国民食”カレー”はさらに進化中!カレー店開業時の物件選びのポイント
2022年5月27日
画像素材:PIXTA
素材とスパイスの組み合わせで独自色を出せるカレー。近年は個性的なスパイスカレーが人気となり、行列を作る小規模店が目立ってきました。実は、カレー店は個人で開業しやすい飲食業態のひとつ。今回はそんなカレー店の物件選びについて考えます。
全国で多様なカレー店が盛況。カレー店のメリットは?
すでに全国区になった札幌のスープカレー、バリエーション豊富な大阪のスパイスカレー。東京ではカレーのまちとして神保町や下北沢がにぎわい、2022年春には東京駅チカに新スポット『TOKYO CURRY QUARTET(トウキョウカレーカルテット)』がオープン。愛され続ける国民食“カレー”の進化は止まらないようです。店主の個性で勝負できることがカレー店の魅力ですが、その他にカレー業態は以下のようなメリットがあります。■回転率がいい
カレーは短時間で食べられて満足度の高い食事メニューの代表格。回転率がいいことがメリットです。■小規模店舗で営業できる
個人で営業しているカレー専門店は、カウンター席のみ、定員10名前後というケースも少なくありません。初期投資をおさえて開業することができます。■一人で切り盛りも可能
開店前に仕込み、ランチやディナーで売り切るスタイルで小規模店なら一人で営業することも可能です。■テイクアウト、デリバリー、通販の展開がしやすい
小規模なカレー店の売上を助けてくれるのがテイクアウト、デリバリー、通販です。冷凍カレーを全国に販売している店もあります。一方、カレー業態のデメリットとしては「競争が激しい」「客単価が低い」などが挙げられます。しかし、リスクをおさえて始められることを考えれば、個人で開業しやすい業態のひとつといえます。
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カレー店開業に向く店舗の立地条件とは。住宅街でも出店可能?
週一、月一など定期的に来店してもらうため、カレー店は「人が訪れやすい場所」であることが必須です。駅や街道に近い便利な場所の路面店が適しています。賃料を抑えたい場合はメインの通りから一本入る路地沿いなども検討対象。テイクアウト展開を考えているなら店頭売りのしやすさもポイントになります。ほかに飲食店がない住宅地で成功しているカレー店も少なくありません。エリアの顧客層に合わせたメニュー決めや店舗の告知に工夫が必要ですが、地域に定着すれば休日需要やテイクアウト需要が期待できることが強みです。物件コストが抑えられるのも魅力。住宅地への出店ではなじみ深い味わいのカレーが向いていると考えがちですが、そうとばかりもいえないようです。茨城県水戸市の名店「コジコジ」は、日本人店主がつくる本格スリランカカレーが予約制ランチタイムとテイクアウトで好調。国道から曲がる側道沿いの立地で遠方からも人を集めています。
周辺環境や客層などをよく見て立地を検討することも大事です。横浜市日吉の超人気店『ハイ、ハウアーユー』はエレベーターのないビルの3階の狭小店舗。ただし、駅から徒歩1分と近いこと、若い人が多いまちであることが集客力につながっています。
カレー店に必須の設備は?やはり居抜き物件が魅力
カレー店開業にあたっては、一般的な飲食店営業許可を得るための条件となっている仕様・設備が必要です。詳細は開業する地域の保健所で事前に確認します。カレー店ならではの注意点として、匂い対策があげられます。換気や排気の設備が万全かをチェックしましょう。通販のために急速冷凍機や真空調理機を用意する店もあります。初期費用を抑えたい場合は、飲食店の居抜き物件がおすすめ。カレー店の居抜きであれば申し分ないですが、ほかの業態の店舗でも転用可能です。「もう一度来たいカレー屋」を目指そう
最近のカレー専門店では「合いがけ」や豊富なトッピングを盛り付けた映える一皿が人気のよう。季節の素材で「月替わりカレー」を提供する店もあります。定番メニューとアレンジメニューを組み合わせて、来た人が「次はあのメニューを食べにまた来よう」と思わずにいられない店を目指しましょう。<飲食店.COM>店舗物件を探す
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