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【2024年最新】飲食店・インバウンド対応マニュアル 外国人観光客の集客サービス・基本的な接客英語まとめ

2023年11月27日

画像素材:PIXTA
日本政府観光局が2023年9月に発表した訪日外客統計によると、8月の訪日外客数推計値は215万6,900人。コロナ禍前である2019年同月と比べ初の8割以上の回復を見せました。訪日外国人の増加に伴い、飲食店には「インバウンド対応」がこれまでよりも求められてきています。外国人観光客に対応するための準備や接客英語、知っておきたい文化をまとめました!

もくじ
  1. ◯飲食店にとって「インバウンド対応」はなぜ重要か
  2. ◯訪日外国人を集客するためのWEBサービス3選
  3. ◯外国人観光客を迎えるときにしておきたい準備・心構え
  4. ◯飲食店の接客英語、基本の挨拶と案内
  5. ◯飲食店の接客英語、オーダー・料理説明
  6. ◯飲食店の接客英語、会計時のやり取り
  7. ◯飲食店の接客英語、トラブル発生時に使えるフレーズ
  8. ◯ラーメン、居酒屋 etc...、業態別の接客英語

飲食店にとって「インバウンド対応」はなぜ重要か

国土交通省が発表した「訪日外国人の消費傾向」によると、2023年、1~3月期における訪日観光客の平均滞在日数は12.7泊。外国人観光客を顧客層のターゲットにおくことで、特定曜日に偏ることなく、平日の売上増に貢献してくれます。また、2月や8月は一般的に飲食店の売上が落ちやすい閑散期とされていますが、2月は旧正月(春節)での観光客増加、8月はバケーションとして長期休暇を取る人が多く、日本への観光需要が高まる傾向にあります。

また、来日される外国人観光客は比較的富裕層が多いため、消費単価も高い傾向にあります。2023年現在は円安の状態が続いており、多くの外国人にとって訪日しやすく、コロナ前よりも高い消費が期待されています。インバウンド向けの高単価メニュー・セットメニューの設定をすることで、その消費をより促進することができるでしょう。

訪日外国人を集客するためのWEBサービス3選

外国人観光客の訪日目的は、名所巡りやショッピングなどさまざまですが、世界的に広がっている和食人気の高まりとともに、多くの人が日本で“食べること”を楽しみにしています。

しかし彼らにとって日本での食事は、メニューが読めない、予約ができないなどの問題や、どこへ行けば美味しい料理が食べられるかなど、問題も少なくありません。また、飲食店側も増えはじめた外国人客の対応に頭を悩ませることも多いのではないでしょうか。そんな悩みを解決してくれる、インバウンドに特化した飲食店向けサービスをいくつか紹介します。

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■店の情報をGoogle上に表示できる「Google ビジネスプロフィール」

圧倒的なユーザー数と、自動で多言語対応をしてくれるWEBサービスが、「Google ビジネスプロフィール」です。

「Google ビジネスプロフィール」は無料で使えるサービスで、「新宿 焼き肉」などのワードでGoogle検索した際に、検索結果として店名や住所、営業時間といった情報を表示することができます。またGoogle map上に店舗情報が表示されるので、周辺で飲食店を探したい人に対して訴求力があります。さらに現在営業しているかどうか、混んでいる時間帯かどうかなどのリアルタイム情報も表示されるのが特徴で、それらが自動翻訳されるのも大きな強みです。口コミも登録できるため、外国人観光客からの良いレビューがつけばその後の集客も期待できるでしょう。

登録方法は簡単でグーグルアカウントを取得して必要情報を入力するだけ。ただし、店名や住所、電話番号などを正確に入力しないと、掲載許可が降りないことがあるので注意が必要です。

▽Google ビジネスプロフィール

■訪日外国人向けグルメサイト「SAVOR JAPAN」

訪日外国人向けグルメサイト「SAVOR JAPAN(セイバージャパン)」。訪日外国人の80%をカバーできる英語・韓国語・簡体字(中国、シンガポール、マレーシア)・繁体字(台湾、香港、マカオ)に対応しています。

観光客にとってニーズの高い即時予約や、多言語に対応した専門ダイヤルの設置で予約がしやすく、飲食店側にとっては頭を悩ませるノーショー(無断キャンセル)へのサポート対応も行っています。

また、2023年4月から飲食店の予約管理システム「テーブルチェック」との連携を開始しました。テーブルチェックが提供する予約ページは18言語に対応しており、リアルタイムで空席状況が把握できる即時予約がさらに便利になりました。

