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飲食店の空き店舗物件が見つからない！理想的な物件の探しのコツを解説

飲食店の空き店舗物件が見つからない！理想的な物件の探しのコツを解説

2023年10月11日

画像素材：PIXTA

飲食店の開店準備期間は、できるだけ短くしたいもの。しかし実際には、物件が見つかるまでに6カ月〜１年を費やしていると言われています。物件探しをはじめてからすでに3カ月ほど経っているなら、見つからない原因に目を向けたり、探し方を変えてみたりすることも大切です。

理想のテナント・空き店舗が見つからない原因は？

「物件が見つからない」。そんな悩みを抱えている飲食店の開業希望者は少なくありません。物件が見つかりにくくなっている理由はいくつか考えられ、その一つには、大手企業から個人店まで似た条件の物件を好むようになってきたことがあります。大手企業ではこれまで、大型物件や新築店舗で開業するケースが目立ちました。ですが近年は、個人店でも出店があり得る20坪程度の物件で展開する企業が増えています。大手企業はいち早く物件を取得するため、市場に出回る良い物件の数が限られてしまうのです。

そしてもう一つ考えられるのは、自らが物件を制限してしまっていることです。「飲食店は立地8割」とよく言われ、駅近や繁華街、１階が良しとされています。こうした情報により、視野が狭まっていることも。また、「この地域で開業する」といったこだわりが制限になってしまっていることも。「自分の商売を成功させる」という視点で、希望条件を見直してみることは大切です。

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飲食店物件探しのコツは「妥協するのではなく、選択肢を持つ」

物件が見つからないからと言って、希望から外れた物件では、モチベーションが落ちてしまうでしょう。必要なのは、選択肢を広げるという考え方です。

■エリアを広げる

特定の駅名や地域にこだわっていては、物件は限られます。隣の駅、隣の地域と少しだけエリアを広げてみましょう。特定のエリアを一歩出るだけで、家賃が大きく下がることもあります。ターゲットを重視した店舗づくりを進めている場合、まったく異なるエリアを考えてみるのはよい方法です。例えばオフィス街というと、大手町や新橋などを思い浮かべますが、新宿や日本橋など注目が高まっている場所もあります。これまで考えなったエリアの可能性を探ってみませんか。注意したいのは、エリア広げることで不便がないようにすることです。通勤時間や距離、仕入れに支障が出ないエリアを検討しましょう。

■店舗を視認性で考える

1階の物件は家賃が高額であるものの、集客がしやすいために人気があります。では、空中階や地下階の店舗では集客ができないかと言ったら、そうとは限りません。視認性が高ければ、空中階や地下階の物件であっても開業する価値があります。

視認性が高い条件は主に３つあります。一つ目は1階に入っている店舗が繁盛していて、人の流れがあることです。二つ目は、看板がつけられたり、のぼりを出せたりすることです。店を効果的に認知してもらうには非常に大切な条件といえるでしょう。そして三つ目は、階段の場所がわかりやすいことです。階段がわかりにくい場所にあると、入りたくても入ることができません。さらに、地下階の物件であれば、完全な地下ではなく半地下にある、空中階の店舗では窓が大きくて中の様子が分かるといった条件の物件を探してみるとよいでしょう。

■居抜き物件を活用する

理想とする店舗をつくるために、自由度の高いスケルトン物件を探すケースがあります。確かに思い描いた店にすることはできますが、内装工事費用は高額になりがち。初期投資がふくれると、開業後に運転資金不足となり、経営に失敗してしまうことも……。そこで選択肢に入れたいのが、居抜き物件です。造作・設備が残っている分、効率的に開業準備を進められます。外観や看板の工事を重視すれば、前テナントのイメージから切り離すこともできるでしょう。

■開業資金を増やす

開業準備に使えるお金を増やせると、選択肢を増やしやすくなります。融資を受けるのも一つの方法です。飲食店の開業資金の場合、銀行からの融資はなかなか受けられません。政府系金融機関である「日本政策金融公庫」から借り入れることがほとんどです。

どんな物件に出合えるかは「ご縁」と言われることがあります。とはいえ、ご縁を掴むには物件を絞り過ぎないことが重要です。たくさんの情報を目にすることは、物件の価値を正しく見極め、店舗づくりのヒントを得ることにもつながるでしょう。

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