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2024年版「アジアのベストレストラン50」発表。東京『セザン』が1位を獲得!

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2023年版「アジアのベストレストラン50」授賞式に出席した日本の関係者たち

2023年3月28日、シンガポールにて2023年版「アジアのベストレストラン50」の授賞式が行われた。今回1位を獲得したのはバンコクの『レドゥ』。日本勢は50位までに10店舗がランク入りし、『セザン』(2位)、『傅』(4位)など5つの店舗がトップ10入りを果たした。本記事では授賞式の模様とトップ50のレストランをずらりとご紹介する。

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10周年となる2023年版は初開催の地シンガポールに回帰。3都市で同時中継イベントも

「アジアのベストレストラン50」は2023年で10周年となる。記念すべき年の開催地に選ばれたのは、初開催の地であるシンガポール。さらに東京・マカオ・バンコクでは、現地の模様をリアルタイムで中継するサテライトイベントが同時開催された。

東京・銀座で行われたサテライトイベントでは、スポンサーであるサンペレグリノ&アクアパンナが提供するドリンクと、この日のために用意されたスペシャルなフィンガーフードに加え、抽選会やDJタイムなどの余興も用意されていた。

会場にはウェルカムドリンクやフィンガーフードが

授賞式ストリーミング配信の開始まで、DJが会場を盛り上げる

授賞式のストリーミング配信が始まると、現地の熱気が東京の会場にも伝播する。式は最初に100位から51位までを一挙発表し、その後プレゼンターの進行で50位からカウントダウン方式でランキングが発表された。ここからは日本勢を中心としたトピックスを紹介していく。

日本勢は10店舗がトップ50入り。『セザン』は前回から15位ランクアップ

トップ50入りした日本のレストランは『セザン』(2位)、『傅』(4位)、『フロリレージュ』(7位)、『La Cime』(8位)、『NARISAWA』(10位)などの10店舗。今回、日本のレストランで最上位となった『セザン』は、2022年版から15位ランクを上げる結果となった。トップ10に入った日本の店舗は5店舗で、他国と比べ最多。また、東京以外のレストランも健闘し、昨年初めてランクインを果たした京都の『cenci』、和歌山の『Villa Aida』も引き続きトップ50入りをキープした。

『レフェルヴェソンス』生江史伸シェフは『アイコンアワード」を受賞

日本のシェフは部門賞も受賞している。7位の『フロリレージュ』の川手寛康シェフは、シェフの投票によって決まる「イネディット・ダム社 シェフズ・チョイス賞」を受賞。また、44位の『レフェルヴェソンス』生江史伸シェフは2023年の「アイコンアワード」に選ばれた。サステナブルな取り組みと、アジア全体のシェフのロールモデルになりうる影響力が評価された。

生江シェフは紹介動画の中で、ガストロノミーやサステナビリティの視点からレストランの高い質を保つ秘訣として「ヒューマニティ、つまり人間性を高めるため常に自分たちの中で問い続けている」とコメント。他人を思いやるといった人間の「心」の部分が、店舗全体の質を高めると持論を展開した。

『レフェルヴェソンス』生江史伸シェフ Photo by Yasuko Takada

次ページより、2023年のベスト50を紹介する。

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中森りほ

ライター: 中森りほ

グルメ系ウェブメディアの編集・ライターを経てフリーライターに。フードアナリストの資格を持ち、現在マガジンハウス『Hanako.tokyo』や徳間書店『食楽web』、ぐるなび『dressing』、日経『大人のレストランガイド』などで飲食店取材記事や食のエッセイを執筆中。