▽SAVOR JAPAN

■69か国の取り扱い実績。旅行会社専用の団体予約サービス「団タメ!エクスプレス」

団体客を集客するのに最適なのが、ボーダレスシティが運営する『団タメ!エクスプレス』です。これは2,000社以上の旅行会社が利用する旅行代理店専用の飲食店予約サービスで、旅行会社が出す団体客の食事の依頼に対し、提携する約10,000店舗の飲食店が“立候補”することで予約が成立する仕組みになっています。

旅行会社は、空いている飲食店を探したり、メニューを取り寄せたりする手間が省ける一方、飲食店側は旅行会社各社と一社ずつ提携をする必要がなく、また空席がある時間に自ら積極的に提案をすることで団体の集客ができます。

中国、ベトナム、タイ、韓国、シンガポール、インドネシアなどアジアを始めとする69か国のインバウンド取り扱い実績があり、予約するのは団体旅行客のため、ほとんどのケースでガイドがついており、飲食店側は外国語メニューを独自に用意しなくてもインバウンド予約を獲得できます。

▽団タメ!エクスプレス
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外国人観光客を迎えるときにしておきたい準備・心構え

外国人観光客は言語や文化の違いはありますが、食事を楽しみにしてやって来た「お客様」です。彼らを迎える時の準備や心構えについて解説します。

■英語はペラペラでなくてもOK!

まず、英語をうまく話せないからといって気にする必要はまったくありません。外国人のお客様も、飲食店側に完璧な英語を求めて来店しているわけではないのです。外国人客はそれよりも「日本の文化や食事を楽しみたい」と思っています。

だからこそ、難しい英語を使おうとして焦らなくても大丈夫です。あくまで言語はコミュニケーション手段の一つであり、英語ができないからといって接客をあきらめることはありません。これから紹介する簡単な英語と、表情や身振り手振りを駆使して積極的に対応しましょう。

■事前の準備が安心を生む

英語に自信がない場合はスマホなどに辞書を入れておき、困ったときにすぐ調べられるようにしておきましょう。また、挨拶などの使いまわす英語はメモしたものを持っておくと、いざというときもすぐに使えます。事前にこうした準備をしておくことで、外国人のお客様が来ても大丈夫、と安心感を持つことにもつながるでしょう。

■料理写真付きのメニュー表を用意する

料理写真付きのメニュー表があれば、説明なしでも使用食材や大体の味のイメージを伝えることができます。これらを見てもらいながら簡単な英語で説明することができれば、外国人客も難しいことを考えずに注文できるでしょう。全部の写真を掲載するのは難しいかもしれませんが、店のスペシャリテや説明が難しそうなメニューに限定するなどすれば、メニュー表もメリハリがきいてわかりやすくなります。

■入っている食材名は辞書でチェックしておく

食べたことのない外国の料理だからこそ、外国人のお客様は入っている食材を気にすることがあるでしょう。しかし、料理に入っている食材名をすべて英語で把握するのは難しいことです。そんなときは、大まかな食材だけでも辞書で調べるなどして事前にメモで控えておくと便利です。また、メニュー内に記載するのもいいでしょう。

■宗教や思想、アレルギーなどに関係するものを調べておく

外国人のお客様は宗教や思想、アレルギーなどの理由から、食べられないものがある人も少なくありません。ハラル、ヴィーガン、ベジタリアン、グルテンフリーなど食の考え方や、アレルギーが多い食材についての知識などは事前に調べておくといいでしょう。

■訪日外国人の多様な支払いに対応しよう

個人の飲食店では支払いを現金のみとしているところもありますが、近年支払い方法は多様化しているため、さまざまな方法に対処することが求められます。たとえば外国人のお客様はその多くが、自国でも他国でも使えるクレジットカードを使用しています。なるべく複数のクレジットカード・支払い方法に対応できるようにしておくことが望ましいでしょう。

また、近年はキャッシュレス化の波も大きく、QRコード決済などのキャッシュレス対応を導入するのもいいでしょう。クレジットカードやキャッシュレスであればお金のやり取りがなく、スマートに会計を済ませることもできるため、難しい英語のやり取りの簡略化にも役立ちます。
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飲食店の接客英語、基本の挨拶と案内

■基本の挨拶

・Good morning. おはようございます。
・Good afternoon. こんにちは。
・Good evening. こんばんは。
・Welcome to our restaurant. ようこそいらっしゃいました。

