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文化と芸術が薫る中央線「高円寺」「阿佐ヶ谷」「荻窪」。飲食店出店のポイントは?

2018-07-30 10:29:36.0

Photo by iStock.com/winhorse
「高円寺」「阿佐ヶ谷」「荻窪」は、新宿から中央線でそれぞれ9分、11分、13分。都心へのアクセス抜群で、かつ住環境の良さで人気の杉並区に位置していながら、この3つの街には「町」と書いたほうが似つかわしいような、レトロでのんびりとした雰囲気があります。今回は高円寺・阿佐ヶ谷・荻窪エリアの魅力と飲食店事情、出店のポイントについて考えます。

かつて多くの文士が移り住み、今も文化・芸術が根付く街

大正から昭和にかけて多くの文士が都心から居を移し、当時は田舎だった中央線沿線に住み始めました。荻窪に井伏鱒二、与謝野鉄幹・晶子夫妻、阿佐ヶ谷には川端康成、横光利一、大宅壮一、太宰治、高円寺には小林多喜二、中原中也などのそうそうたる文豪から、無名作家や編集者たちまで、記録に残っているだけで200名以上が住んでいたようです。「荻窪風土記」を著した井伏鱒二は「阿佐ヶ谷会」を主宰。3つの町に住む文士たちは地元の飲食店などで頻繁に集っていました。阿佐ヶ谷図書館には「阿佐ヶ谷文士村」として関連資料が展示されています。

戦後になると、地方から出てきた大学生が通学に便利で家賃・物価が安いこの場所に住むようになりました。学生向けのアパート・飲食店・古書店などが増え、俳優やミュージシャンを目指す若者たちも流入。今も庶民的で、かつ文化や芸術が息づく街の雰囲気は、こうした長い歴史が育んできたものです。

これまでの歴史を残しつつ、現在は街ごとの特色がより鮮明に

荻窪から高円寺までの地域は共通点が多くありますが、個性もはっきりしています。それぞれの街の特徴を見てみましょう。

■高円寺
都心から最も近い高円寺は学生や一人暮らしの若者の割合が最も多く、「古本屋」「古着屋」「雑貨店」「劇場」「ロックのライブハウス」などが多数。アニメカフェなど隣の中野で栄えるサブカルチャーも波及しています。芸能・音楽・ファッション・アートへの志向が強い人が集まる土地としても知られ、深夜営業の居酒屋でヘヴィ・メタルのバンドマンがバイトをしている、というのが高円寺らしい風景の一つです。

飲食店では『てんぷら 天すけ』、定食の『タブチ』『富士川食堂』などがあり、安くて旨い食堂や居酒屋に困ることはありません。レトロな「文士料理」を提供する古民家ブックカフェ『コクテイル』、名曲喫茶『ネルケン』『ルネッサンス』など、古き良き時代の気分に浸れる店もあります。「高円寺阿波踊り」では若い人も含めて地域全体が盛り上がります。

■阿佐ヶ谷
阿佐ヶ谷にはジャズバー『クラヴィーア』、ジャズ喫茶『ミスティー』、ライブハウス『マンハッタン』などがあり、秋には「阿佐谷ジャズストリート」が開催。“ジャズの街”として知られています。

また、JR阿佐谷駅と地下鉄丸ノ内線の南阿佐ヶ谷駅を結ぶ「阿佐谷パールセンター商店街」とその周辺には庶民的な飲食店が多く、いつも賑わっています。一方で、寿司店『鮨なんば』は最近日比谷ミッドタウンに出店して話題を集めたり、焼肉の『SATOブリアン』が人気だったりと、意外に高級志向の店が元気です。実は阿佐谷は、最近再開発されて新築マンションがいくつか供給され、新規にファミリー層が増えているエリアでもあります。レトロな雰囲気を伝える店としては、不思議なインテリアがインスタ映えするということで最近若い女性客が急に増えた老舗喫茶店『gion』や『名曲喫茶ヴィオロン』があります。

■荻窪
荻窪には創業1956年の『邪宗門』を始め、『グロッケンシュピール』『ストラーダ』など、昔ながらの喫茶店がたくさんあり、どの店にも一人で来店しくつろぐ常連客がいます。また、荻窪といえばあっさり醤油ベースの東京ラーメンも外せません。有名な『春木屋本店』や『丸信』『丸福』などの老舗や新店が味を競っています。もうすぐ創業100年の「本むら庵」や、三大カレー店『トマト』『吉田カレー』『すぱいす』も人気です。3つの街のなかでは最も若者比率が低く、紹介した人気飲食店の客層も年代はやや高めで、創業1961年の名曲喫茶『ミニヨン』にも昔からのファンが通う場所に。駅から少し離れるとかなり落ち着いた雰囲気の高級住宅街があります。古くからこの地に住んでいる人に加え、より良い環境を求めて住み始める子育てファミリーも多いエリアです。

Photo by iStock.com/dar_st

高円寺・阿佐ヶ谷・荻窪に飲食店を出店するなら?

高円寺・阿佐ヶ谷・荻窪には昔から営業している個人店が多く、地域の人には外食が文化として定着。近隣からの集客が平日・休日問わず見込めるので、この地域への飲食店出店は有望といえます。店舗物件の賃料は駅前こそかなり高額ですが、それ以外では割安感が感じられます。具体的な出店としては以下のような例が考えられるでしょう。

■高円寺
若者向けの個性がはっきりした飲食店や割安の居酒屋が繁盛しているので、同じジャンルで参入するというのがまず一つ。しかし、それ以外のジャンルの店が少ないので、「女性向けの店」「年配の人が食事で利用しやすい店」なども狙い目です。

■阿佐ヶ谷
3つの街の中では最もお洒落なエリアになりつつある阿佐ヶ谷。しかし、女性ウケしそうなカフェや、ちょっと高級なレストランはまだまだ少ないので検討の余地ありです。

■荻窪
高級志向、庶民派どちらも満足できる幅広いタイプの飲食店がありますが、少し「本物志向」に振りすぎているかもしれません。「女性が入りやすい店」「居心地重視の店」がもっとあってもよさそうです。

この地域に住んでいる人は、隣の駅くらいまでは地元感覚で足を延ばすことも多いです。また、3エリアは新宿にも吉祥寺にもすぐ出られる便利な街だということを踏まえ、「地元ならでは」の店のあり方を位置付けることも必要です。歴史と伝統がある同じ文化圏を形成しながらも個性ある3つの街に住む人たちは「地元愛」がとても強いので、出店する人もこの地が大好きなら、きっとうまくいくのではないでしょうか。

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