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三軒茶屋の注目の新店『大衆酒場アダルト』。気の合う2人で楽しみながら「黒字」発進!

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大ぶりなもつがとろける「もつ煮込み」638円と、焼酎を牛乳で割った「おっぱいハイ」550円

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最も重視したのは「楽しさ」

立地や店名にこだわることも大切ではあるが、どれだけ考えを巡らせても100点の正解がある訳では無い。両名が店舗を運営するうえでもっとも重視しているのは「楽しさ」なのだ。

辻氏「基本中の基本なんですけどね。お客さんが楽しくて、働いている僕らも楽しくて、笑顔で美味しい食事を提供することがなによりもいい店だと思っています」

雲谷氏「お客さん同士で話し込んだりしていなければ会話もします。メニューをおすすめするのもそうですし、ちゃんと接客して関係を作ることもリピートにつながるはずですし」

創業月から損益分岐点を上回る売上を達成し、黒字スタートという順調な経営で走り出した『大衆酒場アダルト』。もちろん、ただ楽しさだけを追求した行き当たりばったりの独立開業ではなかった。

10年来の仲間ということもあって取材中も仲の良さがうかがえた

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若い頃に意気投合し10年越しに念願叶って開店へ

雲谷氏と辻氏の出会いは12年ほど前のことだという。

雲谷氏「大学卒業後、働いていた飲食店に辻がアルバイトで入ってきたのが最初の出会いでした。年齢も近かったのですぐに意気投合してよく2人で飲みに行ってましたね」

辻氏「いろんな店に行ったんですが、店や料理の好みがめちゃくちゃ似ていて、自然と『いつか2人で店出せたらいいよね』という流れになっていました」

その後、雲谷氏は三軒茶屋『豚とバラの日々』の店長を務めるなど居酒屋経営のノウハウを学び、辻氏は吉祥寺『魚秀』で海鮮をはじめとした和食の修業に励んだ。

辻氏「昨年、雲谷が会社を辞めるタイミングから本格的に出店に向けて動き出したんです。別々に働いている間も連絡を取ったり飲みに行ったりはしていて、『2人なら面白い店ができる』という考えは変わらなかったので自然な流れでしたね」

共同経営で店舗を運営することには、どのようなメリットがあるのだろう?

辻氏「2人がそれぞれのアイデアを出せるんで料理のバリエーションが広がることですかね。たまに『ケンカにならない?』と聞かれますが、お互いリスペクトし合ってるんでそこはまったく問題ないです」

雲谷氏「あとは寂しくない(笑)。店長とかオーナーって意外と誰にも相談できなかったりするんですけど、その孤独感がないのが一番のメリットかもしれません」

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松嶋三郎

ライター: 松嶋三郎

フリーランスのライター。堅いネタから柔らかいネタまで、週刊誌やビジネス誌など紙・Web問わず多数のメディアで執筆中。「書く記事はジャンルも内容も媒体も食わず嫌いしない」がモットー。 https://twitter.com/matsushima36