【2025年最新】個人経営の飲食店が必ずおさえたいSNS集客とは? 最新動向とコツを紹介!
2025年6月30日

個人経営の飲食店でも手軽に始められ、集客に有効なSNS。とはいえ、多様なSNSの中で何を優先すべきかわからなかったり、炎上リスクへの注意が必要だったりと、悩みは尽きないでしょう。今回は、SNSの最新動向を踏まえ、必ず押さえておきたいSNS集客について解説します。
変化が著しいSNSの最新事情は?
飲食店の集客で押さえたいSNSとしては、Instagram、LINEを筆頭に、X(旧Twitter)、TikTok、YouTubeなどがあります。主な最新動向として、以下が挙げられます。■AI活用で投稿作成が効率化
ChatGPTなどのAI活用により、SNSへの投稿が効率よく行えるようになりました。忙しい飲食店経営者も手軽に活用可能です。■動画コンテンツが重要
SNSではますます動画が重視される傾向です。本記事内でも、飲食店の動画集客について「成果を出す」ための具体的なポイントと戦略を徹底解説します。■パーソナルでクローズドな関係性の重視
SNSユーザーは、より個人的で限定的なコミュニケーションを好む傾向にあります。例として、Instagramのストーリーズ(24時間で消える投稿)などが活用されています。SNS集客のメリット・デメリット
■SNS集客のメリット
・低コストで簡単に運用できるSNSの公式アカウントの取得・運用はほとんどが料。登録や投稿も簡単で始めやすいです。
・地域密着の集客に強い
SNSは、「(地名) グルメ」などで検索するユーザーも多く、来店可能なエリアに住むターゲット層へのアプローチに効果的です。
・広告より共感を得やすい
特に若い世代では、広告よりもSNS上のリアルな情報を信頼する傾向があり、ユーザーに受け入れられやすく、共感も得やすいという強みがあります。
・写真や動画で料理の魅力を伝えられる
飲食店にとってSNSは、自慢の看板メニューや季節メニューを写真や動画で視覚的にアピールできる最適な手段です。蓄積された投稿は、店の魅力を伝える貴重なメディアとなります。
・リアルタイムで情報を発信できる
本日のランチ、入荷した新鮮な魚介や野菜、売り切れ情報などをリアルタイムで発信できます。急なキャンセル時にも有効です。
■SNS集客のデメリットと対策
一方、以下のようなデメリットも存在します。・運用に手間と時間がかかる
投稿のための写真撮影や文章作成のほか、ユーザーからのコメントやDMへの対応も必要で、日々の業務と並行するには相応の時間がかかります。
・センスやスキルが求められる
ユーザーに好まれる投稿をするためには、ある程度の写真撮影スキルや言葉のセンスが求められます。
・必ずしも効果が出るとは限らない
毎日投稿しても必ず集客に結びつくとは限らず、成果が出るまで時間がかかることもしばしばです。
・炎上リスクがある
写真や表現が不適切だった場合の炎上リスクがあります。これを防ぐには、投稿前に複数人でダブルチェックする体制を作りましょう。万が一批判的なコメントが発生した場合は、無視や削除をせず、真摯に受け止め、迅速に事実確認を行うなど、誠実な初期対応が被害を最小限に食い止めます。
以上のようにSNS集客にはデメリットもあります。特に炎上は、たった一つの不適切な投稿が店の信用を大きく損なうリスクをはらんでいます。これを防ぐには、まず予防策が重要です。投稿前に、誤字脱字だけでなく、差別的な表現や誤解を招く内容がないか、複数人でダブルチェックする体制を作りましょう。
また、投稿内容に関する簡単なガイドラインを作成しておくのも有効です。万が一、批判的なコメントやクレームが発生した場合は、投稿を無視したり削除したりせず、まずは真摯に受け止め、事実確認を迅速に行いましょう。誠実な初期対応が、被害を最小限に食い止めます。

まず始めたいのは、「Instagram」と「LINE公式アカウント」
個人経営の飲食店がまず始めたいSNSは、「Instagram」と「LINE公式アカウント」の2つです。どちらも、特に若い世代の多くが日常的に利用しています。Instagramは写真や動画がメインのため、料理の魅力を視覚的に伝えやすく、飲食店との親和性が非常に高いです。シズル感のある料理写真のほか、調理風景や仕上げの一手間などを短い動画(リール)で投稿するのも効果的です。
LINE公式アカウントは、リピーター育成に有効な「クーポン」や「ショップカード」などの機能が無料で利用できます。また、メッセージの一斉配信は、コミュニケーションプランなら月200通まで無料、ライトプランなら月5,000通まで月額5,000円で利用可能です(2025年時点)。
■Instagramにおける効果的なハッシュタグ戦略
Instagramで新規顧客に見つけてもらうには、ハッシュタグの活用が不可欠です。投稿には「#渋谷グルメ」のような「地名+業態」や、「#絶品パスタ」のような「メニュー名」を組み合わせましょう。これにより、エリアや食べたいものでお店を探している潜在顧客に投稿が届きやすくなります。また、「#東京ランチ」のような広範囲のタグと、「#神泉イタリアン」のような狭いエリアのタグを混ぜるのも効果的です。さらに、お客様が投稿で使ってくれるよう「#(自店の名前)」を常に付けることで、口コミの収集にも役立ちます。
■InstagramでUGC(ユーザー投稿)を増やし、活用する
UGC(ユーザー生成コンテンツ)とは、お客様が自身のSNSアカウントに投稿してくれた写真や感想のことです。これは広告よりも信頼性の高いリアルな口コミとして、絶大な宣伝効果を持ちます。UGCを増やすには、「#(店名)で投稿すると次回割引」のようなキャンペーンが有効です。また、お客様の素敵な投稿は、許可を得た上で自店のアカウントで再投稿(リポスト)させてもらいましょう。これにより、他のお客様へのアピールになるだけでなく、投稿してくれたお客様との良好な関係構築にもつながります。
次のステップは「Googleビジネスプロフィール」「X」「Facebook」
InstagramとLINEの運用の次に手がけたいのが「Googleビジネスプロフィール(GBP)」です。GBPは厳密にはSNSではありませんが、Google検索やマップ検索で多くのユーザーの目に触れるため、集客の要となります。まずは公式情報を正確に登録し、できれば月に1度以上は最新情報を投稿しましょう。日替わりランチや予約状況など、リアルタイム性の高い情報を発信するならXが有効です。ターゲットの年齢層が高めであれば、Facebookの運用も検討しましょう。Instagramの投稿を連携すれば、Facebookにも自動で投稿できます。
さらに余裕があれば、Instagramのストーリーズでの限定情報の発信や、TikTok、YouTubeでの動画投稿に挑戦するのも良いでしょう。
SNS運用は、分析と改善を繰り返して行う
SNS運用は「投稿して終わり」では効果が伸び悩みます。重要なのは、投稿の結果を分析し、次のアクションに活かすことです。多くのSNSには無料の分析機能(Instagramの「インサイト」など)が備わっています。これを使えば、「どの投稿の反応が良かったか」「フォロワーが最もアクティブな時間帯はいつか」「どんな年齢層の人が見ているか」などを知ることができます。これらのデータを元に、投稿内容や時間を改善していくPDCAサイクルを回すことで、より効率的に集客効果を高めていくことが可能です。
しかし、まずは今回紹介したInstagramやLINE公式アカウントなどをメインに、着実に運用することが重要です。無理なく継続し、粘り強く集客アップを目指しましょう。
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