日本最大の繁華街、大阪「ミナミ」の特徴とは?
2017年3月24日
Photo by iStock.com/SeanPavonePhoto
ミナミは道頓堀を代表とする大阪市中央区、浪速区にまたがるエリアの総称であり、東京都の新宿歌舞伎町エリアよりも広い日本最大の繁華街です。 国内外問わず観光客の往来も多く、出店希望者が非常に多い地域の一つです。
駅:
なんば駅 - (南海本線、南海高野線、大阪市営地下鉄御堂筋線、大阪市営地下鉄四つ橋線、大阪市営地下鉄千日前線)
心斎橋駅- (大阪市営地下鉄御堂筋線・大阪市営地下鉄長堀鶴見緑地線)
長堀橋駅 - (大阪市営地下鉄堺筋線・大阪市営地下鉄長堀鶴見緑地線)
四ツ橋駅 - (大阪市営地下鉄四つ橋線)
中心となる難波駅はJR、地下鉄ともに複数路線が乗り入れており、梅田を中心とした「キタ」へもアクセスが良い、利便性の高いエリアです。
ミナミの周辺はいくつかの立地タイプに分かれており、飲食店のニーズも各々異なります。
「グリコ」や「かに道楽」の大きな看板など、大阪のランドマークが多く集まる道頓堀、戎橋周辺は「くいだおれの町」ならではの個性的な店舗も多く出店しています。
30坪以上の中型、大型のテナントも比較的多く、居酒屋・ダイニングバー系の業態での出店が目立っています。
観光客も多いため、わかりやすい動線・アプローチを設けることができれば、高い集客を実現することが可能です。
ただし、ミナミの他のエリア同様、平均的な賃料が高いため、イニシャルコストと利益のバランスを考えた出店計画を立てることが重要です。
おしゃれなカフェや雑貨店など、人気のある店舗が集まる南船場・堀江エリアは、来店層も若者や近隣で働くサラリーマン・OLが多いため、幅広い業態が受け入れられる立地です。
商業・ビジネス立地のため、平日、休日問わず集客を望めることも魅力の一つです。
カフェ業態など軽飲食系の居抜き物件の募集も多いため、コストを抑えた出店が可能です。
個人事業主でも比較的出店しやすいエリアと言えるでしょう。
Photo by iStock.com/tupungato
地下鉄心斎橋駅の西側、長堀通~道頓堀周辺、「アメリカ村」と呼ばれる一帯は、アパレル、ファッション系の店舗が軒を連ねる若者に人気のエリアです。
南船場・堀江と比べて、にぎやかな雰囲気で昼夜問わず多くの人の往来があります。
そのため、ランチ系業態、居酒屋・バー業態、どちらでも集客を見込むことができます。
アメリカ村周辺は商業立地であるため、ターゲットとする客層を絞り込んだり、買い物客の動線を把握したりしておくことが重要です。
<参考 大阪市ミナミエリアの立地情報>
■まとめ
エリアの立地タイプ…商業・ビジネスタイプ業態の割合…居酒屋・ダイニングバーが最も多く、次いで和食、洋食と続く
業態の傾向(大阪府との比較)…居酒屋・ダイニングバーが非常に高く、洋食、和食業態が比較的高い
飲食店.COMに登録された飲食店物件における2016年1月~2016年12月の駅別賃料相場ランキングにて、ミナミエリアの最上位は3位の四ツ橋駅でした。
心斎橋、なんばは、今後インバウンド顧客の消費傾向の変化がある懸念はあるものの、ホテルや宿泊施設も見込まれていることから、引き続き堅調な推移をしていくものと思われます。
3位 四ツ橋駅 18,786円 [↑7位 +1,061円(+6.0%)]
7位 心斎橋 16,080円 [↑10位 +61円(+0.4%)]
8位 なんば駅 15,860円 [↑9位 -951円(-5.7%)]
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