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学芸大学『コーヨーハイツ』、グルメ激戦区に「おとなの酒場」で挑む。『神楽坂 夢二』の新業態!

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路地を入ったさらに先、看板も出ていないマンションの一室が『コーヨーハイツ』だ

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割烹料理を幅広い世代へ広めるべく、カウンター酒場を学芸大学にオープン

そしてbros&co.の4店舗目として、学芸大学駅から徒歩2分のマンションの1室にオープンしたのが『コーヨーハイツ』だ。四季折々の食材を味わう割烹料理をもっと幅広い世代に、日常の中で気軽に楽しんでほしいという思いから誕生した。

「新店の構想は2019年ごろからあった」と話す大戸氏。フランチャイズ店舗の『とんかつ丸七 本店』の経営も落ち着いたタイミングで出店しようと、2022年末ごろから本格的な物件探しが始まった。

新店は30〜40代の男性がターゲットだった『神楽坂 夢二』とは違い、20〜30代の女性をターゲットにしたいと考え、食に対する感度が高い学芸大学や三軒茶屋周辺のエリアをリサーチした二人。しかし、激戦区のテナントはなかなか見つけるのが難しく、初めて上昇気流が提供する独立・開店パッケージを利用して、今回の物件に巡り合うことができたという。「学芸大学というエリアへの出店に、勝算があると感じたというよりは、挑戦してみたかった」と大戸氏と高宮氏は明かす。

自家製ワサビのタルタルソースを添えた「レアアジフライ」と大間のマグロも入った「お造り5種盛り合わせ」

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『神楽坂 夢二』の人気メニューをドリンク含め550円~提供

料理は『神楽坂 夢二』の総料理長である今福聡氏がプロデュースし、『神楽坂 夢二』で磨いた確かな技術が光る本格和食をアラカルトで、より手頃な価格で提供する。産地直送の旬の食材を使い、季節ごとにメニューを入れ替える予定だ。

料理には、それぞれ細かいこだわりがある。例えば「お造り5種盛り合わせ」(1,760円)は、刺身醤油を使わずに、マグロにはニラ醤油、アオリイカには煎り酒、カンパチには焙煎胡麻酢など、ネタごとに提供スタイルを変えているのだ。

料理長の出身地である福島県只見産のコシヒカリを使った「青うなぎの土鍋」

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鱗がパリパリの「甘鯛松笠焼き」(1,900円)は、和食の技法が活きた居酒屋には珍しいメニュー。刺身でも食べられるほど鮮度の良いアジを、絶妙な火入れで仕上げた「レアアジフライ」(770円)など、素材の魅力を調理法で活かした料理が魅力だ。希少な「青うなぎの土鍋」(2,860円)や、気仙沼産のモウカザメを使った「フカヒレ土鍋」(3,190円)など、ご褒美感がありインパクトのあるご飯ものも用意することで、高価格帯でもオーダーを狙う。

器にもこだわり、江戸後期から昭和初期までの目にも美しい骨董品を揃えている

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ドリンクは、『神楽坂 夢二』のソムリエ、日本茶アドバイザーが監修し、日本酒(グラス550円〜)とナチュールワイン(グラス880円〜)を中心に、プレミアム日本酒や変わり種の銘柄など厳選して提供。ハイボールの上に生ビールの泡を乗せた生ハイボール(770円)やお茶ハイ(550円)、『スタンドトトノイ』で人気のピクルスサワー(660円)などオリジナリティあふれるサワーや、カクテルも各種ラインナップしている。

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中森りほ

ライター: 中森りほ

グルメ系ウェブメディアの編集・ライターを経てフリーライターに。フードアナリストの資格を持ち、現在マガジンハウス『Hanako.tokyo』や徳間書店『食楽web』、ぐるなび『dressing』、日経『大人のレストランガイド』などで飲食店取材記事や食のエッセイを執筆中。