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「本当にやりたい店」のために。昼飲みOKのカフェ&バー開業までの道のりを取材!

2018-06-29 14:51:58.0

そろそろ開業しようと心を決め、約1年前に会社に相談

20代の頃から「将来、飲食店で独立したい」と考えるようになり、大手居酒屋チェーンであるSFPホールディングスに入社した。同社は加畑さんが入社して数年後「磯丸水産」でブレイク。1か月に複数店舗をオープンさせることもしばしばで、店舗開発やスタッフ教育など、貴重な現場経験を積むことができた。幹部として活躍していたが、「自分で店をやりたい」という想いが次第に大きくなったそうだ。2017年夏、初めて会社に相談し、円満退社と独立開業、両方の準備が具体的に始まった。

じっくり物件探しをするはずが、逃したくない空き店舗との突然の出会い

出店したいと考えたのは、武蔵小山。奥様が生まれ育った街であり、現在は住居を構え、愛着を感じている場所だ。平日でも1日3万人が訪れ、年間TV取材が1000件近くもあるという超メジャーな「武蔵小山商店街」を擁し、昔ながらの地域の繋がりも健在。一方で目黒へ東急線で5分というアクセスの良さで若い人にも人気の街となっている。

しかし加畑さんは当初、ここでの店探しは相当難しいのでは、と予測していたという。人気エリアであることに加え、タワーマンションや商業施設の計画を含む駅前の大規模開発が始まり、商店街裏にあった古い飲食街がすべて立ち退き、一部は移転開業していたからだ。

「ちょうど地元の店舗の大移動が終わったところでした。何のつてもない私が飲食店を出すためには、地元の不動産屋さんを回って挨拶するところから始めることになるだろうと想定していました」

ところが2017年も押し詰まった年末、インターネットで物件を検索していると、「立地」「広さ」「賃料」すべてが理想条件にマッチする店舗物件が公開されていた。これは逃せないと思い手を挙げた。 しかしながら、その物件は長年美容院だった場所だった。当初オーナーは次も美容師に借りて欲しいと希望し、飲食店を敬遠していた。すぐには決まらなかったが、仲介担当者が加畑さんを「大企業に長く勤務した真面目で堅実な借り手」だと強く推薦してくれて、最終的にOKが出たそうだ。

繁忙期の飲食店勤務を続けながら、開業準備がスタート

物件を見つけたこの時点では、加畑さんはまだ会社を退職していなかった。退社予定は忙しい年末年始が終わる1月末。それまで自由になる時間は少なく、貸店舗情報も仕事の合間にスマホで情報検索していてたまたま見つけたものだった。

しかし、物件が決まったからには速やかに次のアクションを起こさなくてはならない。今度はデザイン・内装工事会社を探すため、仕事の合間に店舗デザイン.comのマッチングサービスに登録してみた。すぐに10件ほど返信があり、そのうち4社に好感を持った。

2月、晴れて円満退社した加畑さんは、絞り込んだ内装工事会社にアポイントをとった。それぞれのオフィスに出向いて話を聞き、プラン提出を依頼したのだそうだ。前職で新規出店の経験も豊富な加畑さんが、会社選びでは何をポイントにしたのかを聞いた。

「期待していたのは、『120%の提案をしてくれること』です。カウンターがあってテーブルがあって、というようなそれなりのイメージは自分でも描けますが、私の想定を超えるプロならではの提案が欲しいと思っていました。」

そんな期待に存分に応えてくれたのが「BRIDGE8」の阿部さんだった。竣工した『Cafe&Bar Grab』は、外観は真新しいが、内装は古材を多用してぐっと落ち着いた空間となっている。かつ、気軽に入りやすいカジュアルさもある。そして随所に阿部さんの工夫が凝らされていた。

スケジュール&業社選定

【2017年8月】会社に退職の意思を伝える
【2017年12月】現在の店舗を見つける
       店舗デザイン.comのマッチングサービスに登録
【2018年1月】内装工事会社を4社に絞りこむ
【2018年2月】会社を退社、内装工事会社を決定、物件契約
【2018年4月】4/6~26 内装工事
【2018年5月】GW中にプレオープン
【2018年5月8日】オープン

構造を剥き出しにした天井が、空間に陰影と奥行きを演出

「BRIDGE8」の阿部さんの提案した一つに、天井のデザインがある。天井の中央部の板を抜き、建物の鉄骨構造を剥き出しにした。赤錆色の鉄骨は内装のデザインに合わせて色を塗ったように見えるが、何も手を加えていないのだそうだ。プランニングの段階で阿部さんから「天井を抜いてみないとわかりませんが、多分デザインとして利用できると思うので、やってみましょう」と提案をされたという。実際に抜いてみたところ、店の雰囲気に見事にマッチした。

中央に位置するカウンターと窓側の棚板には、工事現場の足場として使った板、つまり文字通りの廃材を使っている。また、壁の凹凸は、塗装する際にローラースタンプで加工。全てコストを抑えつつ、凝ったデザインを実現するためのアイデアが溢れている。

「窓側に棚板をつけて立食パーティにも対応できるようにする、外に喫煙スペース兼外飲みOKのテラスを作るといった提案もいただきました。これらにより、店の使い方がいろいろ広がります。私が思ってもいなかった、店の可能性を広げてくれるような提案こそ、期待していたものでした」

地域に密着した、誰でも利用できる居場所を作りたい

『Cafe&Bar Grab』は駅から徒歩7分ほどの距離だが、スーパーやドラッグストアが並ぶ賑やかな通りに面している。さらに、武蔵小山の名所の一つともいわれるスーパー銭湯『清水湯』の隣にあり、なかなかの好立地だ。加畑さんは地域の人が誰でも気軽に利用できる店にしたいと考え、ありそうで意外と少ない「昼飲みも夜カフェもできる店」をイメージした。誰でも利用しやすい価格帯に設定し、幅広いお客様に利用してもらっている。昼間は地元の年配の女性たちがランチやお茶に訪れ、夜は仕事帰りのサラリーマンがカフェやバーとして利用。銭湯に併設のコインランドリーの待ち時間に1杯飲むために立ち寄る人もいるそうだ。こうした多様な使われ方が、もっともっと広がっていくことが加畑さんの理想だという。

開業する人へのメッセージ

最後に開業する方へのメッセージを伺った。

「自分の店を持つのは初めてですが、飲食業界でいろいろな経験を積んだことがやはり役に立っています。出店したら起き得る問題や、売上推移などが予め想定できるからです。『自分の店を持とう』という人は事前準備として、アルバイトでもいいので飲食店の仕事を体験し、積極的に多くを学び取ることが大事だと思います」

加畑さんは今のところ一人で店を切り盛りしている。お客様がいらっしゃるのはもちろん、開業を検討している人が相談に訪れるのも歓迎とのこと。「自分もまだ始めたばかりですが」と笑いながら話してくれた。地域が元気な街・武蔵小山で、これから『Cafe&Bar Grab』がどんな絆を繋いでいくか、楽しみだ。

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