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インバウンドにも国内観光客にも人気の「浅草」。老舗が多いが新規出店は可能か?

2019年1月29日

Photo by iStock.com/Sean Pavone
上野駅や羽田空港などからもアクセスしやすく、交通の利便性が高い「浅草」。浅草寺や雷門などを始めとした「和」の情緒が溢れる街で、国内、海外からの観光客を引きつけています。近年は2020年の東京オリンピックに向けてホテルが次々と建設されており、都内観光の拠点化も進んでいることも話題に。今回はそんな浅草の飲食店事情、出店のポイントをご紹介します。

街を上げてのおもてなし計画が進行中

浅草寺や雷門、仲見世通り、また隅田川を挟んで東京スカイツリーが建つなど浅草には魅力的なコンテンツがあり、数多くの観光客が訪れます。外国人観光客も年々増加し、台東区の観光統計・マーケティング調査(平成28年)によると浅草地区の観光客は年間1,891万人、外国人観光客の比率は32%と推計されています。

浅草に乗り入れているは4つの路線。渋谷・銀座・上野などを巡る「東京メトロ銀座線」、羽田・成田空港へ直通の「都営浅草線」、スカイツリーまで一駅の「東武伊勢崎線」、秋葉原へ6分の「つくばエクスプレス」です。アクセスが良いため都内観光の拠点化が進み、2020年の東京オリンピックに向けておしゃれホテルが続々誕生しています。遊園地「花やしき」のそばには、スタイリッシュなデザインの「WIRED HOTEL Asakusa」が2017年にオープン。浅草演芸のスポット「六区ブロードウェイ」の再開発も進み、松竹などによる「浅草ビューホテル別邸 HAKARAI(仮称)」の2020年オープンが予定されています。

また、飲食店の聖地ともいえるのが「合羽橋道具街」。つくばエクスプレス浅草駅から徒歩5分ほどのところにあります。料理道具なら何でも揃い、お店の人からは道具選びのアドバイスが得られる、料理人にとって頼もしい味方といえるでしょう。

老舗グルメが手堅い人気。浅草の飲食店事情

浅草観光で名所・旧跡めぐりに次いで人気なのが、グルメではないでしょうか。古くから繁華街だった浅草では、和・洋・中・エスニックさまざまな飲食店が軒を連ね、なかでも老舗グルメが大盛況です。浅草らしい「和」のお店といえば、まず蕎麦屋。三大藪蕎麦の一つといわれる『並木藪蕎麦』は行列が絶えません。また、『まさる』や『大黒家天麩羅』などでは、東京湾の新鮮な魚介を使った天丼も名物。『つるや』など関東風のウナギ料理店も多くあります。

むぎとろの専門店でランチバイキングも楽しめる『浅草むぎとろ 本店』も浅草のランドマーク的存在といえるでしょう。さらに外国人客の増加により最近話題になったのが、おにぎり専門店の老舗『おにぎり浅草宿六』。国際的な旅行ガイド『ロンリープラネット』で紹介されたことから外国人観光客が数多く訪れ、『ミシュランガイド東京2019』にも掲載されました。

「和」だけでなく、シチューやハンバーグ、オムライスなど昔ながらの洋食店も浅草の看板的存在です。ビーフシチューが名物の『ヨシカミ』、特製オムライスが人気の『グリル グランド』、ロシア料理店の『ラルース』などの名店が目白押しです。さらに、創作中華の『龍圓』、屋台風のタイ料理『モンティ―』なども評判が高い飲食店として知られています。

Photo by iStock.com/yaophotograph

浅草に出店するならどんなお店?

老舗の多い浅草ですが、新しいホテルの建設や再開発もあり、まだまだ新規出店の可能性も残されています。例えば、下記のようなジャンルの飲食店出店が考えられるでしょう。

■和モダンなお店
『WIRED HOTEL Asakusa』や『ホテルWBF東京浅草』など新しくオープンしたホテルの「和のテイストを生かしたスタイリッシュなデザイン」が注目を集めています。ツーリスト同士の情報交換の場を設けたり、浅草の「穴場」を紹介するガイドブックを置くなど街の良さを伝える様々な工夫も。

このように「和」の食材をモダンに提供し、旅行者のハブとなるような店づくりがお勧めです。『WIRED HOTEL Asakusa』の1階にあるカフェ&バー『ZAKBARAN』では、江戸前の魚介を使ったかき揚げや豆腐料理、厳選された日本酒など「和」のフード&ドリンクをスタイリッシュな空間で楽しめます。

■ゆったりくつろげるカフェ
台東区が平成28年に発表した「観光客の動向(マーケティング編)」によると、浅草を含む台東区の観光で「残念だったこと」の第1位が「人の多さ(混雑)」。その他、「トイレ」や「Wi-Fi環境」の不十分さも挙げられていることから、ゆっくりくつろげるカフェには需要がありそうです。Wi-Fi環境も整っているとなお良いでしょう。

観光地に近く路地に入った静かな所にある人気カフェといえば、浅草駅(東武・都営・メトロ)近くの『フェブラリーカフェ』。外のテラス席や店内の雰囲気が良いと評判です。行列が出来るベーカリー『浅草ペリカン』のパンを使ったサンドイッチも集客の目玉になっています。

■深夜営業に需要アリ
浅草は観光地であるため、ランチ主体で夜が早い飲食店が多めです。しかしホテル・ホステルなどが増え宿泊客が増えていることからもバーや居酒屋、ラーメン屋など夜遅くまで営業しているお店の需要が増しています。

今話題になっているのが、浅草寺の裏手にある「裏観音」というスポット。地元の人や有名人が通う隠れ家的なお店が多い静かなエリアで、深夜まで営業をしているお店もあります。例えば「純レバ丼」が人気の中華料理店『菜苑本店』、カジュアルなフレンチビストロ『コフレ』は深夜3時まで営業しています。

2020年の東京オリンピックに向け、ますます活気づいている浅草。国内外から集まる観光客に強い印象を残せる目玉料理やアイデアを出すことができれば、勝機を見出せるのかもしれません。

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