このレポートのポイント
- 賞与があるお店(会社)は全体の48%
- 賞与支給率が最も高い業態は「居酒屋・ダイニングバー」
飲食店の賞与支給率は48%!
賞与を支給しているお店(会社)は全体の48%で、半数近くに上りました。
また、個人経営のお店の掲載が多い求人@飲食店.COMでは、賞与を支給している個人店が57%を占めた上、その割合も前年の54%から3%増加しています。
一般的に個人店は法人に比べて待遇がよくないイメージがありますが、応募を増やすため、大手企業に負けず劣らず、待遇面の強化を図っていると思われます。
尚、「賞与」の中には決算賞与・業績賞与なども含まれ、支給回数も会社によります。
賞与支給率の実績については、今後、より詳細なデータをお届けできるよう努力してまいります。
★☆ブレイクタイム☆★ 〜賞与はいつ生まれた?〜
世界中の会社で支給される賞与(ボーナス)ですが、その意味合いは国によって異なるようです。
日本では、古くは江戸時代に、大店の主人や職人の親方などが奉公人に対して、時候にあわせて着物を与える習慣「お仕着せ」が由来といわれています。
時候というのがお盆と年の暮れであったことから、現在のように夏と冬の2回支給されるようになったようです。
また、賞与としての最古の記録は1876年(明治9年)の三菱商会とのこと。(Wikipediaより)
幕府や朝廷ではなく商人から始まったんですね。
尚、現在は欧米型の「成果報酬」という意味合いが強くなっているようです。
最も賞与を支給している業態は「居酒屋・ダイニングバー」!
◆業態別の賞与支給率(上位5位)◆
業態別の調査によると、最も賞与を支給しているのは「居酒屋・ダイニングバー」となりました。
2位がイタリアンと和食で同順位、4位が西洋料理、5位がカフェ・スイーツ、という結果でした。
求人業界では応募が集まりにくい業態ほど給与が高いという傾向にあり、そのトレンドと同様の現象が起きていると思われます。また、居酒屋・ダイニングバー業態においては、大手企業の掲載が多いことも賞与支給割合が多い要因の一つと考えられます。
※参考:首都圏飲食店の平均給与データ(2014年まとめ) http://www.inshokuten.com/recruit/knowledge/trend/detail/27
売り手市場が続く飲食業界では、求職者を集めるために給与面をアピールすることもひとつの手段ではありますが、学べるスキルやユニークな待遇などで魅力を伝えるお店(会社)もたくさんあります。次回はそちらをご紹介します!
求人@飲食店.COMでは、引き続き飲食業界の求人における給与や待遇をモニターしてまいります。