人情に厚い浪速街。個性豊かな名店そろう大阪「十三」への飲食店出店のポイントは?
2018年2月9日

十三は各方面から人が集う中間地点
十三の最大の特徴は、京阪神に繋がる中間地点であること。阪急電鉄「十三駅」から、京都「河原町駅」まで約40分、「神戸三宮駅」まで約25分。いずれも乗り換えなしでアクセスが可能です。また、関西圏の大動脈・淀川を挟んで対岸にあるのは、大阪キタの中心地・梅田。隣駅でもある「梅田駅」まで、約3分で行くことができる好立地なのです。各方面に勤めている、または住んでいるビジネスマンにとって、十三が絶好の飲み屋街であることは間違いありません。もちろん、中間地点だからこそ通過地点ともいえますが、それは捉え方次第。わざわざ十三に足を留めて、十三の居酒屋を選ぶこと、つまり常連客が集まるエリアだと考えられます。
また、毎年8月には『なにわ淀川花火大会』の会場にも。屋台などが多く出店しますが、十三エリアにお店を持つ人にとっても、年に一度のビッグイベントで大きな稼ぎ時があるのはうれしいポイントです。
複数の商店街が交差する
阪急電鉄「十三駅」は、東口と西口があります。駅を挟んで東西に飲食店が広がる十三ですが、驚くべきなのは商店街の数の多さ。ちょっとした短い距離でも名称が違い、いくつもの商店街が交差するエリアなのです。■東側
・十三東駅前商店街
・十三駅前商店街
・十三東口商店街
■西側
・十三元今里商店街(もといまロード商店街)
・十三フレンドリー商店街
・十三サカエマチ商店街
・高架下商店街
・十三本町商店街
・十三西口商店街
もちろん優劣は付けられませんが、よく名前が挙がるのは「十三東駅前商店街」「十三サカエマチ商店街」「十三本町商店街」あたり。大阪で最も有名なのは、日本一の長さを誇る商店街「天神橋筋商店街」ですが、十三の商店街も大阪ならではの活気の良さが目立ちます。それぞれの商店街にも「色」があるので、自分の目で店の面構えを見て、肌で雰囲気を感じ取るのがはじめの一歩となりそうです。

老舗やグルメ発祥の飲食店が並ぶ
十三エリアの飲食店の特徴は、ズバリ、お財布に優しいこと。安くてうまいのは大前提なので、値段の張るメニューを出すには少々苦労するかもしれません。というのも、ずっと昔から十三スタイルを受け継いでいる「老舗」が多いためです。 例えば、昭和7年に創業した『富五郎』。テーブルにアルミ皿が置かれており、オーダーするたびに現金を置いて、商品と引き換えに生産する「キャッシュオンデリバリー」を守り受け継いでいます。老舗中の老舗なので、各種メディアでもよく取り上げられ、各方面の著名人が常連ということもあり、十三を訪れたからには是非とも立ち寄りたい名店です。また、お好み焼きならぬ「ネギ焼き」発祥の『やまもと』も有名。キャベツの代わりに大量の青ネギを使い、広島焼きのように薄い生地で焼き上げる粉もん。ソースではなく醤油をジュワッと塗りつけ、レモンをギュッと絞るスタイルが人気です。
そのほか、創業55年の老舗BAR『十三トリス』や火事で焼失したものの見事返り咲いた焼肉屋『請来軒』など、キャラクターに富んだ名店がズラリ。1日では捉えきれないほどに、十三には魅力たっぷりな飲食店が多く集まっています。
共通するのは「浪速っ子」の親しみやすさ
個性的な飲食店が軒を連ねる十三ですが、地元密着の大阪らしさが根強く残る庶民の街。フレンドリーに接するのが当たり前ですし、気軽に飲める雰囲気をお客さんも楽しみにしています。いずれにせよ、どの商店街に新しく自分のお店を出すのか、実際に足を運びつつ、雰囲気やお店の面構えを確認するのが重要となるでしょう。■十三エリアの立地情報
十三駅の店舗賃料相場情報(直近1年間)・・・平均坪単価13,473円
十三駅の平均賃料相場年別推移(2015~2018年)…横ばい
十三駅の店舗面積相場情報(直近1年間)…90.01坪
十三駅の店舗物件一覧
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