開業者の声「the Drop」

お店情報

店主／吉岡 洋（ヨシオカヒロシ）
業種／バー
立地／273-0005 千葉県船橋市本町4丁目20-18-102
最寄駅／船橋駅（JR総武線）

店舗データ

店舗面積／11.0坪　36.0m²
客席数／11席
開業日／2012年7月
営業時間／18〜翌2時
定休日／日曜日
客単価／2,000〜3,000
従業員数／1名

開業資金

開業資金（総額）／1000万円
開業資金（自己資金）／200万円
開業資金（借入金）／800万円

開業資金について

物件取得費：150万円
設計施工費：550万円
厨房機器費（備品雑費込み）：100万円
運転資金　：200万円
※借入先は信頼のおける知人より

業者選定について

飲料や食材は、知り合いのバーテンダーが取引している酒屋を紹介してもらいました。

開業までに困ったこと

一番大変だったのは、やはり物件探しですね。
物件が決まってからは怒濤のようにスケジュールが流れ、約2ヶ月でオープンに
こぎつけることができましたから。
デザインや施行は業者さんがとてもがんばってくださって、
納期前に引き渡ししていただけるようなスムーズな工事でした。
それに比べ、物件探しは困難を極めました。
もうどうにもならない状況になり、マッチングサイトのほかにも、
有料の不動産情報サイトにも一か八かで登録してみたりしました。
そうやっていろいろなルートで探していき、やっと決まったんです。

物件探しについて

まず、立地は、千葉駅・船橋駅、浦安駅・葛西駅・西葛西駅の各駅から
徒歩5分以内の路面を希望していました。
候補地は広く挙げたつもりですが、この中の場所ならどこでもいい
というわけではなく……。
人の流れなど、細かい条件がいくつかあったので、なかなか希望する物件が
見つからずにとても苦労しました。
2011年11月に物件探しを始め、今の場所が見つかるまで半年かかりましたね。
自分で歩いて不動産業者に飛び込んでも相手にしてもらえないし、
飲食店.COMをはじめとしたマッチングサイトに登録してみても
なかなかいい物件に巡り会えない。
そうして、いろいろな手段で探しているうち、間に入る不動産業者と知り合いになり、
そこからいろいろな情報が来るようになり、そのうちの一軒がこの物件でした。

デザイン会社の選定方法は、
まず店舗デザイン.COMに登録し、手を挙げていただいた5社の中からFRAMEさんに決定しました。
最終的にざっくりとした見積もり書を作っていただいたのは3社だったんですが、価格とデザイン性を重視して、FRAMEさんがいいなと思ったんです。
施行会社は、FRAMEさんがよく発注しているという工務店さんにお願いしました。 発注から完成までのタイムフローは、2012年5月に物件が決まって
デザイン会社を選定し、6月頭に施行会社を決めました。
それからデザインの打ち合わせに半月ほどかけ、6月25日に着工しました。

オープン後について

このバーのコンセプトは、“外から中が良く見える開放的なバー”だったんですが、
なかなか理解していただけないんです。
バーといえば、重い扉があるクローズな空間……というのが世間的なイメージなので。
僕のコンセプトをデザイン会社さんに話しても、5割もわかってもらえません。
ですが、FRAMEさんは7割ぐらいは僕の意向を汲み取ってくださったので、
おかげさまでとても良いデザインをしていただきました。
実際、外から中をのぞいて興味を持ってくださった新規のお客様が
ふらっと来店される……ということが毎日のようにあるんですよ。
僕の考えは間違ってなかったんだなと思ってひと安心しています。

飲食店開業者へのアドバイスと今後の目標をお願いします。

“物件探しはタイミングと運だ”と知り合いに言われたんです。
最初は、そんなことないだろうとタカをくくっていましたが、知り合いが言っていたことは
間違いじゃなかったですね。
そんな中、妥協せず焦らず探していくことが大事じゃないかと思います。
店で出す商品は、違うなと思ったら途中で変えることができますが、物件はそうはいきません。
一度決めてしまったら引き返せないので、時間をかけても慎重に選んだほうがいいと思いますね。

ウチはカクテルが得意なバーで、よく知られたカクテルでも、
通常のレシピに一手間加えていることが特徴です。
“the Drop”という店名には“特別な一滴”という意味を込めていて、
ここでしか楽しめない一杯がありますという気持ちで飲み物をお出ししています。
今はまだ僕ひとりでやっている店ですが、いずれは手伝ってくれる人を入れ、
夏には、入り口横にあるデッキをオープン席にするなどしていきたいですね。