集客に困らないスナックの物件選びとは? 開業前に知っておきたい重要ポイント
2019年10月9日
画像素材:PIXTA
軽い食事とお酒を提供し、ママや女性従業員とのコミュニケーションも楽しんでもらうスナック。こうした特徴から、物件選びには他の飲食業態とは異なった視点が必要です。スナックを開業する前に知っておきたい物件選びのポイントをご紹介します。駅前が良い立地とは限らない
スナックの経営で、立地は重要なポイントの1つです。一般的に飲食店は、人通りが激しい駅前や繁華街など「一等地」が良いとされています。ところが、スナックは必ずしも駅前が良いとは限りません。店のコンセプトやターゲットとする客層にもよりますが、スナックはお酒とともにママや女性従業員とのコミュニケーションを楽しむ、いわば「大人の隠れ家」。アットホームな店を目指すなら駅から少し離れた、人通りのさほど多くない落ち着いた立地の方がおすすめです。立地を選ぶ際には、お店への入りやすさや居心地の良さ、そして安心感もポイント。また、駅から少し離れた「二等地」は、一等地よりも保証金が安いという特徴があります。さらに固定費としての毎月の賃料も比較的安いので、安定した経営のためにも狙い目といえるでしょう。
路面店が良いとは限らない
一般的に飲食店は「路面店」が良いと言われていますが、スナックは路面店よりも地下の方がおすすめ。理由は防音性の高さです。多くのスナックでは、カラオケを利用します。夜間にカラオケを利用するとなると、周囲への影響を考える必要があります。当然、路面店と比べれば構造的には地下の方が防音性に優れているため、その点で内装費用を抑えられるというわけです。居抜き物件かスケルトンか
居抜き物件とは、以前に入っていたテナントの内装や空調、家具などの設備を「譲渡」という形で購入し、そのまま利用できるという形態です。スケルトンは、そうしたものを取り払った物件で、内装や設備などは新たに揃えていく必要があります。「こだわりの店」にするには向いていますが、費用や開店までの期間をミニマルにしたいのであれば、居抜き物件の方が有利です。またスナックのサービスには、
・軽食を出す
・カウンター越しにお客を接待する
・カラオケを利用する
などが考えられるため、自店のサービスに応じたレイアウトや設備が必要になります。居抜き物件を購入する例としては、他の飲食業態からスナックとして改装するより、スナックからスナックというパターンの方が多く、探す物件のイメージは明確。そういった意味では、業態に適した物件を見つけやすいと言えます。
画像素材:PIXTA
居抜き物件を選ぶポイント
■基本設備をチェック居抜き物件は、各種設備や家具のコンディションが良ければすぐにでも開業できますが、その状態はさまざまです。まずチェックしておきたいのは、改修工事をする場合に大きな費用がかかる箇所。電気やガス・水道管などの整備状態や使い勝手は重要な確認ポイントです。また、空調や排気、防音などの設備がきちんと機能しているかどうかも、併せて確認する必要があります。
■トイレをチェック
アルコール飲料を提供する業態では、トイレの利用率が高まります。だからこそなるべく新しく清潔感があり、清掃やメンテナンスのしやすいデザインを選びたいもの。水漏れなどの不備がないか、ひび割れなど改修の必要がないかなども要チェックです。
■以前のテナントをチェック
スナックとして以前営業していた物件で必ずチェックしなければならない最大のポイントは、以前のテナントの撤退の理由や評判です。営業状態が悪くてクローズした場合は、スナック営業に向いていない立地の可能性があります。また、前のテナントが何かトラブルを起こしていたり、評判が悪かったりした場合、悪評を引き受けてしまう場合も。そのような物件は避けるのが無難でしょう。
スナックの物件を選ぶ際には、まずは店のコンセプトやウリとなるものを明らかにさせましょう。それによって優先順位を決めやすくなるので、物件選びがラクになります。ぜひ上記をご参考にしてみてください。
<飲食店.COM>店舗物件を探す
<飲食店.COM>譲渡情報を探す
- カテゴリ
- 調査・ランキングデータ
- 街・地域の立地動向
- 開業者の声
- 物件探しのコツ
- 新着記事
新着記事一覧へ
物件タイムズについて
飲食店ドットコムが出店希望者の方々へお届けする店舗物件マガジン。
出店エリアの立地動向、独自の調査データに基づくトレンド情報やランキング、物件探しのコツ、開業者の体験談など、店舗物件探しをテーマに、飲食店舗の物件探しに役立つ情報を定期配信しています。