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息子の参画&夜営業で売上20%UP。目黒で40年続く『aunt MIMI』の進化する家族経営

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大井龍之介(たつのすけ)氏は主にサービスを、母のはるみさんが調理を担当する

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目黒駅東口から歩いて5分の路地にある『aunt MIMI(アント ミミ)』。開業は2003年だが、オーナー姉妹はその20年前からこの地で飲食店を営んできた。2021年には妹の大井晴美さんの息子、龍之介さんも参画。時代の変化とともに少しずつリニューアルを行い、変わらず地域で愛され続けている。およそ40年の間、いかに地元で支持される店になったのか、そのゆえんに迫った。

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カフェブームの波を受け、ヘルシーな一汁五菜の定食が看板に

オーナー姉妹の姉、美和子さんは元々銀行勤務、そして妹の晴美さんは商社に勤めていた。当時、企業に勤める大半の女性の仕事は、男性社員を補助する雑務が中心。そうした風潮の中で、もっとやりがいのある仕事がしたいと、1976年に渋谷で『レノン』というバーを開業した。その後、1981年に目黒で『ダブル・ファンタジー』、1988年に恵比寿で『E-STREET BAR』と立て続けに3軒のバーをオープン。『レノン』はスタッフへ譲渡し恵比寿は閉店となったが、目黒の店は業態変更を経て2003年に現在の『aunt MIMI』へとリニューアルした。

壁の絵は店名の由来となった、ジョン・レノンの育ての親である叔母のミミ・スミス

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メニューは有機野菜や無添加食品を使った手作りの食事がメイン。当初は営業を夜にしぼっていたが、スタッフの提案によりすぐにランチ営業も開始した。そのタイミングで訪れたのが、カフェブーム。一汁五菜のヘルシーなランチメニューや女性らしい温かみのある空間が好評を集め、近隣はもちろん、遠方からわざわざ訪れるお客もいるほどの人気店となった。

ランチの定食は1,400円。メインは創作コロッケとオムライスが定番で、その他に魚、肉、カレーの選択肢がある

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時代の流れとともに課題が浮き彫りになる中、息子が参画

その後も安定した人気を誇っていた『aunt MIMI』だが、徐々に課題も見えるように。昼が好調な一方で、夜は比較的静かな営業が続いていた。ランチのイメージが強いため、夜も食事を目当てに訪れるお客が中心で、アルコールの売れ行きがまばらだったからだ。そうした状況が続くうち、姉妹は歳を重ねて健康上の不安を感じるようになり、人材不足も続くようになった。さらにコロナ禍が追い打ちをかけ、閉店も考えるようになったという。

以前は間口がせまかったが、2021年に全面開閉可能なガラス扉にして視認性を高めた

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そこで手を挙げたのが、晴美さんの息子、龍之介氏だった。

「店で働く母の背中を見ていて、好きなことを仕事にしたいと子供の頃から考えていました。そのうちに30歳前後で店を継ぐことをイメージするようになり、お店の状況や自分の年齢などのタイミングが重なって“やる”と決めました」

当時デザイン系の仕事をしていた龍之介氏は、飲食業の経験を積むため株式会社ウェルカムへ転職。『DEAN & DELUCA(ディーン&デルーカ)』などの系列店で事業開発における企画、プランニング、制作、プロジェクトマネジメント、店舗マネージャーなどの業務を3年間学んだ。

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難波美枝

ライター: 難波美枝

ライター・エディター。プロ向けのフランス料理専門誌の編集部におよそ10年在籍した後、フリーランスに。料理雑誌やワイン専門誌、Webなどで星つきレストランからビストロ、バルまで、幅広く取材。