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サービスのきめ細かさが顧客の心を掴む。「カンブリア宮殿」で話題のプレコフーズ社

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毎回、日本経済を支える注目の経営者や、あらゆる業界で偉業を成し遂げた偉人をピックアップする人気番組「カンブリア宮殿」。本日の放送では、食材仕入れ業者として100億円以上もの年商を誇るプレコフーズ社が登場。司会である村上龍が、髙波幸夫代表を迎えて、プレコフーズ社が躍進した理由をひも解いていく。

プレコフーズ社の歴史は古く、開業は1955年と半世紀以上も前にさかのぼる。開業当初は街の精肉店として営業していたようだが、徐々に飲食店へ食材を提供する卸業者へと発展。現在では年商100億円を誇り、さらに最近では「外食アワード2014(中間流通・外食支援部門)」を受賞するなど、飲食業界への貢献を称えられるまでになった。

その躍進の秘密は、きめ細かなサービスにあると言われている。注文は1,000円から受け付けており、また客の希望があれば焼き鳥の串打ちやチャーシューづくりも代行するという。この、客のニーズにとことん応える真摯な営業スタイルこそプレコフーズ社の魅力であり、飲食店はそこに惹かれて顧客となっているようだ。

きめ細かなサービスで人気を掴む飲食店たち

プレコフーズ社のように顧客を真摯に思いやることは、どの業界にとっても大切なことである。特に飲食店のようなサービス業においては、料理の出来と同じく、最も重要な要素と言えるのではないだろうか。

そこでここからは、プレコフーズ社のようなきめ細かなサービスを心掛けている飲食店をいくつかご紹介したい。

フロントに預けた濡れた傘が、帰りには乾いている

『ミシュランガイド東京2015』で二ツ星を獲得している高級フランス料理店『ロオジエ』。『ミシュラン』で星を獲得するためには、味に優れているのはもちろん、優れたサービスも重要な要素となってくるが、『ロオジエ』ではなんと、フロントに預けた濡れた傘が、帰りには乾いた状態でゲストに戻されるという。まるで織田信長の草履を温めた豊臣秀吉かのようなエピソード。ここまで完璧なサービスは、『ロオジエ』だからこそ成せる技だろう。

大統領にも、ときにはフランクに接する

西麻布の名店『権八』。VIPが利用する店としても有名だが、ブッシュ前大統領が来店したときのエピソードが面白い。小泉元総理との会食を『権八』で行っていたのだが、リラックスした雰囲気で食事を楽しみたかったブッシュ前大統領は、VIP向けの個室ではなく1階のカウンター席を選択。その意向を感じ取ったスタッフも、敬語口調の英語ではなく、フレンドリーな語り口で接客をしたのだとか。これにはブッシュ元大統領も大喜び。『権八』がお気に入りの店になったそう。

苦手な食べ物でも、工夫を重ねて食べられるように

水ようかんを筆頭に、数々の名デザートを生み出してきた『割烹 久田』。店主である久田雅隆氏は、過去に訪れたゲストのデータをこと細かに取る人物で、誰がどの食材を苦手にしているのか、そうした細かいデータを把握しながら厨房に立つ。そして例えば、小骨が多い魚が苦手のゲストが来店したら、小骨を丁寧に丁寧に取り除き、「これ、絶対大丈夫だから食べてみなよ」と勧める。苦手なものを美味しく食べてもらう様子を眺めるのが、一番の喜びだそうだ。

飲食店には様々なゲストが訪れる。すべてのニーズに応えることは難しくても、もてなす心さえ持っていれば、細かな気遣いが出来るはず。その積み重ねこそが、飲食店を成功に導く大きな鍵かもしれない。

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『飲食店ドットコム ジャーナル』編集部

ライター: 『飲食店ドットコム ジャーナル』編集部

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