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飲食店の集客方法・アイデアを独自調査。SNSの活用とイベント企画で悩み解決!

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飲食店運営において重要な課題のひとつである「集客」。どれだけ味やサービスに優れていても、客を集められなくては意味がない。どの店舗も、いかに集客を図ればいいか悩みを抱えているのではないだろうか。

ひと昔前なら駅前でチラシを配ったりポスティングをしたりと、人海戦術を主とした施策が主流だった。しかし近年はWebサービスの発達により効率的な集客が可能となった。FacebookをはじめとしたSNS、さらに「ぐるなび」や「食べログ」といったグルメサイトを駆使して集客を図っている店舗も多いことだろう。

これらの集客術は、業態や店舗の規模、さらに所在地などを考慮しながら最適なものをチョイスすべきだが、簡単に正解を導き出せるかというと、そういうものでもない。ある程度のトライ&エラーが必要となってくる。しかし、せめてそれぞれの集客術の前評判だけでも知っておけば、正解にたどり着くのも少しは早くなるはず。

というわけで今回は、飲食店を経営されている方へ、集客術についてのアンケートを実施。リアルな声をお届けするとともに、各集客術の攻略ポイントを探っていく。

■調査概要
調査対象:飲食店.COM会員(飲食店経営者・運営者)
回答数:123名
調査期間:2016年1月28日~2016年2月4日
調査方法:インターネット調査
アンケート結果はこちら

1カ月の宣伝費、5万円未満が71.5%

まず、1カ月の宣伝費について聞いてみた。一般的に飲食店の宣伝費は、売上の3%以内に抑えるのが適切だと言われている。たとえば1カ月の売上が200万円の個人店なら、6万円程度を宣伝費として利用できるというわけだ。では実際にはどのぐらいの金額が宣伝費として掛けているのだろうか。回答を見ていこう。

回答を見ると、1カ月の宣伝費が3万円未満だという店舗が55.3%、5万円未満まで含めると71.5%という数字になった。半数以上が3万円未満だということは、グルメサイトを利用するにも、ほとんどの店舗が無料プランを上手に活用していることが窺える。

また10万円以上の宣伝費を掛けている店舗は15.4%という数字に。もちろん店舗の規模にもよるだろうが、ある程度、金銭的に体力がある店舗は、宣伝費を多めに投入してしっかりと回収する術を身に着けているのだろう。

Facebookを筆頭にSNSを活用した集客が目立つ

続いては、実際にどのような集客施策をおこなっているのかを具体的に聞いた。

最も多かった回答は「Facebookの活用」で61.8%。なんとも現代的な回答だが、Facebookには「客との繋がりができる」「手軽に情報発信ができる」「費用が掛からない」などの魅力があり“これを利用しない手はない”と考える経営者が多いのだろう。同じSNSであるTwitter、そしてブログよりも利用率が高いのが特徴だ。

続いて回答が多かったのは「イベントの企画」。イベントといえば、クリスマスやバレンタインデーといった季節的な催しに便乗するのが定番だったが、最近は日本酒の試飲イベントなどの独自イベントを開催する店舗が増えた。実際の生の声をいくつかご紹介しよう。

「広告宣伝費にはお金を使わないよう徹底している。毎月定期的に行っている肉イベントと、月ごとに特色をもたせたワイン会や日本酒会を開催。開催情報はFacebookページとTwitterと口コミで告知している。Facebookを利用すると参加希望者とのコミュニケーションもしやすく、売上計画も立てやすい」
「10月1日が日本酒の日であることから、滋賀県の蔵元さんと利き酒師の方をお呼びし、12の蔵元からお酒を選び、試飲会を行った。通常14名しか座れないスペースにイスを持ち込み、20名限定、会費1人5,000円で告知。満席で顧客からも大いに喜ばれた」

いずれも「肉」や「日本酒」といったわかりやすいテーマでイベントを企画し成功している。イベントを開催する際は、この“わかりやすさ”が重要な鍵となる。初めてイベントを企画する際は、凝りすぎずに、集客が見込めそうな簡単なテーマから挑戦するのが良いだろう。

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『飲食店ドットコム ジャーナル』編集部

ライター: 『飲食店ドットコム ジャーナル』編集部

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