センスあふれる学芸大学、都立大学、自由が丘。飲食店出店のために魅力と特徴を紹介！

最近、飲食業界では、いわゆる都心駅よりも少しだけ離れた立地を狙っての出店が相次いでいます。なかでも人気が高いのが、渋谷駅から東急東横線で抜群のアクセスを持ち、しかも感度の高い層が多く住む「学芸大学」「都立大学」「自由が丘」の3駅です。

同エリアの特徴は、落ち着きがありながら、センスの良さを感じさせる店が多い点。また、良質なバルやビストロ、スイーツ店が多く、女性向け情報誌などではよく特集を組まれるエリアです。個人店向きの好条件がそろっている物件が多く、良い店はきちんと評価される場所のため、腕に自信のあるシェフが力試しをするにも良いかもしれません。今回は、この３駅の出店傾向と特徴をご紹介します。

学芸大学の魅力と特徴

■街の魅力と人の動向
渋谷から急行で2駅というアクセスの良さにもかかわらず、住みやすいと評判の学芸大学駅。駅周辺には、たくさんの飲食店が並びます。学芸大学駅の1日あたりの乗降者数は7万4,384人。そのうち、駅から半径500m圏内に住んでいる人は16,000人程度、働く人は8,000人弱です。

■話題の人気店と飲食店の傾向
フレンチやパティスリーのほか、バルやビストロが数多く出店する学芸大学駅周辺。そんなバル・ビストロ激戦区を代表する人気店の一つが『リ・カーリカ』です。バルとは思えない高いレベルの食事とワインが楽しめると、毎夜多くの人でにぎわう同店。近隣に『あつあつ リ・カーリカ』、隣の都立大学に『カンティーナ カーリカ・リ』といった系列店を出店するなど、その勢いを感じることができます。

このほかにも、『大衆ビストロ 煮ジル』といった気軽なバルや、『麺処びぎ屋』といったラーメン店もクオリティが高く、飲食店にとって勝負しがいのある街といえるでしょう。なお、学芸大学駅の周辺は、物件の平均坪単価が2万3,729円です。

都立大学の魅力と特徴

■街の魅力と人の動向
この3駅の中ではもっとも落ち着きのあるイメージの都立大学駅。1日あたりの乗降者数は4万7,039人と3駅の中ではもっとも少なく、駅から半径500m圏で働く人は6,516人と、住む人1万3764人の約半数。住んでいる方をターゲットにした出店が良さそうです。

■話題の人気店と飲食店の傾向
飲食店の数だけでいえば、そこまで多くはありません。しかしながら、味、サービスともに上質な店は多くあります。例えば、都立大学で圧倒的な人気を誇るモダンフレンチ『hugo』。代々木上原の人気店のシェフが独立して作ったお店ですが、お値段をぐっと抑えて、丁寧な料理を提供しています。ほかにも、本格手打ちパスタを味わえる『D’ORO』、ナポリピッツァの『ガレオーネ』など、気軽に行ける質の良いお店が急増中の注目エリアとなっています。しかも、駅から半径500m圏内の平均坪単価は2万2801円と、3駅の中では最もリーズナブルです。

自由が丘の魅力と特徴

■街の魅力と人の動向
おしゃれなお店と落ち着きが同居する人気スポット、自由が丘。自由が丘駅の1日あたり乗降者数は14万9,775 人と、ほかの２駅と比べてもその数は圧倒的。また、住む人1万2,002人と働く人1万1,251人の比率は拮抗。お店や会社が多く、働く人が数多くいる街だということが分かります。

逆に、住んでいる人はほかに比べるとあまり多くありません。駅の周りに商店が多く、住んでいる人は駅周辺より外側に住んでいるようです。

■話題の人気店と飲食店の傾向
グランメゾン級から話題のスイーツ店、大衆居酒屋、ラーメン屋まで、ありとあらゆる店がひしめく自由が丘は、グルメの街といっても過言ではありません。圧倒的な評価を誇るフレンチ『シャンペトル』、スイーツ好きが足繁く通う『パティスリー・パリセヴェイユ』、小さな絶品リストランテ『mondo』、リーズナブルな居酒屋の名店『金田』など多種多様な飲食店が軒を連ね、集う人たちの舌を喜ばせています。

しかし、自由が丘の駅周辺、半径500m圏内における坪単価は2万7,176円。西の横綱である吉祥寺駅と似たような条件で、どちらも毎年、賃料が上昇し続けています。特に駅地価は近年賃料が高騰していて、ほかの2駅と見合う物件を同じ賃料で探すことは難しく、何かを妥協する必要があるでしょう。ちなみに、駅から徒歩5分以上離れると、路面店でも好条件の物件がちらほらと出てきます。

いかがだったでしょうか。隣接する3駅ですが、個性もそれぞれ。店のターゲットや賃料などの条件と照らし合わせて、ぴったりの街を見つけましょう。

学芸大学駅の店舗物件一覧
都立大学駅の店舗物件一覧
自由が丘駅の店舗物件一覧