グルメ激戦区！　恵比寿で飲食店を出店する前に知りたい、家賃相場やエリア特徴を解説

渋谷区恵比寿は数多くの飲食店がしのぎを削る、グルメ激戦区。おしゃれで華やかな印象の強い場所ですが、実際はどんなところなのでしょうか。今回は、恵比寿の街や飲食店事情を紹介します。

恵比寿はいったいどんな街？

恵比寿は、都内主要駅へのアクセスが非常に優れている街です。恵比寿駅にはJR山手線・埼京線、湘南新宿ライン、東京メトロ日比谷線の4路線が通っています。渋谷・六本木まで5分、新宿まで10分、東京まで20分と、アクセス良好で便利な街です。また電車だけではなく、渋谷、代官山、中目黒、目黒、広尾などへは徒歩や自転車でのアクセスも可能。ちょっとした散歩気分で、こうした洗練された街へ遊びに行けます。

そんな恵比寿の人口は1万2941人。駅の乗降者数は27万986人です。恵比寿で出店する場合、賃料の相場は、平均坪単価3万184円。賃料20万～40万円の店舗3割、40～60万円の店舗2割を占めています。ほかの街と比べると、比較的高単価な街であるといえるでしょう。

恵比寿の飲食店事情

恵比寿の飲食店をとりまく環境でもっとも注目すべきは、その幅の広さです。高級レストランの代名詞的存在であるジョエル・ロブションから、庶民的な低価格居酒屋まで、一つの街に混在しています。そのため客層もバラエティ豊かで、恵比寿のオフィスに勤めるサラリーマンやOL、恵比寿在住の高所得者、各国大使館関係者など、ひとくくりにはできません。

恵比寿駅の半径500mに限って調べると、居酒屋・ダイニングバーが154軒、洋食店が144軒と、ほかの形態に比べて圧倒的に数が多いです。次いで多いのが和食店の90軒で、そば・うどんの店やラーメン店は17軒と非常に少ないことが分かります。弁当・惣菜・デリに関しては12軒と最も数が少なく、恵比寿では弁当需要よりも外食需要の方が大きいことが分かります。

また地下１階に店を構える飲食店が多いのも特徴。これは、坂の多い街である分、地下フロアが増えるという理由が考えられます。また、隠れ家的な店の人気が出やすい街なのかもしれません。

エリアで見る恵比寿と飲食店

恵比寿は、大きく3つのエリアに分けられます。

■恵比寿ガーデンプレイスエリア
オフィス、デパート、そしてレストランを有する恵比寿ガーデンプレイスは、恵比寿のランドマーク的存在。建物内には50を超える飲食店があり、高級路線のイタリアンなどが多く出店しています。また、カフェやスイーツのお店が充実しているのも特徴です。

恵比寿駅から5分ほどの距離にあり、スカイウォークで直通しているため、天候に左右されにくいのも魅力です。また、恵比寿ガーデンプレイス裏は高級住宅街が広がっています。代官山へ続く方面は、飲食店の数はさほど多くなく、ラグジュアリーな雰囲気のある住宅が多数並びます。

■恵比寿駅～中目黒駅エリア
恵比寿の中でも、もっとも飲食店が多いのがこのエリアです。恵比寿駅から中目黒駅までは1.2kmほどの距離で、駒沢通り沿いを中心に栄えています。まず目につくのは、カフェの多さ。オーガニック食材を使うお店や、ヘルシーなメニューを取りそろえたお店がたくさんあります。

その一方で、安くておいしい中国料理のお店や、とことんお酒を飲める焼き鳥屋などもあります。レストランやバーも目移りするほど。価格帯はさまざまで、デイリーに使えるリーズナブルな店から、特別な日に使いたくなるようなお店まで、多様なお店が軒を連ねています。

■恵比寿駅～広尾駅エリア
恵比寿駅から広尾駅は、約1.7kmの道のり。この辺りは住宅街エリアで、マンションやアパートが多いという特徴があります。恵比寿駅～中目黒駅同様に色々なお店がありますが、こちらよりも落ち着いている印象です。

明るい雰囲気のカフェや、大人がくつろげる和食店、隠れ家的イタリアンなどがあります。チェーン店よりも、シェフやオーナーのこだわりが垣間見えるようなお店が多いでしょう。

今回は、数多くの飲食店が立ち並ぶ、恵比寿についてご紹介しました。恵比寿住民は比較的高所得者層が多いですが、恵比寿に通勤している方も多いので庶民的なお店も少なくありません。上品なイメージは崩さず、どんなお店も馴染める、懐の人さが恵比寿という街の特徴でしょう。

■恵比寿エリアの立地情報
恵比寿駅の店舗賃料相場情報（直近1年間）・・・平均坪単価30,062円
恵比寿駅の平均賃料相場年別推移（2015～2018年）…上昇傾向
恵比寿駅の店舗面積相場情報（直近1年間）…21.61坪
業態の割合…居酒屋・ダイニングバーが最も多く、次いで洋食、和食と続きます。

恵比寿駅の店舗物件一覧