワットの電子レンジで〇〇分ぐらい温めると、美味しく頂けますよ」などと記したメッセージカードなどを添えても良いでしょう。

■移動時の揺れに配慮する
時間の経過とともに、テイクアウト商品には持ち帰る際の「移動」が伴います。中身が必要以上にずれないよう、食材は容器に合わせてカットする。ソースなどをかけるメニューは、別の容器に分ける。しっかり閉まるフタつきの容器を使うなど、水分や油分をなるべく漏らさないための工夫が必要です。

■食べやすさを追及する
テイクアウトされた料理は、どんな場所や状況で食べてもらえるか分かりません。風の強い屋外や、限られた時間内でのスピードランチという可能性もあり得ます。ボロボロとこぼれやすいメニューや、噛み切りにくい食材は避けるとともに、使い捨てのカトラリーやウェットティッシュなども、使い勝手の良さそうなものを選びましょう。

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衛生面の配慮は、季節を問わず徹底的に

テイクアウトメニューを提供する際、最も重要なのは食中毒対策です。夏場に限らず、基本的に生や半熟、半生状態での提供は避けましょう。加熱したものは、しっかり冷ましてから容器に詰めます。また、常温では食中毒のリスクが高まるため、10度以下もしくは65度以上で保管しましょう。購入後はなるべく速やかに食べてもらうよう伝えることも大切です。

テイクアウト専用容器は、しっかりした作り＆レンジ対応のものがおすすめ

■深めの仕切りがある
例え味が良くても、料理が大きく崩れてしまっては台無し。また、隣のタレが別の一品に染み出してしまう、なんていうのもマイナスです。こうした事態を防ぐためにも、二品以上入る場合は、なるべく深い仕切りが付いた容器を選びましょう。

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■フタがしっかり閉まる
汁気のあるメニューは、移動の際に水分や油分が漏れることもあります。そのため嵌合（かんごう・フタと容器のはめ合い）がきちんとしているものを選ぶと良いでしょう。「内嵌合」の容器は内側がパチンとしまり、カレーやパスタなどによく使われます。