飲食業界の採用活動に役立つデータ10選！ 数値で見る求職者の実態とは？

■20代の転職回数、平均は「1.5回」
飲食店での正社員勤務を志望している20代～40代の求職者に聞いたところ、各年代での転職回数の平均値は、20代が1.5回、30代が3.4回、40代が4.6回という結果となりました。20代では初めての転職活動中という回答が最も多く、全体の約35％を占めました。また、1回以下という回答も約25%となり、0～1回という回答が過半数を超えています。

■20代の求職者51％が働きたい店とは？
飲食店の経営規模・知名度などで働きたいお店のイメージを質問したところ、20代と30代で次のような違いが見られました。20代で最も多かったのは「地元の方に愛される個人経営店」で51％が回答しています。一方、30代で最も多かった回答は「店舗展開中の成長企業が手掛けるお店」で51％となっており、年代によって傾向が違うことがわかります。

■3人に1人は食べに行く
面接前までに意識的に行っていることを質問したところ、「実際にお店に食べに行く」という選択肢を回答者の32.6%が選びました。応募者の3人に1人が面接前までにお店を訪れているということになります。自分の職場となるかもしれない店舗を事前に確認できるのは飲食店ならではのポイントと言えるでしょう。

■面接で聞きたいこと、78.9％は「勤務条件」
面接で特に聞きたいことについて質問したところ、「勤務条件（シフト・残業・休暇・評価・昇給など）」が78.9%という最も多い回答となりました。次いで2位は「1日の流れ・具体的な仕事内容」で51.9%、3位は「スタッフの雰囲気、年齢構成、男女比など」で46.0%となっています。勤務条件を確認しておきたい人が圧倒的に多いことがわかります。

■正社員希望者の53％は独立希望
正社員希望者が考えるキャリアプランついて質問したところ、転職希望者の53％が将来独立を希望と回答しました。また、アルバイト希望者に同じ質問をしたところ、40％が将来独立と回答しました。いつかは独立をと考える割合が比較的多いことから、採用活動や福利厚生を検討する際には、独立支援に関する事柄を多く盛り込むと注目されやすくなるでしょう。

■転職理由、技術力の向上に55％
転職の理由について質問したところ、20代では「技術力の向上」という回答が最も多く、全体の約55％を占めました。「年収アップ」が約49％で2位、「独立に必要な技術の習得」が約35％で3位となりました。「技術力の向上」に関して、30代では約43％で2位、40代では約34％で3位と年代が進むにつれて下がっていることから、20代は腕を磨く時期と捉えている人が多いと言えるでしょう。

■求職者の60％がスピード重視
「採用担当者の対応で好感を持つポイント」を聞いたところ、正社員志望者・アルバイト志望者ともに1位は「返信や連絡が早い」で、どちらも60%前後を占めています。過半数以上の求職者がスピーディなやりとりを望んでいることから、この点を意識することで面接率の向上、ひいては採用率の向上にもつながると言えるでしょう。

■月間の休日数、3分の1が「8日以上」
飲食店の正社員に月間の休日数を質問したところ、最も多かった回答は「5日以内」で全体の34.4%を占めております。一方で、月8日休みを確保できている回答した人も33.7%を占めており、一般的に他業種と比較して休日数が少ないと言われている飲食業界ですが、月8日休みを確保できている人も多いことがわかります。

■平均月給、東京都は25万2853円
2017年9月の東京都の飲食店の平均月給データは25万2853円となっています。前月に比べると1,378円のマイナスとなっていますが、前年同月比では5,598円のプラスとなっています。

■何かと多い27～30万円
飲食店の正社員月給で最も多かったのは「27～30万円」で約27%が回答しています。一方で「18万円以下」「35万円以上」のいずれも約15%が回答しており、月給の高低についての格差も感じられる結果となりました。また、飲食店におけるキャリアで当面の目標となる店長やマネージャーの月給も、27～30万円が41％と最多となっています。27万円～30万円というのは給料の目安のひとつであると言えるでしょう。

以上、採用に関連する数字データを紹介しましたが、いかがでしたか？　採用活動を始める際に、役立つ数字もあるかと思いますので、ぜひ参考にしてください。

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