スカウト機能は採用への近道。マッチング度を高めたアプローチ

応募者と連絡がとれない悩みを、スカウト機能が解決
―――はじめに、どんな思いを持って人材採用に取り組んでいるかを教えてください。
やる気のある方、真面目な方をぜひ採用したいと考えています。未経験の方も歓迎しています。
それから、お客さまに喜んでもらうのが好き、イタリア料理が好き、イタリアそのものが好き、こういった思いも持っていてほしいですね。お給料は大事ですが、お金を稼ぐ以外のところにも気持ちがあることが仕事していく上では大事だと思っています。
―――求人飲食店ドットコムには約7年前に初掲載し、繰り返し掲載してくださっていますね。掲載のきっかけは?
同業者から紹介してもらったのがきっかけだったと記憶しています。それまではバイト情報誌などで採用活動していたのですが、応募があっても、その先の連絡が取れない、面接の約束をしても来ない、といったことが少なくなかったので困っていました。求人飲食店ドットコムにはスカウト機能があるのがいいと思いました。
―――ありがとうございます。実際にスカウト機能を活用してみていかがですか?
働きたいエリア、年齢層、職種……など、求職者の情報がわかるので、すごくマッチングできると感じています。一方で、求職者の情報を読み込んでスカウトしても、全員から良い反応が返ってくるわけではありません。希望エリアにあてはまっている方をスカウトしても、エリアを理由に断れたこともあります。ですが、1度反応があると、採用まで進む確率はとても高いですね。価格は、採用人数に対して「これならいいね」と思える額。なので求人広告を掲載するときにはいつもスカウト機能も使っています。

―――面接では応募者のどのようなところを見ていますか?
決まった質問があるわけではなくて、まずは服装や清潔感を見ます。飲食業の基本ですから。
人手不足が進んで、どこの店もウエルカムになってきたためか、すごく転職回数が多い方は珍しくありません。職務経歴を見て、ひとつの場所に留まって技術を磨くのができていない印象を受けた時には退職理由を聞いてみます。
難しいなと思うのは、すごく思いの強い方。ちょっとでも譲れない部分があると、新しいことを吸収する姿勢より、負担に感じる気持ちが大きくなって、辞めてしまうことがあるなとこれまで感じてきました。そのため、柔軟に対応していけそうか、吸収する気持ちがあるかどうかも見ないといけないと思っています。
しっかり休み、しっかり稼げる飲食企業へ
―――現在、店休が火曜日と水曜日の2日間ありますね。飲食店では珍しいと思います。
そうですね。以前は週1回の定休日に皆で休みをとり、営業日のどこかで交代制で休みを取っていました。私は、飲食業は人を幸せにできるし、自分は楽しいし、すごく良い職業だと思っています。この仕事が好きでずっとやってきました。でも、人気が無くなっている。それは、業界に根付いてしまった労働時間の長さ、休みの少なさ、給料の安さにあると思います。だから変えないといけない。休みをしっかり取って、お給料もしっかりあって、一般企業と大きく変わらない待遇の飲食店にしようと、改善していきました。店休を週1回から1日半にしてみて、これはできるな、と。1日半ができれば、2日だってできるなと考え、段階的に週2回の店休にしました。
―――店休を週2回にしてから求職者からの反応はよくなったと感じますか?
応募数は増えたと思いますし、自信を持ってスカウトしやすくなりましたね。
―――営業日が減っても、売上を維持していくには、人材教育が大切になると思います。教育はどのようにしていますか?
見て覚えろ、年功序列は一切ありません。0から、1から教えて、自分でやってもらう。戦力になるまでは教えて、教えて、どんどんいろんなことをやってもらうようにしています。
一定のスキルが身に付いたら、その先どこまで極めるかは、本人たち次第。もっと高みを希望すれば、サポートします。お給料は成長具合でメリハリをつけています。
お店はチームですから、和気あいあいとやっていくのが、良いと思っています。でも、厳しくすべきところはしています。飲食業はお客さまの命をお預りする仕事です。食中毒を絶対に出さないという意識と知識を高めることは、繰り返し厳しくやっていきます。
人材教育でも、私たち世代が経験してきて良かったところは活かしますし、新しくすべきところは変えるつもりでやっています。
―――最後に今後の展望をお願いします。
Ristorante La Ciauはおかげさまで17周年を迎えました。ここからは、ミシュラン掲載を目指していきます。スタッフ皆でひとつの目標に向かうことで、良いチームづくりもできるはず。楽しんでいきます!
――――――ありがとうございました。これからも飲食店求人ドットコムをよろしくお願いします。