開業者の声「炭火焼肉 しゃ楽」

お店情報

店主／伊藤正浩（イトウマサヒロ）
業種／焼肉店
立地／140-0014 東京都品川区大井4-2-4波田野ビル2F
最寄駅／京浜東北線、東急大井町線　大井町駅

店舗データ

店舗面積／19.0坪　62.81m²
客席数／34席
開業日／2013年7月
営業時間／17:00〜00:00 (L.O.23:00)
定休日／無休
客単価／4000円
月商／700万円

開業資金

開業資金（総額）／2100万円
開業資金（自己資金）／800万円
開業資金（借入金）／1300万円

開業資金について

自己資金のほか、公庫と銀行の2箇所から借入れを行いました。

■開業資金の内訳
物件取得費：250万円
設計施工費：1200万円
厨房機器費：150万円
備品費：100万円（雑費含む）

スケジュールについて

【2011年 秋頃】開業決意→物件探し開始
【2012年 夏頃】デザイン・設計施工会社の選定開始
【2013年2月】物件申込
【2013年5月】融資内定後、物件契約
【2013年5月30日】施工着工
【2013年6月19日】施工完了・引き渡し
【2013年7月3日】プレオープン

業者選定について

物件探し：不動産屋
デザイン・設計施工：株式会社インティ
厨房機器・備品：　（※ネットで探した業者等）
食材・ドリンク仕入れ：　（※以前から関わりのある業者等）
人材：web媒体
販促・PR：ヒトサラ、ポスティング

開業までに困ったこと

大きく困ったのは「物件探し」と「融資」の2点です。
自分が満足いき、かつ大家さんにOKを出してもらえる物件が見つかるまでに時間がかかりました。
あとは融資ですね。銀行の融資は営業許可が下りてからでないと通らず、予定外の空白の時間ができてしまいました。

他にも、細かいことを挙げればいくつもあります。
アルバイト採用は、とある媒体で2週間大きめの広告を出したものの反響がなく、その後また別媒体で募集をかけ、ようやく応募がありました。

ちなみに厨房機器に関しては、デザイン会社さんから見積もりを出していただいたのですが、少しでもコストを押さえたかったため自分で探しました。
直接電話をすることで価格交渉もできたので、そこは自分で動いて良かったと思っています。

物件探しについて

物件探しを始めた頃は具体的な出店場所を決めておらず、新宿などの大きな町も見ていました。
ただ、この店の前に五反田の焼肉店に勤めていた経験があったので、最終的には土地勘もある目黒周辺に絞っていきました。

広さとしては、基本的に自分一人で回せるくらいを理想としていましたが、焼肉店は煙（排気）の問題などで使える物件が限られてくるため、良いなと思える物件が見つかっても審査に通らないことが続きました。
結局、10件以上内覧したと思います。

この物件は今回依頼したデザイン会社さんが見つけてくださったもので、家賃も想定内でしたし、駅から近いことが決め手となりました。
最初に見に来た時は断られてしまったのですが、しばらくして大家さんから許可の連絡をいただき、ようやく契約にこぎつけました。

オープン後について

長年焼肉店で働いてきた経験を生かし、お肉はその時その時でいいものを仕入れ、お客様の注文を受けてから1枚1枚切る…というスタイルでやっています。
来店いただければ、必ず満足いただけるサービスがご提供できるという自信はあるのですが、イチからのスタートですので、まず来ていただかないことには始まらないと感じています。

オープン直後はビラを配ったりポスティングをしたりしましたが、今後様子を見て、もう少しPRに力を入れていく必要もあるかもしれないと考えています。
これから年末の宴会シーズンも来るので、着実に軌道に乗せ、ゆくゆくは複数店舗が展開できるほど成功できればという夢を持ってやっています。

これから開業を考えている方へメッセージをお願いします

僕は20代の頃から、いずれは自分の店を持ちたいという思いでずっと働いてきましたが、いざ一人で開業しようと思うと、「本当にできるのだろうか？」と不安になることもありました。
ただ、資金がある程度貯まってくることで自信がつき、決心もできるものだと思います。

開業準備中は、融資や物件探しなど一筋縄ではいかないことが多々出てきましたし、何とかオープンできた今も、本当に店が軌道に乗っていくのか？という不安がまったくないわけではありません。
でも、今までの積み重ねがあれば、くじけそうになっても続けられると思っています。
自信と信念だけは失くさずにいれば、きっといい方向に進むのではないでしょうか。