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門前仲町『大衆酒場 坂本商店』、リニューアルで月商400万円を800万円に。快進撃の舞台裏!

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UPSTART TOKYO株式会社の代表取締役・坂本大輔氏

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門前仲町駅から徒歩1分、2015年から営業を続けてきた居酒屋『祭酒場 斎藤商店』は、2023年3月に全面リニューアルを行い『大衆酒場 坂本商店』となった。今回インタビューしたのは、運営するUPSTART TOKYO株式会社の代表取締役・坂本大輔氏。元々、バーテンダーとして活躍していた坂本氏だったが、現在は『大衆酒場 坂本商店』をはじめ、『富岡一丁目の夕陽』など複数の飲食店を手掛け、売上を大きく伸ばしている。今後の出店計画も着々と進めるなど、会社とともに経営者として急成長を続ける坂本氏に、繁盛店誕生の舞台裏をうかがった。

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『坂本商店』としてリニューアル。客単価アップで月商2倍増

坂本氏の名を冠した新しい店舗は、対象ドリンクを4杯飲むと1杯無料になるイベント『坂本の日』を開催するなど、一風変わった取り組みで話題となっている。しかし、繁盛の秘訣は意外にも外装と内装の改革にあると坂本氏は明かす。

『大衆酒場 坂本商店 門前仲町店』の2階店内。明るく綺麗に整っている

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「やはりメニューの価格帯に見合う内装にしたことが功を奏したのだと思います。たとえば、リニューアル前はモルツ(396円)を扱っていましたが、プレミアムモルツ(480円)に変えても、逆に以前より注文率がアップしました。結果的に客単価は2,500円から700円ほど上がり3,200円になっています。また、外装工事の際に店の間口を広くして、入りやすい見た目にしたのも効果が大きかったです。一か月の客数は約2,500人、月商は400万円ほどアップし、800~900万円の間で推移しています」

大衆酒場らしい趣を活かしつつ、どこか新しい印象もある店内。ポイントになっているのは、公式キャラ「さかもっちゃん」の存在だろう。こちらはアーティストのSHINOZAKI HILOSHI氏の作品。大衆浴場をイメージしたという、2階の壁に描かれた大きな赤富士もSHINOZAKI HILOSHI氏によるものだ。

『大衆酒場 坂本商店 門前仲町店』店内には坂本氏っぽいキャラクターがちらほら

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リニューアル後の客単価アップの理由はもちろん内装だけではないが、フードなどに関して坂本氏はほとんどノータッチだと続ける。

「元がバーテンダーですし、ほかの業種では働いた経験がないので料理はまったく得意じゃないんですよ。そんな僕が頑張るよりも、料理が得意なプロフェッショナルに任せたほうが絶対にいいはず。そう考えて『家庭料理の再構築』というテーマだけ出して任せました。餅は餅屋と言いますし、自分ができないことをやるのは無駄な努力だと思っています」

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松嶋三郎

ライター: 松嶋三郎

フリーランスのライター。堅いネタから柔らかいネタまで、週刊誌やビジネス誌など紙・Web問わず多数のメディアで執筆中。「書く記事はジャンルも内容も媒体も食わず嫌いしない」がモットー。 https://twitter.com/matsushima36