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グルメもエンタメも充実、集客力抜群の「川崎」。個人で飲食店出店する有料候補地

2021年2月15日

画像素材:PIXTA
川崎市は人口150万。神奈川県で横浜市に次ぐ第2の市であるだけでなく、全国第6位の大都市でもあります。今回は、その中心である川崎駅の街事情と飲食店出店のポイントについてご紹介します。

成長を続ける川崎市。川崎フロンターレの活躍で知名度アップ

川崎市は細長く、新百合ヶ丘や登戸は小田急線、溝の口などは東急田園都市線、武蔵小杉は東急東横線など路線によって生活圏が分かれています。最も南にある川崎駅は、東海道本線で東京駅までわずか17分、南武線・京浜急行線も利用できる交通の要所。東芝、富士通、キャノンなどの拠点があり、かつては京浜工業地帯の中心地でもありました。東京への通勤に便利でかつ、地域に企業や工場が多いことから若年人口が多く流入。川崎市の人口は増加傾向が続いています。

さらに近年、川崎の名を全国に広めたのが川崎フロンターレの活躍。2020年は2年ぶり3回目のリーグ優勝を果たしました。「カワサキハロウィン」や「川崎大師」も認知度アップに貢献しています。

「ラゾーナ川崎」にとどまらず、街の魅力は増大中

川崎駅西口にはかつて広大な東芝の事業所がありました。その跡地の再開発で2006年に開業したのが西口駅直結の「ラゾーナ川崎プラザ」です。同施設はライブもできる中央広場を中心に多くの若者・ファミリー層を集めることに成功。今や川崎を代表する観光スポットとなり、現在、三井不動産の商業施設で日本最大の売上を誇っているそうです。

西口を出て左方向には2004年開業の「ミューザ川崎シンフォニーホール」があり、併設の飲食店街は2013年にリニューアルされています。一方、旧市街である川崎駅東口側はラゾーナの勢いに負けじと再開発が進んでいます。

従来からの商業施設の状況は以下の通りです。

・川崎ルフロン 2019年全面リニューアル、2020年川崎水族館開業
・川崎モアーズ 2004年大規模リニューアル、その後も数回にわたり改装
・川崎アゼリア 全国3位の規模の地下街を2016年全面改装
・ラチッタデッラ 映画館・クラブチッタ・飲食店などの複合施設、2002年開業

さらに、東口から徒歩15分、川崎市役所の先に2017年、公共施設の再開発で「カルッツかわさき」がオープンしました。西口のミューゼ川崎、東口のクラブチッタと合わせて川崎の文化発信力を高めています。

また、東口を出ると左方向に京急川崎駅、徒歩10分ほどの距離に川崎区役所があり、第一京浜が走っています。この辺りまでの一帯が従来からの繁華街で、アーケードのある「仲見世通り商店街」「銀柳街」をはじめとする商店街も活気があります。

再開発では多くのマンションも供給され、便利で楽しい川崎を気に入った人が流入し、人口は増加。ラゾーナや文化施設が新たに人を呼び込んだ結果、旧市街へ流れる人も増え、川崎では開発の相乗効果がうまく働いている印象です。

西口で多彩なグルメが楽しめる一方、特色ある店は東口に点在

グルメは、東口の商店街で長く営業している店が比較的多くの支持を集めています。

駅東口と京急川関駅から川崎市役所・第一京浜までのエリアには、『松の樹』『成喜』『三鶴』(中華)、『とんQ』(とんかつ)、『八たん』(牛タン)、『サイゴンキムタン』(ベトナム)、『しまや』(カレー)、『三三七』(つけめん)などの人気店。『丸大ホール』『元祖ニュータンタン酒場』などの大衆酒場も目立ちます。 ほかに、ラ チッタデッラ『IL PACIOCCONE DI CHIANTI』やアゼリア『カレーハウスピヨ』のような商業施設の人気店もあります。

一方の西口。まずは多彩なグルメを揃えるラゾーナに行く人が多いでしょう。ほかに、『杉作』(牛たん)、『肉小僧 匠』(焼肉)、『食事処みどり』『井魚家いむら』(定食)、少し離れた場所にある『中華蕎麦おかべ』(つけめん)などの個人店も健闘。チェーン店以外では地域密着の安くてボリュームのある料理を提供する店が定着しているようです。

画像素材:PIXTA

集客力を考えると川崎駅の賃料相場は割安?

川崎駅の賃料相場を調べると、最新データで19,672円。横浜駅が27,000円、鎌倉が30,000円であることを考えると、やや割安と考えてもいいかもしれません。川崎は、ショッピングやエンタメのために訪れる人、在住在勤の人とまんべんなく集客が見込め、前述したように若年層が多く今後の活性化も期待できるエリアだからです。

川崎駅に出店するならどのエリア?どんな店?

川崎駅周辺には個人店出店の候補となりそうな地域がいくつかあります。対象となるエリアは広く、個人店出店に適した小規模で割安な店舗も多いので、検討の価値はありそうです。

1)東口の繁華街一帯

東口の旧市街は駅から徒歩10分以上まで広がっています。裏路地の繁盛店も多いこのエリアであれば、賃料抑えめな物件も見つけやすいでしょう。

2)西口の「西口通り」周辺

川崎駅周辺の徒歩圏内には住宅街が広がっています。駅から離れた場所で、地元密着で展開している飲食店も多数あります。

次に業態を考えてみます。

■川崎に比較的少ない「高級店」

多種多様なグルメが体験できる川崎ですが、客単価1万円以上の和洋の高級店は少なめです。このエリアにもっとハイグレードな飲食店があったら、と望んでいる人も少なくないでしょう。

■大人が落ち着いて過ごせる店

大型商業施設が充実している川崎にはファミリーや若者が過ごしやすい店は多いですが、大人が静かに飲める、ワインや日本酒にこだわる店は少なめのようです。個人店ならではの食のこだわりと居心地の良さがあれば差別化できそうです。

■特徴を明確に打ち出した店

多くの飲食店が集結するエリアでは、「この一品で勝負」という業態で勝負するのもおすすめです。例えば、麺類や定食など日常づかいしやすい店は、まだまだ需要がありそう。ほかに激辛料理や各国料理などの専門店も有望です。

さまざまなチャレンジができそうなポテンシャルがある、在住者も来訪者も多い川崎。個人出店の候補地として有力な場所といえそうです。


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