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京都に個人で開業するなら、中心部に隣接する左京区・右京区がねらい目?エリア事情と新規出店のポイント

2020年6月18日

画像素材:PIXTA
京都市を訪れる観光客数は年間で5000万人以上、宿泊者数も年々増加して2018年は過去最高となる1582万人、うち外国人は450万人となっています。(2018年京都市観光総合調査より)。日本を代表する国際観光都市・京都への新規出店はかなりハードルが高いですが、中心部の繁華街から少し外れたエリアなら検討の余地があるかもしれません。今回は、上京・中京・下京三区に隣接する左京区・右京区の市街地について、街事情と飲食店出店のポイントをご紹介します。

なぜ右が左京で左が右京なのか?

地図で見ると、左京区は右(東)、右京区は左(西)にあります。これは、平安京の都が北に造られ、天子は大内裏に南を向いて座し、まつりごとを執り行ったころからの呼び名だからです。一条、二条、三条、四条…という通(とおり)も北から南へ向かっています。京の都は「北を背にして南向き」に造られているのです。

ただし現在の左京区・右京区はいずれも、京都市北部の山間部までを含む広大な区です。今回は左京区・右京区のうち上京・中京・下京の三区に隣接し、鉄道駅などがある区南部のエリアを対象としてご紹介していきます。

左京区は銀閣寺や下鴨神社、右京区は嵐山。観光客も訪れる場所

左京区には銀閣寺、下鴨神社があり、右京区には嵐山。どちらも京都で必ず訪れたい人気スポットです。観光客は鉄道やバス、タクシー、さらにはレンタル自転車などで移動するので、こうした人の流れを考えれば幅広いエリアが出店の候補地となるでしょう。

実際に、京都市内では中心部の繁華街以外の住宅街のなかにカフェ、博物館、雑貨店、古書店などが点在し、街歩きを楽しむ人たちがいます。飲食店の場合は、地域に住んでいる人を主な顧客としつつ観光客も取り込んでいるようなスタイルがよく見られます。

「人の往来もある住宅街に出店し、地元の人と観光客の両方をターゲットにする」という視点が、両区で出店する際の鉄則といえます。

次に、左京区、右京区それぞれの特徴をみていきます。

「北白川」「岡崎」エリアなど、実はグルメ激戦地・左京区

左京区で最もにぎわう駅は、鴨川沿いの神宮丸太町と、京都大学や下鴨神社の最寄駅であり京阪本線・叡山本線の乗り継ぎ駅でもある出町柳。この二駅の東には銀閣寺があり、中心市街地より緑が多く「哲学の道」など散策コースがあります。

実は、このエリアは飲食店激戦区で、多数の人気店が営業しています。出町柳駅周辺には創業1856年の老舗『下鴨茶寮本店』、フレンチの『ビストロスリージェ』『HANA』、大衆食堂の『ハイライト』、ビーガン料理の『ファラフェルガーデン』など、バリエーションも豊富。

叡山本線の駅周辺にも、茶山駅付近には『天下一品総本店』、元田中駅付近には『華祥』などのラーメンの名店があり、『麺屋極鶏』『高安』他多数のラーメン店がしのぎをけずる一乗寺駅付近は、関西有数のラーメン激戦区といわれています。

京都は鉄道駅のない場所にもにぎわいがあります。そのひとつ「北白川エリア」にはラーメン『東龍』や『ますたに』の本店があり、京都らしい和食の『草喰(そうじき)なかひがし』などの落ち着いた店もあります。そして左京区の最も南に位置する平安神宮周辺の「岡崎エリア」には創業400年の『瓢亭』や『道人』『旬席 鈴江』などの和の有名店、『山元麺蔵』『京うどん 生蕎麦 おかきた』などがあり、食通が集います。

