グルメ激戦区・大阪「福島駅」エリアの特徴。飲食店出店の鍵は「コスパ&個性」
2017年5月15日
今回の「物件タイムズ」は大阪のグルメ激戦区・福島駅周辺について詳しくご紹介します。福島駅は大阪市内の中心に位置する駅のひとつで、JR大阪環状線で大阪駅から1駅、阪神本線で梅田駅から1駅の場所に位置します。
福島駅で改札を出ると、目の前には多くの飲食店が、そして少し駅を離れると「オフィス街」が広がります。もとは「中央卸売市場」「福島港」を中心とした旧市街が広がっていましたが、その後開発され、オフィスビルのほかマンションも増加。飲食店も古くからある地域密着型の店舗のほか、新たに良質な居酒屋やバル・ビストロが増加しました。現在は、大阪屈指のグルメエリアとしても注目が集まっています。
その理由の一つは賃料にあります。大阪には人気のグルメエリアがいくつもありますが、そこに比べて、福島駅周辺の店舗物件は比較的賃料が安いのが特徴です。
当サイトの「駅別賃料相場ランキング-大阪編-」のデータによると、大阪の飲食店舗物件の賃料ランキングは以下の通りです。
1位 西梅田 23,494円
2位 北新地 22,765円
3位 四ツ橋 18,786円
4位 梅田 18,544円
5位 日本橋 17,036円
6位 東梅田 16,288円
7位 心斎橋 16,080円
8位 なんば 15,860円
これらと比較して、福島駅の店舗物件の賃料相場は14,747円(2017年4月)で、梅田駅から1駅でありながら比較的安くなっています。
福島駅周辺はコスパのいい良店が多い!
2008年には、阪大病院跡地に再開発複合施設「ほたるまち」がオープン。敷地内にはURの高層住宅のほか、「朝日放送」「堂島クロスウォーク」があり、ウォーターフロントでの暮らしを満喫できます。このような大規模再開発により、2005年に60,929人だった福島区の人口は2015年に72,484人へと急増しました。住まいの賃料は比較的高いので、流入人口は通勤の利便性を重視する単身者や子どものいないカップルが多くなっています。ほかに、古くから地元に住んでいる人も多く暮らしています。
梅田方面にかけてはオフィスが多いため、福島駅周辺は昼夜とも人口が多いのが特徴です。そのため、居住者から通勤者まで幅広い客層を見込めるのが、福島駅周辺で飲食店経営をする大きな魅力の2点目です。
近年は、そんな環境に目をつけた個人店の出店が増えていきました。激安の居酒屋からカウンターだけの小さなフレンチレストランまで、共通するキーワードは「リーズナブル」。気軽に美味しいものを食べられ、福島駅周辺で働く人、そして暮らす人がプライベートで行きたくなるお店が多いことが特徴です。
人気がある飲食店は価格帯にして2000円~3000円台の店が多いですが、客単価5000円以上でも値段の割にお値打ちと感じられる高クオリティーな料理・サービスを提供できる飲食店は繁盛しています。
つまり、出店する人から見て、特徴をはっきり持たせた、こだわりのある飲食店を出すのに適した場所と言えそうです。ただし最近は注目が集まり、「隠れたグルメタウン」から「グルメ激戦区」へと変貌しつつあるのも事実ですから、競争に参入するそれなりの覚悟が必要です。
まだまだ賃料相場の割安感は維持され、人口増加傾向も続いているようで、魅力が大きい福島駅。特に個人で出店を検討する人にとっては有力な選択肢といえそうです。
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