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坪月商44万円の中華酒場『フーフー飯店』。若者向けの酒場が少ないエリアで若者狙い大繁盛!

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2023年8月18日にオープンした『フーフー飯店』亀有店のスタッフの皆さんと。右から二番目がDOT EIGHT COMPANY株式会社で総料理長を務める西塚隼之介氏

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2021年6月にオープンした東京・錦糸町の『フーフー飯店 錦糸町店』は坪月商44万円を弾き出す繁盛中華酒場だ。ラーメン店『双麺』3店を東京都内に展開するDOT EIGHT COMPANY株式会社が初のアルコール業態として開発。ターゲット層である20~30代女性の支持をがっちりとつかみ取っているのが同店の特徴だが、その業態開発のポイントについて同社総料理長の西塚隼之介氏にうかがった。

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2023年JR錦糸町駅北口から徒歩1分の高架下という好立地に店を構える。店名を象ったネオンサインは青色で発注したが、「怪しい路地裏の店」の雰囲気を醸し出すために施工段階で紫色に切り替えた

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コンクリート剥き出しの外壁に紫色のネオンサイン
独特な世界観の店づくりが若者の心を摑む

「若者の街」というイメージがあまりない東京・錦糸町だが、そこで20〜30代女性の圧倒的な支持を得て大ヒットを飛ばしている中華酒場が『フーフー飯店 錦糸町店』だ。

店を構えているのはJR錦糸町駅から徒歩1分の高架下。店舗規模は18坪40席で、コンクリート剥き出しの外壁には店名を象った紫色のネオンサインが光り、好天の日はファサードのガラス扉を全開にして開放的な空間を演出している。客単価は昼1,000円、夜2,400円。店前の歩行者の目を引きつける独特な世界観の店づくりが若者の心をがっちりつかみ、直近では売上を月商800万円まで伸ばしている。

シルバーの6人掛けテーブル、大理石調の長テーブル、薄青色のテーブルなど意図的にテーブルに不統一感を持たせ、屋台の雑多なイメージを表現している

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同店を運営しているDOT EIGHT COMPANY株式会社はラーメン店『双麺』3店を東京都内に展開。『フーフー飯店』は物件ありきで開発された業態だったが、同社総料理長の西塚隼之介氏は「物件はオープン半年前に押さえていたものの、業態の方向性が決まるまでに時間がかかりました」と説明する。

「駅近の好立地物件だったため、当初、昼は中華食堂、夜は多国籍料理のバルという二毛作業態を想定していました。ただ、それだと業態の決め手に欠け、細部がなかなか固まらなかった。アイデアに行き詰まったこともあり、オープン予定の1か月前に弊社代表の橋本(淳平氏)と統括マネジャー、私の3人で福岡県福岡市の繁盛店7店を一晩で回る弾丸視察ツアーを敢行したんです。そこでコンセプトがしっかりした店の強さを目の当たりにしたことで、業態をイチから練り直すことにしました」

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栗田利之

ライター: 栗田利之

フリーランスの記者として、15年以上にわたって外食経営誌の記事を執筆。大手、中堅の外食企業や話題の繁盛店などを取材してきた。埼玉県下を中心に店舗網を拡げている「ぎょうざの満洲」が贔屓の外食チェーン。