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文明開化を今に伝える関内は新規出店の穴場!?老舗名店から新しい専門店まで、新旧の魅力充実

2020年9月30日

画像素材:PIXTA
横浜港エリアの最寄駅のひとつ、関内。JR根岸線の関内駅北東側には神奈川県庁・横浜スタジアム、南側にはイセザキ・モールがあり、どちらも賑わっています。JR関内駅から横浜駅まで5分・東京駅までは約40分と都心へのアクセスも良好。今回は関内エリアの飲食店事情と新規出店について考えます。

欧米文化を日本で最も早く取り入れた、歴史ある街

ペリー来航後、日米修好通商条約を経て、1859年(安政6年)に横浜港が開港。当時の横浜港から近い関内駅北側地域は明治時代にいち早く開発され、今も歴史的な建造物が重厚な佇まいを見せています。なかでも神奈川県庁本庁舎、横浜税関、横浜市開港記念会館は、それぞれ「キングの塔」「クイーンの塔」「ジャックの塔」の愛称で親しまれ、入港する船の道しるべとなっていました。駅名となった「関内」は住居表示にはなく、現在の吉田町に存在した吉田橋関門の内側(港側)を「関内」と呼んでいたことが由来のようです。

関内駅北側に整備された「馬車道」には日本で初めて設置されたガス灯の碑があります。付近には他にアイスクリーム、パン、電話発祥の記念碑も。明治時代初期にこの地域には日本最先端の文明が息づいていたことがわかります。

一方、関内駅の南側は「関外」と呼ばれ、江戸時代に干拓された田園がありましたが、貿易の拡大に伴い商業地として開発され、1874年(明治7年)伊勢佐木町が生まれました。伊勢佐木町はその後も発展し、昭和3年には日本初の歩行者天国を実施。当時ヨコハマの「伊勢ブラ」は東京銀座の「銀ブラ」と並び称せられ、まさに横浜随一の繁華街でした。繁栄は戦後も続き、1950年代には40もの映画館があったそうです。

現在はオフィス街でかつ、横浜観光とスタジアムの玄関口

歴史ある関内駅の現在はというと、JR関内駅は横浜市営地下鉄関内駅と連絡しているほか、北へ5~6分ほど歩けばみなとみらい線の馬車道駅や日本大通り駅を利用することができ、各地へのアクセスは良好。各駅周辺にはビジネスホテルが多く、出張や観光などで利用されています。北口から港方面へ歩けば、国指定重要文化財である神奈川県庁をはじめ、重厚な建物が並ぶオフィス街や、横浜スタジアムのある横浜公園が。中華街も徒歩圏内で、その先はベイエリアです。人気の高い横浜DeNA戦の前後は、周辺の飲食店に多くの人が集います。

一方南側は、市営地下鉄線伊勢佐木長者町駅、その次の阪東橋駅あたりまで1キロ以上にわたり「イセザキ・モール」が続いています。関東各所で店舗展開する書店「有隣堂」伊勢佐木町本店はランドマーク的な存在で、他にも宝飾店、古書店などがあり、飲食店も多数営業しています。

駅の南方・伊勢佐木町や伊勢佐木長者町駅方面には住宅街があるほか、隣の桜木町駅との間の野毛エリアなどにマンションが立ち並び、新旧の居住者が多い地域でもあります。関内駅周辺には大衆的な店から高級店まで非常に多くの飲食店がありますが、地元民や付近のビジネスパーソンをはじめ、観光客、横浜スタジアム利用者など幅広い集客を見越したものと思われます。
画像素材:PIXTA

立ち並ぶ飲食店は老舗・大衆居酒屋・新ジャンルとバラエティ豊富

関内駅周辺は、南北それぞれのエリアに多種多様な店があるものの、駅を出てすぐの北側はチェーン店が目立ち、一見するとあまり特色を感じられません。しかし、馬車道あたりまで進むと、ところどころに行列をなす飲食店が見られます。

外国商館の建物を改装したカフェ「馬車道十番館」の前には、実際に利用されていた「牛馬引水」跡が残っており、その近くには昭和2年創業のとんかつ屋「勝烈庵」本店があります。勝烈庵が名を馳せたためか、付近には「丸和」「さくら」「檍」などのとんかつ店も軒を連ねており、いずれも人気です。