他に、閑静な住宅街となっている叡山本線の宝ヶ池駅、地下鉄烏丸線の国際会館駅の周辺にも多くの飲食店があり、主に地域の人に利用されています。
画像素材:PIXTA

人気の観光地嵐山を擁する右京区。西院・西京極駅などがにぎわいの中心

多くの観光客が行き交う左京区と比較すると、右京区は住宅が多い印象です。嵐電本線は四条大宮の次の駅が右京区の西院、西大路三条、山ノ内、嵐電天神川…などを経て嵐山へ通じますが、各駅周辺は通勤に便利な居住エリアとして人気です。西院・山ノ内駅から徒歩約10分の大型ショッピングセンター「京都ファミリー」や西院南に位置する「イオンモール京都五条」などがあるのも住みやすさのポイント。そしてショッピングセンターの周辺にも、いくつもの飲食店が営業しています。

最も都心に近い西院駅は、通勤に便利でありながら静かで暮らしやすい場所。寿司の名店『鮨みさき』、ラーメンの『麺屋 さん田』『らーめん鶴武者』、『太陽カレー』などが人気です。西京極駅付近には老舗の『小川珈琲本店』や『辨慶うどん』が。山ノ内駅付近には『キラメキ チキンハート』(ラーメン)『かつゆう』、蚕ノ社駅の周囲には『洋食のチコレ』。花園駅なら『ぴちぴち金魚』(パスタ)、嵐電天神川駅なら『アローズ』(カレー)、太秦天神川駅には『ピカポロンツァ』(スロベニア料理)など、各駅周辺にもそれぞれ人気店があります。街歩きをする人が立ち寄りやすいカフェを兼ね備えている店舗も多いようです。

西院とその周辺のエリアを見てくると、地域在住の人が日常使いしやすい飲食店などが多いといえます。

中心市街地よりは賃料が抑えめな左京区・右京区は出店しやすいエリアといえそう

飲食店.comのデータで賃料相場を調べると、坪当たり賃料は以下のようになっています。

中京区 18,354円
左京区 10,379円
右京区 16,048円

中京区が高額なのは当然ですが、右京区の2020年の坪当たり賃料は高めになっているのが気になります。右京区のデータを詳しく見ると2019年では11,989円となっているので、一部に高額な物件もあるものの、割安な物件も多いと考えられます。

賃料の問題だけでなく、京都の中心である中京区では店舗の実績や信用も問われるため、飲食店はその多くが大手企業の経営する店です。個別の物件の条件次第となりますが、左京区、右京区など都心からやや離れた場所であれば、個人出店しやすい物件が増えることは間違いないでしょう。

「新しい日常」に適応できる地域密着の店づくりが、左京区・右京区で可能!?

先ほどご紹介した左京区・右京区の飲食店の多くは駅からかなり離れた場所に人を呼び込んでいます。京都人は電車だけでなくタクシーやバス、自転車なども利用して自由に移動することを踏まえて立地を検討しましょう。

左京区の叡山本線沿い、右京区の西院から西の一帯などは住宅街が広がっています。こうした場所でまずは地域の人に利用してもらえる店を目指すと、今後、テイクアウトやデリバリーなどの展開も想定しやすく、ポストコロナの「新しい日常」に適応する店づくりが可能になるかもしれません。

以下、左京区・右京区で出店するときに考えられる業態の一例です。

■地域の人が日常的に利用しやすい店
駅から近くなくても人の流れがある住宅街の一角に、食事もできる居酒屋、うどんやそば店、和洋の食堂など、単価は抑えめで通いやすい店ができれば、地域の人に歓迎されるでしょう。

■プライベートな機会に訪れたい、隠れ家的な店
観光や接待などの折には河原町や先斗町へ。一方で、夫婦や家族で記念日などに利用したい静かな店は少し落ち着いたエリアを選びたいもの。左京区の出町柳、右京区の西院駅周辺などには、席数の少ない和洋の隠れ家的な店舗が多く営業しています。

■目指せ全国展開!個性を際立たせた一品で勝負
天下一品本店(茶山)、ますたにラーメン今出川店(元田中)、魁力屋(一乗寺)など、京都ラーメンを全国に知らしめた店はいずれも左京区に一号店があります。個人出店がしやすい少し郊外の店を足掛かりに多店舗展開し、いずれは全国展開。そんな高い目標の第一歩を踏み出すための拠点としておすすめです。

これからも日本の文化と伝統をけん引していく京都には、B級グルメから高級料亭まで幅広く、世界中の食文化がそろっています。自分の力を試せる魅力的なエリアと言えるでしょう。


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