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飲食店チェーンの店舗数一覧。業態別の売上動向や人気店の口コミも紹介!

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写真はイメージ。画像素材:PIXTA

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新型コロナウイルス感染症拡大によって大きな影響を受けた飲食業界。5類移行後は売上も回復傾向にあるが、チェーン店の現状はどのようになっているのだろうか。今回は、日本フードサービス協会の調査結果と日本ソフト販売株式会社の調査結果を参考に、業態別の2023年9月の売上動向とチェーン店の店舗数を紹介する。

ファミリーレストラン業態の売上動向と大手チェーンの店舗数

ファミリーレストラン業態の2023年9月の全体売上は、前年比117.3%、コロナ禍前の2019年と比べると98.4%となった。特に伸びているのが「中華」で、残暑のビール販売が好調だったこともあり、売上は前年比120.9%となっている。「洋風」は価格訴求型のキャンペーンが低価格支持層に好評だったこともあり、前年比117.9%の売上、「和風」は敬老の日を含めた連休の家族宴会などが増えたことで、前年比117.0%の売上となった。「焼き肉」は、食べ放題の店舗で売上堅調だったこともあり、業態の売上は112.6%となったが、価格改定の影響もあり平日の客足に影響した店舗も見られた。

ファミリーレストラン業態のチェーン店舗数上位10社と、利用者の口コミは下記のとおり。

ガスト:1,317
サイゼリヤ:1,073
ジョイフル:615
ココス:512
バーミヤン:355
デニーズ:320
ジョリーパスタ:306
ロイヤルホスト:218
和食さと:209
ジョナサン:206

「ガストのモーニングメニューはコスパがよくて大好き。ドリンク飲み放題、スープ飲み放題で、Wi-Fiもつながる。新聞も読めて、利用しない手はないですね」
「サイゼリヤはリーズナブルなので、家族でたくさん食べても、お財布の中身を気にしなくて大丈夫。特にミラノ風ドリアはリーズナブルで美味しいです」
「ジョナサンの日替わりランチはワンコインで500円。コスパ最高です。ハンバーグが値段の割にボリュームもあって美味しかったです」

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パブ・居酒屋業態の売上動向と大手チェーンの店舗数

パブ・居酒屋業態は、前年比130.0%、2019年比69.1%となった。残暑が長引いたこともあってビール販売が好調。特に9月後半は堅調に推移した。コロナ禍前の売上や店舗数にはなかなか戻らないが、1店舗あたりの売上は回復傾向にある。一部の繁華街では低価格訴求型の店舗なども見られるようだ。

パブ・居酒屋業態のチェーン店舗数上位10社と、利用者の口コミは下記のとおり。

鳥貴族:624
やきとり大吉:512
魚民:432
串カツ田中:309
本格職人握り寿司居酒屋 や台ずし:299
八剣伝:233
目利きの銀次:233
養老乃瀧:220
くいもの屋わん:179
庄や:146

「鳥貴族は価格が手頃なので安心して飲めます。焼き鳥中心の料理はどれも美味しい。キャベツは何度おかわりしてもいいのでオススメです」
「焼き鳥を食べるならやっぱりやきとり大吉ですね。焼鳥のメニューが豊富で嬉しいです」
「魚民はどこも座席がセパレートされていて、個室ではないけど個室感があって好き。値段の割に料理が美味しくて満足です」

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ファーストフード業態の売上動向と大手チェーンの店舗数

ファーストフード業態の全体売上は、前年比112.6%、2019年比では122.9%となった。特に「洋風」は各社の秋の季節メニューキャンペーンが好調で前年比111.6%、2019年比では140.8%となっている。「和風」も「洋風」同様に秋メニューが好調。前年比116.3%となった。「麺類」も好調で、残暑が長引いて冷たいメニューやビール販売が伸びた結果、売上は前年比114.7%となった。「持ち帰り米飯/回転寿司」は前年比107.6%だったが、「その他」は、残暑で「アイスクリーム」の売上が伸びて前年比117.2%となっている。

ファーストフード業態のチェーン店舗数上位10社と、利用者の口コミは下記のとおり。

マクドナルド:2,959
ほっともっと:2,437
モスバーガー:1,268
ケンタッキーフライドチキン:1,189
ドミノピザ:953
ほっかほっか亭:800
ピザーラ:537
ピザハット:506
銀だこ:490
本家かまどや:406

