コロナ禍で注目の新業態! “時間課金型”カフェ『BECK'S STATION LOUNGE』の戦略
――電話ブースがあるのは、とてもいいなと思いました。
福井さん:リモートワークでも、電話を使うことは少なからずありますよね。またお店の形態上、途中で退店することができないという事情から、絶対電話ブースはあったほうがいいという議論が出て、設置しました。お店をオープンさせてみると、ブースに並んでいることもあって、需要を確信しました。
――喫煙室もあります。
福井さん:幅広くお客様のご利用目的に応えたいという思いがあります。タバコが吸えないので入れない、ということがないように。
――電車を降りて一服したい、という人には20分利用で十分ですね。200円で一服できて、コーヒーも飲める。
福井さん:コロナ前は、『ベックスコーヒーショップ』は“駅ナカ”というメリットがあったんですけど、皆さんが在宅になると、その立地優位性がなくなり、大きな影響を受けました。昨年4月に屋内禁煙になったこともあり、さいたま新都心駅改札内の『ベックスコーヒーショップ』は、昨年11月に喫煙室をつくりました。
――お客様からは、新業態についてどのような声がありますか。
福井さん:リモートワークに便利なのはもちろん、「20分200円」という基本料金も好評をいただいています。休憩、喫茶、ビジネス、学習、喫煙など、ご利用は本当に多目的で、「空港ラウンジのようで居心地がいい」というお声も。今後のご要望としては、「2人席を設置してほしい」「長時間の割安プランがほしい」といったアイデアもいただいています。
――今後の展開について、教えてください。
福井さん: 2号店、3号店と出すことが理想ではありますが、まずはこういったカフェがあることを知っていただき、収益ベースに結びつけていきたいと思います。
撮影/内海裕之