飲食店ドットコムのサービス

飲食業界は本当にブラック? 「従業員の幸せ」を考える飲食企業4社の取り組み

LINEで送る
Pocket
follow us in feedly

慢性的な人材不足に悩まされている飲食業界。新たなスタッフの確保が難しく、少ない人数で店をまわした結果、ひとり一人の勤務時間が長くなったり、休みが少なくなったりと労働環境が悪化している店舗もあるようだ。

巷では“飲食業界はブラック企業が多い”なんて声もある。そういうイメージを持たれているのは非常に悲しいことで、飲食業界としてはこの悪いイメージを払拭していく必要がある。そこでここでは、この悪いイメージを覆すために行っている取り組みをいくつかご紹介していきたい。

従業員の「ワーク・ライフ・バランス」を考える

人材不足を補うために、今いるスタッフにしわ寄せがいくようでは、負のスパイラルからは抜け出せない。まずは従業員ひとり一人が生き生きと働ける環境を用意することが大切ではないだろうか。

■出産や育児関連制度が充実 -はなまる-
うどんチェーン店『はなまるうどん』を全国で展開する人気の飲食企業で、“ホワイト企業”としても名高い株式会社はなまる。チェーン店にありがちな24時間営業店がなく、完全週休2日制をとっている。

また、次世代育成支援対策推進法にもとづき、出産や育児関連制度がしっかりと整っているのも嬉しいポイントだ。結婚や子供の入学に際して祝い金が支給される嬉しい制度もある。いわゆる「ワーク・ライフ・バランス」が保てるよう配慮が保てるように労働環境を整えているようだ。

豊富なインセンティブでやる気をアップ!

従業員の充分な休みを確保しつつ、売上を伸ばすことは不可能ではない。そう思わせてくれる2つの飲食企業の取り組みがこちら。

■店の繁盛が従業員満足度に繋がる -オー・エム・フードサービス-
名古屋で、和食や九州料理、イタリアンなど様々な業態の飲食店を24店舗展開。同社がなにより重要視するのが「ES(従業員満足度)」で、それを叶えるためには“店を繁盛させる”ことが一番の近道なのだそう。

従業員の休日は、基本月6休だが、希望者は月8休が可能。収入を重視するのか、家族との時間を充実させるのか、自ら働き方を選ぶことができる。さらに、半年に一度行うコンテストの成績を時給に反映し、従業員のモチベーションを高めている。

■やる気に繋がる様々な“賞”を用意 -サードプレイス-
地域密着型の飲食店『築地魚一』を展開。日本の飲食企業初のスリランカ出店を果たし、南アジア圏でのチェーン展開も目指す。

待遇面では随時昇給、週休2日などを確約。研修制度が充実しており、また、社長賞やメニュー採用賞など様々なインセンティブ制度でやる気を持たせている。

Pocket
follow us in feedly
飲食店ドットコム通信のメール購読はこちらから(会員登録/無料)
飲食店ドットコム ジャーナルの新着記事をお知らせします(毎週3回配信)
いずみかな

ライター: いずみかな

グルメやライフスタイル、育児などを中心に編集執筆業をおこなう。2015年からフリーランスとしての業務を開始。タウン情報誌やレストラン情報を扱うWeb媒体で取材や執筆をしており、特にケーキや洋菓子に興味がある。