ちなみに、よく聞くHelloやHiはフランクな言い方。接客にはあまり向いていませんが、居酒屋など、気軽さを売りにしている場合には使っても良いでしょう。また、「Welcome to~」の後は、自店の名前を入れると、「○○へようこそ!」という意味になるので、使ってみるのもおすすめです。

■お客様を席へとご案内する

席へ案内する際には、人数や喫煙の有無、予約の有無などを確認することが一般的。席に案内するまでに使える英語は以下の通りです。

・How many people are in your group? 何名様でしょうか?
・Do you have a reservation? 予約はされていますか?
・Would you like a smoking seat or a non-smoking seat? 禁煙席と喫煙席、どちらにいたしますか?
・Would you like a table or the counter? テーブルとカウンター、どちらにいたしますか?
・Please follow me. ご案内します、こちらへどうぞ

案内する席が禁煙席のみの場合は、All the seats are non-smoking.(全席禁煙です)、自由に座ってもらいたい場合はPlease have a seat anywhere you like.(お好きな席にお座りください)と声をかけてみましょう。

また、テイクアウトも行っている場合は、For here or to go?(こちらでお召し上がりですか?お持ち帰りですか?)と聞いてみることで、どちらのサービスを希望しているか聞くことができます。

■席に着いてからの一言

お客様が席に着いたら、注文前に以下のような一声をかけてみると良いでしょう。

・Here is our menu. こちらがメニューです
・Please take your time. ごゆっくりどうぞ
・Please let me know if there is anything I can do for you. 何かあればお申し付けくださいませ。

英語があまりわからなくても、力になろうとする姿勢はきっと、外国人のお客様への「おもてなし」となるはずです。まずは以上のような英語を使い、声掛けをするところから始めてみてはいかがでしょうか。
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飲食店の接客英語、オーダー・料理説明

お客様を迎えた後に使う「注文」に関する英語を紹介していきます。メニューを見てあれこれ悩む外国人のお客様に、最初にかけたい言葉は以下の一言。

・May I take your order? ご注文はお決まりでしょうか?

このあとはメニューを指さしながら注文してもらうなどして、お客様の頼みたいメニューを確認していきましょう。

■おすすめメニューを伝える

シンプルに注文だけを伺うのもいいですが、こちらから食べてもらいたいメニューを提案してもいいでしょう。たとえば以下のフレーズを使えば、店のスペシャリテや旬の料理を楽しんでもらうきっかけになります。

・Today’s special is ~. 本日のおすすめは~です
・There is the most popular menu item. 一番人気のメニューはこちらです
・~is in season now. ~は今が旬です

おすすめをいくつかリストアップしている場合は、This is a list of today’s specials.(本日のおすすめメニューはこちらです)とメニュー表を差し出しながら声をかけてみましょう。料理の細かい内容を説明できなくても、店の自慢の料理を提案することでコミュニケーションをとれるでしょう。

■追加注文やセット注文の提案をしたいとき

たとえばランチメニューやコースメニューなど、ドリンクやデザート、サラダなどのセットサービスを提供している場合は、以下の英語を使って注文のバリエーションを説明してみましょう。

・This comes with salad. こちらにはサラダが付いてきます
※saladの部分はsoup(スープ)、rice(ご飯)などに置き換えてもOK

・Which would you like, bread or rice? パンとライスどちらにしますか?
※bread or riceの部分はbeef or fish(牛肉と魚)など二択の内容を置き換えてもOK

・Would you like something to drink? お飲み物はいかがですか?
※drinkの部分はdessert(デザート)などに置き換えてもOK

・Would you like your coffee before or after the meal? コーヒーは食前食後どちらになさいますか?

■そのほか、注文の際に活用できる便利なフレーズ

ほかにも、注文を受ける際に知っておくと便利なフレーズをいくつか紹介します。

・Do you have any food allergies? アレルギーをお持ちですか?