他に、老舗洋食屋「グリル・エス」や高級寿司店「なか條」、薪窯焼きナポリピッツァの「シシリヤ」、「ラ フィーリア デル プレジデンテ」なども食通から高い支持を得る名店。1947年創業の歴史ある蕎麦屋「利休庵」や、関内に2店舗を構えるステーキと牛鍋の「横浜 瀬里奈」、イタリアンの名店「ラ・テンダロッサ」、こだわりのスープカレーが味わえる「KIFUKU」や「べいらっきょ」なども地域の人々から愛され続けています。また、カジュアルな焼肉店やスポーツバー、大衆居酒屋などもあり、にぎわいが絶えません。

南側は「イセザキ・モール」を中心に、広いエリアに店舗があります。まず押さえておくべきは、老舗牛鍋店として知られる「太田なわのれん」(明治元年創業)、「荒井屋本店」(明治28年創業)、「じゃのめや」(明治26年)の3店舗でしょう。その他、洋食店「グリル桃山」や「遊季亭」、洋菓子の「浜志まん」なども、古くから関内グルメを支えてきた名店です。

イセザキ・モールの東には並行して2本の大通りがあり、その周辺にも四川系中華料理の「華隆餐館」、行列のできる人気ラーメン店「地球(ほし)の中華そば」や「中華蕎麦 時雨」、絶品ステーキカリーの「アルペンジロー」など、名高い飲食店がズラリ。エリア全体で見ると、リーズナブルに楽しめる焼鳥やもつ焼きの店、大衆居酒屋なども多く、横浜スタジアム帰りの人々が利用しやすい街でもあります。

グルメ激戦区でありながら、古い建物が多いせいか賃料は抑えめ

関内駅の店舗賃料相場をみると、直近1年のデータで平均坪単価16,832円となっています。年々上昇してはいるものの、隣の桜木町駅が20,000円台であることを考えると、人が集まるエリアとしては比較的安価といえるかもしれません。関内駅の周辺は古い建物が今も使用されていること、南北どちら側も駅から徒歩10分以上離れた広範囲まで商業地になっており、物件数が多いことなども背景にあると考えられます。

また、南北どちら側にも共通する関内の特徴として、大通りにはチェーン店が多く、裏通りに個人店や老舗の飲食店があるという点が挙げられます。特に南のイセザキ・モールは、映画館や百貨店が退転したあとにリーズナブルなチェーン店・居酒屋などが出店し、表通りと裏通りで異なる雰囲気に。関内に出店を考えるのであれば、風情ある裏通り付近を探すほか、表通り沿い商店の代替わりなどによる、空き店舗の有無も確認しておくとよさそうです。

今回ほんの一部を紹介しましたが、関内にはまだまだ多くの飲食店があります。激戦区ではあるものの、商圏も広範囲に及ぶため、あらゆる業種業態で成功する可能性があるでしょう。エリアのなかで差別化を図るなら、たとえば以下のような業態が考えられます。

■地域の人がゆったりと過ごせる、普段づかいの店
関内で居住者が多いのは南側。ご年配から単身者、子連れファミリーまで多様な人が住んでいます。その割に、焼肉やとんかつなど、こってり系メニューの店が多数。「ヘルシーな和定食と和スイーツの店」「うどんやそばの専門店」といったコンセプトを打ち立てることで、既存店との差別化が図れるかもしれません。

■高級店とカジュアル店の中間に位置する価格帯で、特色のはっきりした店
やや高級な老舗店とリーズナブルなチェーン店は目立ちますが、その中間的な店は意外と少ないようです。素朴でおしゃれな雰囲気の「カフェイタリアン」や「野菜料理が自慢のカジュアルフレンチ」など、女性のニーズに応える店があれば話題になりそうです。

■Free-wifiや電源を備えた若者向けの店
イセザキ・モールから退店した映画館の跡地には、コンテンポラリーな雑貨店やアパレル店などが入りました。古い文化と新しい文化が混ざり合う雰囲気は伊勢佐木町ならでの魅力ですが、ネット環境を完備したノマドカフェなど、若者が利用しやすい業態を考えるのも一案です。

集客力は抜群で物件数が多く、賃料はやや抑えめという、好条件がそろった関内エリア。個人での独立開業を考えるなら、おすすめ候補地のひとつといえるでしょう。


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