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カフェ物件の探し方を解説! アフターコロナを見据えた、定説に縛られない物件選びが肝

2021年5月19日

画像素材:PIXTA
『銀座ルノアール』が12年ぶりの赤字転落となったことに象徴されるように、新型コロナウイルスの感染拡大を境に、カフェの在り方に変化が起きています。コロナ禍、そしてアフターコロナを生き抜くためにはどんな立地や物件を選べば良いのでしょうか。改めて、現在のカフェを取り巻く状況とカフェ物件を探す際のポイントを解説します。

コロナ禍の今こそ、カフェの在り方を見直す時

消費者にとってカフェは、飲食だけを目的にする場所ではありません。一人で作業したり、くつろいだりする人はもちろん、友人や仕事関係の人と会うために利用する人もいることでしょう。コロナ禍ではそれゆえに、外出自粛や在宅ワークへのシフトの影響を大きく受け、客足が遠のいてしまった店舗も少なくありません。

その一方で、カフェならではのゆったりとした空間使いはソーシャル・ディスタンスを取ることに有効で、会食のような感染リスクも少ないため、カフェに魅力を感じる消費者が増えていることもあります。これからカフェを開業する方は、今までの物件選びの定説に縛られずに、アフターコロナを見据えることが非常に重要です。

カフェの開業には「軸」が必要

カフェで集客をするには、「コンセプト」と「立地や物件」をマッチさせることが不可欠。まずは「実現したいこと」=「軸」を定めることからはじめましょう。「スイーツで勝負したい」「地域で愛されるお店になりたい」「食事のクオリティを高めたい」「オフィス街で回転するカフェにしたい」など具体的に考えることで、立地や物件に求めるものが見えてくるはずです。

また、「条件の揃った立地や物件である」ことを優先するのも一つの方法です。視認性が高い、近隣に集客できているカフェが数件ある、人通りが多いなど好条件と思える物件を見つけ、そこに合ったコンセプトをつくっていくのも良いでしょう。
画像素材:PIXTA

本当に一等地・路面店がいい?

もう一つ考えておきたいのが、一等地・路面店以外の物件が持つ可能性です。

一等地や路面店は集客や視認性に優れるものの、「家賃は売上の15%以下が目安」とされるカフェ経営においては賃料と売上のバランスが崩れがちですし、大型チェーン店が競合になることで経営継続が難しくなることもあります。

コロナ禍で一等地・路面店からの退店が相次ぎ、賃料の相場が下がっているとはいえ、実際に営業することを考えてみると現実的ではない場合も。その一方で、空中階や商店街のはずれや裏通りといった一見不利な立地こそがカフェにとっては「一等地」の場合もあります。

例えば、渋谷エリアには5階・6階に店舗を構えるカフェは珍しくなく、「喧騒を一時的に離れ、こっそりと街を見渡せる」場所であることが支持される理由の一つになっているようです。また、「自分だけ」「特別」「秘密」といった言葉を連想させる「隠れ家」は近年のカフェ人気を支えており、商店街のはずれや裏通りに店舗があることはマイナス要素とは言えないでしょう。

さらには、「カフェ=窓が広い空間」と考える人もいますが、内壁の面積の広さを活かし、壁一面に絵を描いたり、地下階で異国情緒を演出したりして空間づくりに成功している店舗はたくさんあります。

重要なのは、カフェとして外観や最低限の視認性を備えていること。空中階や地下階に店舗を構えるなら階段はわかりやすい場所にあったほうが良いですし、看板はやはり設置した方が、お客様に気付いてもらいやすくなります。気に入った物件が見つかったら、開店予定時間から閉店予定時間まで、外観や視認性の変化を観察してみるのもおすすめです。

「コンセプト」と「立地や物件」をマッチさせることができても、その地域で再開発が行われると、人の流れや地域性が変わるかもしれません。最終決定前には再開発や商業施設の出店などの計画があるかどうかも確認しましょう。

店販や協業による差別化も検討しよう

カフェを一人で営業する場合、向いている坪数は「5~10坪」といわれます。客席数は「坪数×1.5」で計算するため、10坪なら15席程が見込まれるでしょう。ただし、現在のコロナ禍だけでなく、アフターコロナでも席数の調整が求められると予想できます。

少ない席数でも売上をキープするため、店販や協業のスペースを設けることも検討してみましょう。スイーツやパンのテイクアウトに対応する、野菜・食器・本などカフェとの相性が良い異業種と協業するなどが例として挙げられます。新たな時代に、自店にどう付加価値をつけてファンを獲得していくかを考えることも大切です。

店のコンセプトや提供メニューによっては、物件オーナーからNGが出るケースがあります。内見時にコンセプトやメニューをしっかりと伝えられるようにしましょう。立地と物件とのマッチ度を確認するためにも、まずは具体的なコンセプトづくりからスタートすると良いでしょう。

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