このレポートのポイント
- 社員・アルバイト共に、キャリアプラン1位は「起業(独立)」
- 現場志向者と本部志向者はほぼ同数(社員)
正社員希望者が考えるキャリアプラン

1位は「飲食業で起業(独立)したい」で、53%を占めました。
やはり、“飲食の仕事につくからには、いつかは自分のお店を”と考える人が多いですね。
2位は「店舗で働き続けたい」で18%、3位は「本部で仕事をしたい」で17%、2位と3位はほぼ同じ結果でした。
現場志向の人は、専門技術や知識を活かし、お客さまと直接関わりながら、現場で腕をふるい続けたいと考えています。職種でいうと、シェフ・パティシエ・バリスタ・バーテンダー・ソムリエなどに多くみられます。
一方、本部志向の人は、店長や料理長といった現場勤務の次のステップとして、メニュー開発や店舗開発など、会社の業績を左右するような大きな仕事をしたい、と考える人が多いのではないでしょうか。
4位以下は「未定」「飲食業以外にやりたいことがある」が合計で約10%、「その他」の意見として「海外で働く」「教室、ワークショップ運営」「独立を目標としつつ、趣味と両立したい」などがありました。
なお、アンケート回答者の82%が飲食経験「4年以上」、うち52%が飲食経験「10年以上」。経験豊富なユーザーが中心でした。年代別で大きな違いはありませんでしたが、30代は「飲食業で起業(独立)したい」の割合が最も高く、60%を占めました。
アルバイト希望者が考えるキャリアプラン

1位は正社員と同じく「飲食業で起業(独立)したい」で、40%を占めました。 独立までにあらゆるジャンルのお店で経験値を上げたい、いろいろな店主のもとで学びたい、という人は、しばりの少ないアルバイト勤務を選んでいるようです。
2位は「店舗で働き続けたい」で19%でした。専門スキルを活かして現場で働き続けたい人の中には、正社員にこだわらず、あえてアルバイト勤務を選ぶ人も人も多いようです。
3位は「未定」で17%。アルバイト希望者はまだ将来のビジョンを明確にしていない人が多いという結果でした。
4位は「飲食以外にやりたいことがある」で16%を占めています。タレント活動をしている人、劇団に所属している人など、将来の夢は飲食業と関連しないけど、それまではいろいろなことが学べる飲食店のアルバイトをする、という話はよく聞きます。
5位以下は「本部で仕事をしたい」が6%、その他が2%でした。
いかがでしたか。
正社員・アルバイトに関わらず、飲食の仕事を選ぶ多くの人は、キャリアのゴールを起業(独立)ととらえています。採用活動や福利厚生を検討する際には、独立支援に関する事柄を多く盛り込むと注目されやすくなるでしょう。
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