応募者全員と電話でコミュニケーション!熱意ある人材獲得に成功
全店舗の採用業務も担当する取締役の山月駿さんに、人材採用への思いを伺いました。
飲食業の大変さと長期契約の思いをまっすぐに伝え、求職者の熱意を確認
―――はじめに、人材採用において大切にしていることを教えてください。
飲食業の根幹にあるのは「人と人とのつながり」だと考えるため、人材採用では人柄を一番重要視しています。人として成長を願う気持ち、感謝の気持ち、謙虚な気持ち、こういったものを持っている方を採用したいと思っています。
応募者の方の情報はweb上でしか見られないので、応募者全員に電話をし、話してみることにしています。電話対応には人間性が表われますからね。
一回の電話を挟むようにしてからは、当日の面接ドタキャンが減ったのもメリットだと感じています。
―――2年弱、求人飲食店ドットコムに継続掲載してくださっています。掲載のきっかけは?
知り合いの飲食店経営者が、「コスパのいいサービスがある」と紹介してくれました。
確かにコスパがいいですが、営業担当がとても関係性を大事にしてくれる人であることが、継続して掲載をしている理由のひとつです。そういった人柄なので、毎回こちらの狙いを捉えた原稿をつくってくれています。
―――これまで約30名採用できたそうですが、応募はどのくらいありましたか?
約100名で、3名に1名くらいの割合で採用できています。

―――面接はどのように進めているのでしょうか?
面接時間はひとりに最低30分、しっかりと時間をとります。応募者の方の話を聞きたいので、話しやすい空気感づくりを大切にしています。
私からは2つ伝えます。飲食業は大変な仕事だということと、責任感を持って、継続して働いて欲しいということです。学生なら卒業まで続ける、社員希望者なら3年間は続けて欲しいと具体的に話しています。2つを聞いて自信がないと思うなら、無理をして私たちと働く必要はないだろうと考えます。
よいことだけを並べるのではなく、現実やデメリットも伝えることで、応募者の方々の熱意や人柄が見えてくると感じています。
一人ひとりのスタッフの魅力や可能性を大事する
―――原稿づくりでの工夫を教えてください。
いろんな飲食店の求人がある中で「いっかく食堂」に最初に感じる魅力は、定食屋という明確なコンセプトがあること、定食屋でありながら清潔感やカフェ的要素があることだと思うので、このあたりを発信しています。
働く格好の規則は書きません。採用した方の思いや表現にあわせるつもりで、枠を広げているためです。
規則ありきではないのは、弊社が「個々のいいところを伸ばす」ことに重きを置いているためです。こういった価値観も文章から感じてもらえるようにしています。
―――おしゃれと規則の線引きはどのようにしていますか?
何がよくて、何が悪いとはしていません。弊社は滞在時間が長い店ではないこともあり、見た目の第一印象がそのスタッフの評価になってしまいます。つまり見た目によっては、感じが悪いとお客さまに思われることもあるのです。
なので「今の見た目だと、お客さまによい印象を持たれないかもしれないよ」と個別に伝えることはあります。ただこれは外見を変えなさいという話ではなくて、「感じ悪そうに見られてしまうからこそ、意識して感じよくすれば、マイナスからプラスになるのだから、評価が一気に高まるよね」といった話をして、接し方や見た目を考えてもらうきっかけをつくるようにしています。一緒に働く縁ができたからには頑張って欲しい、ここで成長して欲しいという気持ちがあるんです。

―――人材教育についても教えてください。
各店の人材育成担当者には、ただ指導するのではなくて、スタッフが自分から動くようになるにはどういう伝え方をすればいいか、個々に合わせた声掛けをして欲しいと伝えています。
採用時は頼りなかったスタッフも、半年後には大きく変わった姿を見せてくれます。吸収や成長の早さには毎回驚かされます。
―――最後に、今後の展開を教えてください。
昨年には福岡空港店がオープンできましたし、現在もいろいろと出店のお誘いをいただけています。いっかく食堂がさらに深く地元に根づくような展開をしていきたいと考えています。スタッフには、長く勤めてキャリアアップして、どんどんいい環境を手に入れていって欲しいです。そして退社する日が来ても、ここで働いてよかったと皆に思ってもらえる会社でありたいです。
―――ありがとうございました。今後も求人飲食店ドットコムをよろしくお願いいたします!