既存メンバーと応募者とで化学反応を起こし、より魅力的な店舗へ

あえて「壁」を用意し、好奇心や成長意欲の高い人材を採用
―――経営と人材採用において、大切にしていることを教えてください。
誰が何をするのかをよく考え、スタッフに寄り添った会社でありたいと考えます。アルバイトも社員も、できること、やりたいことをじっくりと精査し、スタッフ全員が自分に合ったキャリアプランを進めるように努めています。
人材採用時は、「この応募者を採用したら、今のメンバーと今後どんな化学反応が起きるだろう?」と考えます。それから、「まずやってみる」精神があるかどうかを、いろいろな話をしながら見ます。好奇心旺盛なスタッフはやはり成長が早いですからね。
―――好奇心の強さは、具体的にどのようなやりとりから感じ取っているのですか?
面接の比重が一番大きいですが、当社独自の取り組みとして、応募者の方にご自身で面接設定・履歴書送信を完了していただいた後に、面接を行う流れとなっています。
当社は日々の業務連絡にSlackというツールを活用しています。 Slackを使ったことがある応募者はほとんどいません。しかし、ツールが使えない、応募後の返信メールを読まない、要点が理解できないとなると、入社後に困ることが多くなってしまいます。
それに、「使ったことがないから無理」と考えてしまう人は、アルバイト・社員を問わず、当社の「やりたいことを実現できる組織」という考え方と合いません。
だからこそ、「Slackを使ったことはないけれど、やってみよう」と新しいことに挑戦する気持ちを持てることが、当社のチームで働くための第一歩だと考えています。
飲食業界では珍しい選考プロセスですが、その分、面接に進むのはやる気のある方ばかり。面接では「具体的にどんなことをやりたいのか」「この期間でどんな成長ができそうか」などをすり合わせながら進めています。
―――採用後の人材教育の進め方や大切にしてることを教えてください。
アルバイトの場合は3ヶ月で一人前になれるように教育をしていきます。いつでも上長に相談できる環境にしているため、まずやってみる、つまずいたら自分で考える、解決できないときにはすぐに上長にサポートを求めることができます。
入社から6ケ月間、自分の頑張りが目に見えるように評価制度を取り入れています。月末に上長と評価シートをもとに面談を行います。「こう思ったからこの点数です」「ここはレベルアップしているね」「わからないことある?聞きたいことある?」といったフィードバックを共有し、自身の成長をチームで実感できる場としながら、次の目標を考える機会としています。

採用のスピード感を上げるため、求人飲食店ドットコムに掲載
――約5年前から求人飲食店ドットコムに掲載してくださっています。掲載のキッカケを教えてください。
5年前、運営していた飲食店はまだ2店舗で、媒体に求人を掲載したことはなくて、スタッフが知人を紹介してくれたり、インスタに働きたいと連絡がきたりで人材は間に合っていました。その後、新しいエリアでの店舗展開が決まりました。オープニングスタッフを短期間で集めないと、スムーズな運営が難しい状況となり、いかに採用のスピードを上げるかが課題となりました。
―――何が掲載の決め手になったのでしょうか?
当時働いていたのは、飲食店経験が豊富というわけではなくて、サービス業の経験が長いスタッフばかりでした。なので求飲食店経験者を採用し、その方が持っているオペレーション能力や飲食業ならではのスキルと、働いているスタッフの接客・サービススキルとで化学反応を起こしてみたいと思いました。結果、すごくうまくいって、基盤が強くなっていったと感じています。―――求人飲食店ドットコムを長く活用していただいています。担当者のサポートはいかがでしょうか?
最初にお話しした通り、面接日程調整にSlackを使うという壁があるので、応募数はできるだけ欲しいと思っています。営業担当の方に相談したら、意図をうまく汲んで原稿を変えてくれたことと、店舗ごとではなくてまとめて打ち出すことを提案してくれ、実際に応募数がぐっと増え、以前より採用しやすくなったことが印象に残っています。いろんな情報を共有してくれるし、連絡を密にしてくれるのも助かっています。―――実際に採用した方の仕事ぶりはどうですか?
やはり即戦力になるスタッフが多いですね。また、当社の特徴として、コミュニケーション能力が高い方が多く、非常に助かっています。アルバイトスタッフでもすぐに他のスタッフと打ち解け、「これやっときましたよ」と自ら仕事を見つけて取り組む意欲的なスタッフと多く出会えているのも嬉しい点です。
―――人材採用で気になっていること、今後やってみたいことはありますか?
世の中の流れもあると思うのですが、飲食店のバイトを副業や掛け持ちでする人が増えています。現場では日々チームで協力しながら業務に取り組むことが重要だと考えています。そのため、当社で働く時間を自分の成長にしっかり向き合い、お客様の満足度をより高めることに貢献できる人材を確保していきたいと思っています。―――今後の展望は?
現在、店舗が順調に増えており、今後もさらなる展開を予定しています。お客様と対面で接する機会が減っている世の中ですが、飲食業は「人」が軸となる仕事です。そのため、今以上にやりがいのある職場をつくっていきたいと考えています。また、当社はビール事業を起点に、ビールをつくる過程で出る麦芽粕をパンの製造に活用したり、麦芽粕を肥料とした食肉の加工品を作ったり、店舗の内装にも麦芽粕を使用するなど、資源を活かした取り組みを行っています。
しかし、まだ十分に発信ができていないのが現状です。情報発信が得意な仲間を増やし、飲食店ドットコムを通じて、より多くの方に当社を知っていただきたいと考えています。
貴社の取り組みに合う掲載方法やどのような方を採用したいかなど密にお話をさせていただいており、採用成功に微力ながら尽力できていること、担当として嬉しく思っております。
今後も貴社の事業展望や採用活動に合わせて、伴走できますと幸いです。
引き続きよろしくお願いいたします!