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サブカルと商店街の街「中野」。中野サンプラザの建て替えで飲食店出店事情はどうなる?

2018年10月24日

Photo by iStock.com/mizoula
中央線快速で新宿からわずか5分と、交通アクセス抜群の街・中野。活気ある商店街や住宅街には昭和の雰囲気が残り、物価も安く住みやすいエリアの一つです。大きな再開発の波がやってきたのは2012年。旧警察大学校等跡地に「中野四季の都市(まち)」という巨大な街がオープンし、さらに今後は駅前の再開発が予定されています。今回は中野の魅力と飲食店出店のポイントをご紹介します。

昔ながらの商店街とサブカルが混在した独特の賑わい

中野駅の北口を出ると正面に中野サンモール商店街があります。商店街にはチェーン店もありますが、激安の洋服店、食べ歩きできるB級グルメの店、庶民的な惣菜店・居酒屋など個人店が多く活気に溢れています。

奥に進んでいくと、サブカルの聖地である「中野ブロードウェイ」が登場。もともと食品や雑貨の店が入居する商業施設だったのですが、漫画と関連グッズを売る「まんだらけ」が入居したことをきっかけにディープなサブカルのコンテンツが集まるようになり、今や観光客も訪れる人気スポットとなりました。

北口正面から左手には、特徴あるデザインの「中野サンプラザ」があります。昭和48年オープン、美空ひばりさんからモーニング娘。まで、多くの有名アーティストがコンサートを行ってきた施設で、中野のランドマークとして愛されてきました。

一方の中野南口には、商店街の一角に「マルイ中野店」があります。ここはマルイの一号店であり、いったん閉店するも2011年に復活オープンし、地元の人に親しまれています。

中野は、歴史的には青梅街道の要所として栄え、一帯は徳川家の所有地でした。代々の将軍が鷹狩りに訪れており、徳川綱吉の時代には犬を保護した「犬屋敷」が作られたことで有名です。明治時代以降は陸軍の司令部、陸軍中野学校が置かれていました。少し北には明治に開園した広大な「哲学堂公園」があります。

若者や単身世帯に加え「中野四季の都市」オープンでファミリーが流入

中野には昭和初期頃の住宅需要を受けて、多数の木造アパートが作られました。今も住宅街には古い単身者向けのアパートが多く、都内で最も人口密度の高い区の一つです。さらには単身世帯率、人口に占める20~34歳の若者比率が常に23区でトップクラス。1人暮らしの若者が多く住み、その生活を支える庶民価格の飲食店やその他のサービスも進化した街といえます。

中野の北西エリアには2012年、緑豊かな景観と最先端テクノロジーを備えた街「中野四季の都市」がオープン。オフィスビル「中野セントラルパーク」のほか、大学、病院、集合住宅が入り、施設の周囲には広大な公園も建設。オフィスにはキリン本社が入居して話題となりました。この再開発により新たにファミリー層の受け皿が整備され、中野区の人口は2万人ほども増えたそうです。

Photo by iStock.com/winhorse

今後の駅前再開発では「中野サンプラザ」建て替えが決定

再開発計画は今後、駅前エリアを対象に続いていきます。注目は「中野サンプラザ」の建て替え計画です。2018年6月の中野区長選挙では中野サンプラザの取り壊しが焦点になり、解体凍結派だった酒井直人氏が新区長になりました。しかし老朽化した建物の維持管理は難しいということで、2018年9月、当初の建て替える計画を踏襲することを表明。ただし引き続きコンサートホールを維持するかどうかは検討中となっています。中野サンプラザがどのように再生するのかということは、地元民にとって大きな関心事となっています。また、高い建物がなかった駅南口側には2022年にタワーマンションとオフィスのツインタワーが完成予定で、さらに人の往来が増えそうです。

今後オフィスも増加見込みで、飲食店集客は有望

多種多様な店が繁盛する中野ですが、『中華そば 青葉』『中華そば さいころ』『居酒屋 らんまん』『マグロマート』といった、単価の安い居酒屋やラーメン店が人気を集めています。一方で高級志向のレストランは少なめといえるでしょう。また、中野駅北口からブロードウェイを抜けて10分歩くと早稲田通りがあり、西武新宿線の新井薬師前駅からも徒歩圏内に入るので、駅からは離れますがこの一帯にも多くの飲食店があります

活気があり、今後の開発で住む人も働く人もさらに増加見込みの中野は、飲食店を新たに出店するエリアとしては有力です。都心から近いこともあり、特に駅前店舗はかなり賃料が高めですが、条件に合う物件をじっくり探してみる価値はありそうです。

個人出店するなら、例えば以下のような業態が考えられるのではないでしょうか。

・地元の人向けの、落ち着いたフレンチ・イタリアン・和食などのレストラン
・女性一人でも入りやすいカフェ・居酒屋・レストラン
・今後増えそうなサラリーマン向けのランチも営業する居酒屋
・独身者のニーズに応える、早朝や深夜に食事ができる店

再開発で高層ビルが増えても、商店街とサブカルで賑わう中野の面白さ・楽しさは失われることはないでしょう。中野に飲食店を出店して刺激的なカルチャーを発信する側になってみてはいかがでしょうか。

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