・This food is sugar-free. こちらの料理は糖質オフです
※sugarの部分はoil(油)などに置き換えてもOK

・This is enough for ~ people. こちらは~人で食べられる量です(~部分は好きな数字を入れる)

外国人のお客様のアレルギーなどは、事前に知っておくことで料理の調整もしやすく、トラブルを未然に防ぐことができます。また、料理の量は、日本人が想定している量と外国人の方が想定している量は違うこともあるため、何人で食べられる量なのかといった部分を説明できるといいでしょう。

最後に、Is that everything for now?(ご注文は以上でよろしいですか?)と確認すれば、注文の受付は完了です。

■料理をサーブした後にも、声をかけてみる

料理をサーブしたときに使えるフレーズも、いくつか覚えておくと便利です。たとえば以下のようなフレーズが活用できます。

・Here’s your ~(料理名). こちらが~になります
・It is hot, so please be careful. 熱いので気を付けてくださいね
・Have you received all your meals? ご注文のお食事はすべておそろいですか?
・Please enjoy your meal. ごゆっくりお楽しみください

料理の説明や注文の仕方は店によって独自のものもあるため、すべての説明が難しいこともあるでしょう。しかし、メニュー表を工夫しつつ、簡単な英語を使って説明できるようにしておけば、おもてなしすること自体は難しくないはずです。
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飲食店の接客英語、会計時のやり取り

支払い方法やお会計をする場所は、各店によって異なります。まずは支払い場所をお客様にお伝えしましょう。

・Please pay at the register. 支払いはレジでお願いします

テーブル会計をお願いする場合は、「pay」以下を「at the table」にして伝えればOK。伝えるのが不安であれば、テーブルにアナウンスのメモを置いたり、壁に貼ったりしてわかりやすく提示しておきましょう。

また、支払い方法について確認する英語は、以下の通りです。

・How would you like to pay? お支払方法はいかがなさいますか?
・Would you like to pay cash or by credit card? お支払方法は現金ですか? カードですか?

現金のみの場合は、「We only accept cash.(お会計は現金のみとなります)」と伝えましょう。逆にカードのみを受け付ける場合は、「cash」の部分を「credit card」に変更して答えると良いでしょう。ちなみに「We accept~」で「~を受け付けます」という意味になります。たとえばQRコード決済を承っている場合は、「We accept QR code payment.」と答えてみましょう。

■実際に支払いをしてもらう

続いて、レジやテーブルで会計金額を伝えるときの英語を紹介します。

・The total comes to 〇〇yen with tax. お会計は合計で〇〇円です

日本人のお客様に接客するとき同様、「〇〇円です」と金額をはっきり伝えるのが望ましいですが、数字を説明するのが難しい場合もあると思います。そんなときは、レシートなどのわかりやすく数字が書かれたものを見せて、「This is your account.(こちらがお会計です)」と渡すようにすれば、相手に支払い金額が伝わるでしょう。

■現金での支払いの場合

現金で支払う場合は、以下の英語を使って対応します。

・I have got the exact amount. ちょうど頂戴いたします
・Out of 〇〇yen. 〇〇円お預かりします
・Here’s your change, 〇〇yen. 〇〇円のお釣りになります
お釣りは「Here’s your change.」だけでも伝わりますが、数字をきちんと示した方が丁寧です。

■カードで支払いの場合

カードで支払いの場合は、下記の英語を活用してみましょう。

・May I have your credit card, please? カードをお預かりします。
・In how many installments do you want to pay? お支払いは何回になさいますか?
・Would you like to make a one-time payment? ご一括でよろしいでしょうか?
・Could you sign here, please? こちらにサインをお願いします
・Could you enter your PIN number? 暗証番号をお願いいたします
・Here’s your card and a receipt. カードのお返しとレシートです

現金の場合よりやり取りや確認事項が増えますが、カードの支払方法は世界共通。外国人のお客様はかえってこちらのほうが慣れている場合もあるので、不安に思わず堂々と対応しましょう。

■そのほか、会計時に知っておきたい英語は?

基本的な会計は上記の通りですが、たとえばお客様がビジネス利用などで来店されている場合は、領収書を必要とする場合があります。もし領収書を求められたら、次のように名前を聞いてましょう。

・What name would you like on the receipt? 領収書のお名前はいかがなさいますか?

名前を聞き取るのは難しいので、ペンとメモを渡して「Could you write down the name here, please?(こちらにお名前を書いていただけませんか)」と言うのも良いでしょう。ちなみに、会社名を聞きたいときは「the name」を「the company」にします。

また、支払い後は下記のように伝えてみると完璧です。

・Thank you very much. ありがとうございました
・We look forward to seeing you again. またのご来店をお待ちしています

英語のやり取りは難しいことも多いですが、最後のお見送りだけでも英語を使うことで、お客様におもてなしの気持ちを伝えることができるでしょう。
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飲食店の接客英語、トラブル発生時に使えるフレーズ

■「英語が聞きとれない」「とにかく謝りたい」ときの英語

外国人のお客様とのコミュニケーションでまず困るのは、いきなり英語で話しかけられて「聞き取れない」「何を言っているかわからない」という状況に陥ってしまうことです。しかし、最初に聞き取れなくても焦らず、まずは以下の英語を使って、相手の言いたいことを理解するように努めてみましょう。

・I beg your pardon? もう一度お願いします。
・Could you speak more slowly? もう少しゆっくり話していただけますか?

