『あの名店』わずか2年で4店舗目を出店。成功の鍵は「数字シミュレーション」の徹底
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「絶対負けない」という確信をもとに出店。徹底的なシミュレーションこそ肝
『あの名店』は、居抜き物件かつ路面店という点にこだわって出店している。これは出店にかかる経費を早々に回収するためだ。物件を選ぶ際は、居抜きの状態や家賃などの条件はもちろん、街の雰囲気や人、時代にマッチするかどうかなども考慮するという。
「さらに、想定されるFLRや売上などをもとに徹底的な数字のシミュレーションを行い、『絶対負けない』という確信を得られた上で出店に踏み切ります」
この方針は、『あの名店』4店すべてに共通している。
「“駅前に出店すれば売れる!”という根拠のない期待感だけで店を出す人は多いですが、そうしたところは結局つぶれてしまっている。シミュレーションこそ肝です」
一方で、スピード感も重視しているという。4店目となる赤羽店は、2023年7月1日に契約してすぐ改修に着手、早くも同月12日にはオープンした。井比氏は「慎重に事を進める人のことを否定はしない」と断った上で、次のように話す。
「賃料は鍵をもらった瞬間から発生するんですよ。ゆっくりやるほうが間違い。上に通して……とか言っているうちは覚悟がないだけ」
こうしたスピード感は、ダイヤモンドダイニング時代から変わらないという。
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