出店開業チェックシート

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資金計画を作成する

    売上計画の考え方について

    前項では、投資計画の考え方について説明してきましたが、この項では実際に「どれくらい売れるのか?」という観点である、売上計画について説明していきます。
    売上が計画通りにあがらないと開業後経営難にぶつかる可能性が高くなります。
    根拠のある数値計算を行い、現実的で無理のない売上計画を立てていくことが重要です。

    では、実際にお店の売上の計算をしてみます。
    1日の売上高の計算式は以下になります。
    売上高
    坪数
    ×
    座系数
    ×
    満席率
    ×
    回転率
    ×
    客単価
    • 席系数とは、1坪につき何席設ける事が出来るかという数値です。 席系数の目安は1坪あたり1.3〜1.5席です。 高級レストランのようなゆったりめの配置であれば、席系数は1に、 窮屈に席を詰める事のできる業態の場合は1.8席程度で計算してください。
    • 満席率とは、満席時に全席数の内、何名の客が座っているかを表す数値です。 目安は0.6〜0.7位です。
    • 回転数は、モデル店舗や周辺の競合店舗のリサーチを元に現実的な数値を入れるようにしてください。

    では次に、以下のモデル店舗の売上高を実際にこの計算式に当てはめて割り出してみます。

    【モデル例】
    業態:居酒屋 家賃:40万円 広さ:20坪 席系数:1.5 満席率:70%
    回転数:1.5回 客単価:3,500円
    売上高
    102,900円
    坪数
    20
    ×
    座系数
    1.4
    ×
    満席率
    70%
    ×
    回転率
    1.5
    ×
    客単価
    3,500
    上記のように、モデル店舗では1日の売上が10万2900円になります。
    月間の売上は、25日営業だとすれば、月商:257万2500円と導き出せます。

    では次に、実際にあなたのお店の売上高を算出してみたいと思います。
    以下の空白に数値を埋めて、【計算する】ボタンを押してください。
    売上高が自動的に算出されます。
    売上高
    坪数
    ×
    座系数
    ×
    満席率
    %
    ×
    回転率
    ×
    客単価
    このように、おおよその売上高を上記のような計算式で割り出していきます。

    その他のポイントとして、
    例えばランチ営業をするのであれば、ディナーとランチのそれぞれの売上高を別々に割り出し、合計して日商を割り出します。
    例えばテイクアウトなどのように席数ではなく来店人数で考える際には、時間毎の【来店人数×客単価×営業時間】で日商を割り出します。

    重要なポイント

    重要なポイントとして、売上データを考えていく時に、以下の3つの時期に分けて考える事です。

    1、低調時の売上・・・雨の日などの客足が伸び悩む時期

    2、標準時の売上・・・平均的な売上が予測できる時期

    3、好調時の売上・・・給料日前などの客足が大変好調な時期

    以上のように、このお店のコンセプトであればどれくらい売り上げられるのか、という売上計画を立てていきます。

    繰り返しますが、売上計画を立てるときは、根拠のある数値計算を行い、現実的で無理のない売上計画を立てていくことが非常に重要です。

    次の項では、投資計画と売上計画を検討しながら、同時にどれくらい儲かるのか、を考えていきます。