英語が得意でない場合は、「聞いてもわからない」と感じるかもしれません。そんなときは、Could you write down here?(ここに書いてもらえませんか?)と用件を書いてもらい、辞書で調べる方法もあります。

また、実際にトラブルが起こってしまった場合、焦って言葉が出てこないこともあるでしょう。そんなときはまず、I apologize for our mistake.(申し訳ございません)と謝罪の一言を伝えましょう。ひとまずきちんと謝ることで、冷静な対処に繋げることができるはずです。

■シチュエーション別の対処法

次は具体的なシチュエーション別に対処法を見ていきましょう。

■トラブル① 席にご案内できない場合
せっかく来店してもらっても、予約やそのときの席の状況によっては案内できないこともあるでしょう。そんなときは、以下の英語で対応します。

・I’m sorry, but we’re fully booked now. 申し訳ありません、ただいま満席となっております。
・The whole restaurant is reserved today. 本日はすべて予約で満席となっております。

待ってもらう場合は、Could you wait for about 〇 minutes?(〇分ほどお待ちいただけますか?)、Please wait in line until a table is free.(並んでお待ちくださいませ)などと声をかけてみよう。

■トラブル② 提供する料理を間違えた、お待たせしてしまった場合
料理を提供する際もトラブルは起きやすいもの。たとえば、店内が混みあっていて料理の提供をお待たせしてしまう、注文を上手く聞き取れずに頼んだ料理と違うものを出してしまう、といったことが考えられます。そうしたときは、最初に紹介した謝罪の一言を交えつつ、以下の英語を活用してみましょう。

・I’m really sorry to keep you waiting. お待たせして申し訳ありません。
・Your dishes will be ready in about another 〇 minutes. ご注文の品は、あと〇分ほどでお出しできます。
・I’ll bring a new dish right away. すぐに新しいものをお持ちいたします。

ほかにも、注文された料理が品切れになってしまった場合は、I’m sorry, but 〇〇 is sold out.(申し訳ありませんが〇〇は売り切れてしまいました)と伝えましょう。料理名がうまく言えない場合は、メニューなどを指さし、This is sold out.と言えばOK。

さらにミスをしてしまった場合に、お菓子などのちょっとしたお詫びのサービスを用意するのも有効な手段です。Please accept this gift for my apology.(お詫びの品を受け取ってください)と伝えながら渡してみましょう。

■トラブル③ お会計のとき

会計時もまた、やりとりでトラブルを起こしやすいシチュエーションの一つです。たとえば、カードのやり取りでは、お客様の持っているカードが使えないということもあります。そんなときは、以下の英語を使ってみましょう。

・Your card is not available. こちらのクレジットカードはご使用になれません。
・Do you have another card? ほかのカードをお持ちですか?
また、現金の場合は、おつりが足りなくなってしまうことも考えられます。その際は謝りつつ、下記のように伝えてみると良いでしょう。

・We don't have any change right now. ただいまおつりが切れてしまっております。
・Do you have any small bills? 細かいお札はお持ちでしょうか?
・Do you have change? 小銭はお持ちでしょうか?

ほかにも、受け付けていない支払い方法を提示されたときは、We don’t accept 〇〇.(〇〇はご利用いただけません)と伝えてみましょう。たとえばクレジットカードが使えない場合は、We don’t accept credit card.となる。ほかにも、現金(cash)、トラベラーズチェック(traveler’s checks)、外貨(foreign currencies)などを当てはめても使えるので、覚えておくのがおすすめです。

日本人同士であればなんてことのないトラブルでも、外国人のお客様となると途端に焦ってしまうこともあるでしょう。しかし、謝罪だけでも英語で伝えれば、お客様の不安を和らげることができます。少しでも対応できるよう、事前に上記の英語を確認し、準備をしておきましょう。
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ラーメン、居酒屋 etc...、業態別の接客英語

1、居酒屋で使いたい接客英語

居酒屋業態は、日本ならではの食や文化が楽しめるため外国人客の来店も多いもの。しかし、飲み放題やお通しなど、居酒屋にしかない特別なサービスも多く、説明が難しく感じる場合もあるのではないでしょうか。そんなときは、以下の英語を使って対応をしてみましょう。

