飲食店が「ChatGPT」を活用するためのテクニック。メニュー開発からSNS運用まで
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「最新情報を知らない」「たまに嘘をつく」「プライバシー保護の意識が低い」
しかし、実際に活用する場合は注意も必要だ。たとえば、現状のChatGPTは2021年9月までのデータしか学習していないため、2023年7月現在における最新の情報は持っていない。
試しに、新規出店のためテナント情報を集めるようにChatGPTに依頼をしてみると、最新データを持っていないことを理由に断られてしまった(※参照4)。ついでに競合となる店はあるか尋ねると、実際には存在しない飲食店が列挙された。このように虚偽や間違いを平然と提示することもあるので、回答の事実確認は欠かせない。
また、セキュリティやプライバシー保護の観点でも注意が必要だ。
「初期設定では、会話の内容も学習データに使われるようになっています。その状態で個人情報やカード情報などを伝えてしまうと、個人情報が流出する可能性があります」(大久保)
もちろん、会話の内容を学習データに利用させないよう、設定を変更することも可能だ。その際は「Setting」から「Chat history & training」をオフにすればよい。
画像を見る注意点や制約はあるものの、ChatGPTをうまく活用することで業務効率化やSNS運用の改善などが図れそうだ。ChatGPTの後を追うように、グーグルの「Bird」や、マイクロソフトの「BingAI」といった競合が登場し、AIチャットボットはさらなる進化が見込まれている。飲食店経営者の負担を軽減してくれるかもしれないChatGPT。今後に期待していきたい。
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