寿司の激戦区・大宮で人気店に！ PlaceOrdersなどのITサービス活用が成功のカギ

Q まず、貴店のご紹介を簡単にお願いします。

2008年に大宮で創業した『すし堺』は、質の高い料理と行き届いたサービスを提供することに努めてきました。会食・接待などでの利用はもちろん、個人のお客様にも気軽に訪れていただいており、税込1,050円からのランチはいつも満席です。大宮は寿司店が多い激戦区ですが、価格帯と料理の内容で「最高級」「大衆的」などの棲み分けができています。当店はそのなかで他店との差別化をはかり、地域に定着することができました。現在は県内で『すし二乃宮』（浦和）『MARE di SAKAI』（大宮）の3店を経営し、2018年9月にはドイツ・フランクフルトに寿司店を出店しました。創業以来経営合理化の観点から各種ITサービスを積極導入しており、POSレジ・予約システム・タイムカードなどをiPadに集約させ、発注に関してはPlaceOrdersを採用しました。

Q PlaceOrdersを利用するようになったきっかけを教えてください。

約1年前に、従業員から「FAXをもう一台導入して欲しい」という要望がありました。発注のFAXを送る作業が同じ時間帯に集中し、順番待ちによる非効率が発生していたからです。FAXを1枚送信するのにも、相手が話し中でかなり時間がかかることもありますし、さらに空くのを待っている間に他の作業をしていて、送信のタイミングを逃してしまうこともありました。新しい方法を検討することになり、まず仕入先各社に対して発注をFAXからメールに変更してもいいか問い合わせたところ、「受け取りはFAXで一本化させて欲しい」とのことでした。次にFAX送信できるツールを探し、PlaceOrdersを含めて3つくらいが候補に挙がり、試した結果、低料金でしかも使いやすかったPlaceOrdersを使い始めました。

Q 現在ご利用のプランと、毎日どのように使っているかを具体的に教えてください。

ライトプランを使用しています。同プランの発注件数の上限は150件／月ですが、ちょうど収まるくらいの件数で使用しています。鮮魚などは豊洲での直接買付もしています。それ以外の仕入先は12社ほどあり、うち4社はうまく通信できないなどの理由により従来のFAX送信をしていて、他はすべてPlaceOrdersを使用しています。

発注業務は、食材ごとの仕入担当者6名ほどが毎日行っています。ランチタイム終わりにすでに発注が必要になっていたら「下書き機能」にメモしておき、ディナータイム閉店前の余裕ができた時間に集計してPlaceOrdersから発注します。所要時間は平均4～5分ほど。担当者によっては自分のスマホにアプリを入れていて、帰り道で確認したり追加発注をしたりしているようです。

Q 使ってみた感想はいかがですか。

仕入担当者の待ち時間が解消できたことが、最も大きな成果です。また、送信履歴が残っていることも便利ですね。たまに「注文した品が入っていない」といったトラブルが発生しますが、いつ何を発注したかのデータが残っているので確認がスムーズです。また、履歴を共有して見られるようになったことでミスが発生する件数も減らせました。当店の場合は毎日の発注を最後にチェックする仕事があるのですが、その担当者もすべての発注が終わるのを店で待つ必要がなくなりました。

また、PlaceOrdersやその他の便利なツールを使うことによりスタッフが本来の業務に専念できる時間が増え、お客様に対するサービスの質が向上できていると思います。従業員たちもPlaceOrdersを使いこなして便利さを実感したようで、浦和店に異動したスタッフからは「この店でも使いたい」と要望があり、同店でも使い始めました。

仕入先の会社からもPlaceOrders経由の受信は好評のようです。理由を聞くと、「商品リストに数量を書き入れるスタイルの従来のFAX発注書よりも、注文する商品しか記載されていないので見やすい」のだそう。

Q こんな機能があればいい、というご要望はありますか？

まず、商品の価格情報が入れられるようになるといいですね。（→2019年5月に価格情報登録機能が追加済）それから、店舗のアカウントを数名で共有するので、発注者の名前も入力できたら便利です。あとは、例えば鮮魚の注文で「入荷がもしあれば買います」というような注文だったり、仕入れたい商品について先方にメッセージを追記したい場合など、ちょっとした伝達事項をうまく入れられるようになるといいと思います。