■サービスを説明する場合
居酒屋では、先に飲み物の注文を聞く場合も多いもの。最初の一杯目を聞きたいときは、「Can I get you some drinks to start off?(先に飲み物をお聞きしても良いでしょうか?)」と聞いてみましょう。

飲み放題のサービスがある場合は、その説明もしておきたいところです。「The all you can drink course is limited to 2 hours.(飲み放題は2時間制になります)」と説明すると良いでしょう。

また、外国人が驚きやすいのが「お通し」の文化です。いきなり注文していないメニューが来たと驚かれたり、クレームの原因になったりする可能性もあるため、「This appetizer is automatically included in the service charge.(こちらはチャージとして料金に含まれます)」と説明できると良いでしょう。

■お酒について説明する場合
日本酒や焼酎といった日本特有のお酒は、外国人客からも高い人気があります。どんなものかを聞かれたら、以下のように答えてみましょう。

・Sake is a fermented alcoholic drink made from rice. 日本酒とは、お米でできた醸造酒のことです
・Shochu is usually made from sweet potatoes, barley, etc. 焼酎は、サツマイモや麦などが原料となって作られています

さらに、日本酒や焼酎は飲み方を聞く必要もあります。日本酒で熱燗か冷酒かを聞く場合は、以下の通りです。

・Which way would you like, warm or cold? 熱燗か冷酒、どちらで飲まれますか?

焼酎の場合は、「warm or cold」の部分を「with hot water(お湯割り), with water(水割り), or on the rocks(ロック)」と変えてみましょう。

2、寿司屋で使いたい接客英語

世界でも日本食の代表格としてよく知られる寿司は、外国人客の観光グルメとしても定番です。回転寿司とカウンターではサービスも異なるので、自店のタイプに合わせて活用できる英語を確認しておきましょう。

■回転寿司の場合
ぐるぐると回る寿司を初めて見る、というお客様も少なくはないだろう。その場合は、まず「Please help yourself to your favorite dishes.(どうぞお好きなお寿司をお取りください)」と声掛けをして、サービスの説明をしましょう。

さらに、次のような回転寿司特有のサービスについても説明しておくと親切です。

・The price is different according to the color of the plate. お寿司の価格はお皿の色によって異なります
・The pickled ginger and Japanese tea are free of charge. ショウガとお茶は無料でお召し上がりいただけます

■カウンター寿司の場合
カウンターの場合は、話しながら注文を聞く場合も多いもの。お客様が迷ってしまうこともあるので、まずは以下のように、どのようなスタイルで食べたいかを聞いてみてはいかがでしょうか。

・Would you like a dish of assorted sushi? お寿司は盛り合わせになさいますか?
・Would you like to order dish by dish? 一貫ずつ注文なさいますか?

また、外国人にとって未知の味わいといえば、わさび。食べてみたいという方もいれば、苦手にしている方も多いので、「Would you like some Wasabi in sushi?(わさびは入れても良いでしょうか?)」と聞いてみるのもいいでしょう。

3、ラーメン店で使いたい接客英語

ラーメンもまた、日本食として人気が高いメニューの一つです。わざわざラーメンを食べるために来日するお客様もいるほど。ただし、食券を活用した特殊な購入方法や、麺のかたさ・味の濃さを選べるサービスなど、他業態にはないルールも多いため、迷うお客様も多いものです。

食券を利用してもらいたい場合は、「Please buy a meal coupon from this machine.(こちらの機械で食券を先にご購入ください)」と案内しましょう。

さらに、味つけや麺のかたさは、以下のように聞いてみましょう。

・Which do you like noodle’s texture, normal, soft, or hard? 麺のかたさはいかがなさいますか? 普通、やわらかめ、かためがございます
・Which do you like flavor strength, weak, medium, or strong? 味つけは薄味、普通、濃いめのどれになさいますか?

ほかにも、追加のトッピングサービスがある場合は、「Would you like to add any toppings?(トッピングは何か付けますか)」とメニューや写真を見せつつ聞いてみると良いでしょう。

外国人客に対して、すべてを英語で対応することは難しいでしょう。しかし、ちょっとしたフレーズを知っているだけでも、新たなコミュニケーションを生むきっかけとなり、お客様にも喜んでもらえるはずです。これまで紹介した英語をぜひ少しでも良いので活用し、サービスに役立ててください。

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