深夜2時まで営業の目黒『IRON HOUSE』。あらゆる胃袋の欲求を満たす“都合のいい店”
JR目黒駅から徒歩約5分という好立地にあるビストロ『IRON HOUSE(アイロン ハウス)』は、同じく目黒にある人気ビストロ『TRUNK(トランク)』の2号店として2020年にオープンし、今年5年目を迎えた。
比較的小規模な個人経営の飲食店が多い目黒界隈で、『IRON HOUSE』が担う役割や人気の秘密、店づくりのこだわりについて、マネージャーの森祐司氏に話を聞いた。
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“がっつりビストロ”と“ながら飲みワインバー”。二つの表情を持つ店
10坪20席という小規模店舗ながら、常に50種以上の充実したメニューと80種を超えるワインをそろえる『IRON HOUSE』。その一番の魅力は、「おいしい料理をしっかり食べたい」というビストロとしての役割と、さらに「つまみながらワインを楽しみたい」というワインバーとしての両方の役割を果たしているという点だ。
提供するのは、パスタやリゾット、肉や魚料理などイタリアンをベースとしたメニューだが、中でも目玉となるのは、冬はウニや白子、トリュフやジビエなど旬の食材にこだわった季節限定メニュー。特に平日は「仕事帰りに食事しながらおしゃべりしたい」20~30代の女性客でにぎわっている。
女性客の心をつかむ徹底したメニューづくり
「日によっては女性のお客さまが8割以上という時もあります」というマネージャーの森氏は、フィレンツェで3年、ミラノで2年、合わせて5年もの間、イタリアで料理を学んだシェフの渡辺俊一氏とともに、普段から女性客向けのメニューづくりを意識している。
「看板メニューとして、提供開始当初から人気なのは、『イチゴとモッツァレラブッラータのカプレーゼ』(1,980円)や『牛ラグーのこぼれラザニア』(1,780円)、『ゴルゴンゾーラのニョッキ』(1,680円)などで、女性のお客さまは必ずといっていいほどご注文されます」と話す。
またお酒が苦手な女性客向けに、「自家製サングリア」(880円)などのワインを使ったカクテルや「イチゴのスパークリング」(1,080円)をメニューに加えたところ、とても評判が良く、幅広い客層でお酒の注文が増えたという。
さらに女性客に人気なのは、種類豊富なデザートだ。定番人気の「クラシックティラミス」(880円)や「パンナコッタ」(780円)、「カンノーロ」(880円)など、すべてしっかりとお店で手作りしたイタリアンデザートを常時8種類用意し、月替わりで新作も登場する。
こういった女性客を意識した徹底的なメニューづくりが20~30代女性の心をつかみ、SNSでの投稿も増え、そこで見たメニュー目当てで来店する女性客が増えていった。料理をしっかり食べても予算一人5,000円程度というのも人気の秘密で、午後5時半の開店から早めの時間帯は、女性の二人連れや女子会での利用がほとんどだ。