「マクドナルドは昔から変わらない美味しさで、どこに行ってもあるという安心感があります。季節限定のメニューをいつも楽しみにしています」
「ほっともっとは早くて美味しくてコスパ最強です。手軽に利用できていつも助かっています」
「モスバーガーは注文してから作ってくれるのが嬉しい。ボリューム感もあるし、材料の産地の名前も書いてあるから安心できます」

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喫茶業態の売上動向と大手チェーンの店舗数

喫茶業態は、立地などは関係なく全体的に緩やかな回復傾向にある。売上は前年比120.0%、2019年比で96.2%となっている。季節メニューが好調だったこともあり、客数は前年比109.1%、客単価も前年比109.9%と回復してきている。

喫茶業態のチェーン店舗数上位10社と、利用者の口コミは下記のとおり。

スターバックスコーヒー:1,784
ドトールコーヒーショップ:1,046
コメダ珈琲店:924
タリーズコーヒー:757
サンマルクカフェ:333
星乃珈琲店:287
珈琲館:208
CAFE de CRIE:182
PRONTO:179

「スターバックスコーヒーに行くと、メニューが多彩でいつも迷ってしまいます。店内のインテリアなども落ち着いていて、大人の空間という感じでゆっくりできます」
「ドトールコーヒーショップは他のカフェと比べてもお手頃な価格で、しかもとても美味しい! 特に注文してから作ってくれるミラノサンドが大好きです」
「コメダ珈琲は、コーヒーを注文すればトーストと卵がついてくるモーニングがあるのでコスパ最高。名物のシロノワールをはじめ、料理はどれもボリューム満点です」

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その他の業態の売上動向と大手チェーンの店舗数

その他の業態として、和食系と洋食系の店舗数ランキングを紹介する。和食系は鍋・しゃぶしゃぶ、寿司、牛丼・丼物、とんかつ・かつ丼、てんぷら・天丼、そば、うどんなど、洋食系は創作料理・レストラン、カレー、ハンバーグ・ステーキ、パスタ・ピザなどのチェーン店となっている。

和食系のチェーン店舗数上位10社と、利用者の口コミは下記のとおり。

すき家:1,937
吉野家:1,188
松屋:992
丸亀製麺:824
スシロー:634
はま寿司:574
くら寿司:532
なか卯:461
かつや:450
丼丸:416

「すき家はほかの牛丼チェーンに比べて牛丼のバリエーションが豊富で楽しい。提供も早くて値段も安い。最高です」
「牛丼はやっぱり吉野家が一番です。肉の柔らかさとつゆの旨さは他では真似できない味わい」
「松屋は牛丼に必ず味噌汁がついていたり、定食のライスがおかわり自由だったりするのが嬉しい」

洋食系のチェーン店舗数上位10社と、利用者の口コミは下記のとおり。

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カレーハウス CoCo壱番屋:1,218
びっくりドンキー:327
いきなり!ステーキ:207
洋麺屋五右衛門:207
ペッパーランチ:181
鎌倉パスタ:181
ブロンコビリー:133
マイカリー食堂:127
ステーキ宮:123
テン.フォー:86

「カレーといったらやっぱりココイチ! トッピングの組み合わせで何通りものカレーができるので飽きません」
「ハンバーグを食べたくなったら必ずびっくりドンキーに行きます。ハンバーグのメニューが豊富で、サイズを選べるのも嬉しい」
「手軽にステーキが食べられるいきなり!ステーキ。実は、ステーキだけでなくハンバーグも美味しいんです」

ここ最近では、原材料や人件費の高騰でも苦境に立たされている飲食業界。店舗数はまだコロナ禍前の状態に戻ってきてはいないが、インバウンド需要も回復してきており、全体的な売上も回復傾向にあると言えるだろう。アフターコロナ時代において、チェーン店がこの苦境をどう乗り越えるか注目したい。

■参考
・日本フードサービス協会「外食市場動向調査 2023年9月度結果報告」
・日本ソフト販売株式会社「2023年版 飲食店チェーンの店舗数ランキング」

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富江弘幸

ライター: 富江弘幸

ビールライター、編集者。出版社などでライター・編集者として活動し、中国留学、英字新聞社勤務などを経てビールライターに。ビアジャーナリストアカデミー講師も務める。著書に『教養としてのビール』(SBクリエイティブ)。https://localandbeer.com