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「コト消費」「トキ消費」を意識。洋菓子店・スイーツショップの物件選びのポイント

2022年12月23日

画像素材:PIXTA
誕生日や記念日などの特別な日はもちろん、手土産や自分へのプチご褒美などで、スイーツを楽しむ人は多くいます。洋菓子・スイーツを以前に比べて、日常的に「自分で選び、味わい、楽しむ」ことも増え、洋菓子店やスイーツショップに定期的に来店する人も増えているようです。そこで今回は洋菓子店・スイーツショップの物件選びについて考えます。

スイーツ専門店、どんな場所に出店している?

駅ビルや百貨店には多くのスイーツショップがありますが、有名企業の店舗がほとんど。しかし街中には、以下のような個人営業のスイーツ専門店があります。

■レ・カカオ 本店(東京都品川区)

チョコレート専門店として2016年にオープン。産地から選び抜いたカカオを使用したチョコレート、ケーキなどが評判となり現在は有名店と呼べる存在です。店舗は五反田駅から徒歩7分という立地です。

■パティスリー アプラノス(埼玉県さいたま市)

スイーツのレベルが高いといわれる埼玉県で人気のケーキ店。武蔵浦和駅から徒歩10分、便利とはいえない立地です。定番のケーキをバリエーション豊富に提供して遠方からも多くの人を集めています。店の外にスイーツを食べられるテラスがあります。

■モンリブラン(福島県郡山市)

シンプルな手作りワッフルの専門店。本店があるのは、郡山市にある安積永盛駅から徒歩7分ほどの場所です。しかし、首都圏をはじめとした全国への出張販売で成長。「駅で販売している様子を見たことがある」という人も多いのではないでしょうか。ワッフルのほか、売り切れることが多い食パンにクリームをぬった「クリームボックス」がロングセラーです。

流行りのスイーツのキーワードとして「和菓子とのコラボ」「糖質制限」「海外から上陸」などがありますが、上記のような個人営業の専門店はむしろ正統派の道を選んでいるようです。

洋菓子店・スイーツショップの物件選び

洋菓子・スイーツ店の物件選びのポイントとして、以下があります。

立ち寄りやすい繁華街・駅前

人が訪れやすい便利な場所を選びます。できれば通りすがりの人の目に留まるような繁華街の一角が望ましいですが、上記の例のように少し駅から離れている場所でも集客は可能。「少し足を伸ばして」買い物に行ける範囲であればよさそうです。

路面店で周辺環境もできるだけチェック

買わないけれどどんなスイーツがあるのか店内を見て回ったり、試しに1つだけ購入したりする人が入りやすいよう、路面店という条件は外せません。店の内外にベンチを設置するとくつろげる演出になりますが、周辺に舗道や街路樹があればなお理想的です。

視認性も重要

物件は必ずしも大通り沿いでなくてもいいですが、少し遠くからでも気がついてもらえて、「入ってみたい」と思わせるような店づくりができるかどうかをチェックしましょう。

住宅街の立地でも可能性あり

上で紹介した「パティスリー アプラノス」のように、駅から距離がある立地でも、老若男女に愛されるスイーツを提供して成功できます。住宅地であれば賃料が安い分広いスペースを確保でき、店舗の自由度が高くなります。
画像素材:PIXTA

「コト消費」「トキ消費」としてのスイーツショップ

そのほかに洋菓子店・スイーツショップにおすすめの場所として、若者が集まるエリアや観光地があります。

■中目黒、代官山などのおしゃれなまち

東京であれば「中目黒」「代官山」「恵比寿」「自由が丘」などがデートやまち歩きで訪れたい場所として挙げられます。このようなまちを散策して楽しむ人が立ち寄る場所としてスイーツショップも候補のひとつ。そんなシーンで「店を訪れる・スイーツを選ぶ・食べる」という体験は、ただ食べ物を買うというよりは「コト消費」「トキ消費」といえます。

■浅草、鎌倉などの観光地

同じことが観光地にもあてはまります。浅草の仲見世通りや鎌倉の小町通りでは、食べ歩きが人気。このような場所から新しいスイーツのトレンドが生まれます。

■公園その他、人が集まる場所の隣接地

人気のまちや観光地への出店はコストが高く簡単ではありません。しかし、人気エリアに準ずる場所でも似たような体験を提供できる可能性があります。たとえば公園の近くなら、スイーツを購入してピクニックを楽しんだり、休日にファミリーで立ち寄ってスイーツを選んだりといった使い方が考えられます。

スイーツによる「コト消費」「トキ消費」はSNS投稿で共有されて広がり、ときにはブームとなります。その場を起点に価値ある体験を提供できるかということは、菓子店・スイーツショップの物件選びのときに合わせて考えたいポイントといえます。

強力なライバル「コンビニ」との差別化も重要

コンビニはスイーツに力を入れて次々に新商品を投入し、スイーツのトレンドをけん引しています。多くの人がコンビニの300円ほどのスイーツで少しだけ贅沢な体験を楽しみます。ほとんどの場合スイーツショップの近隣にはコンビニがあり、強力なライバルとなるはずです。スイーツ専門店がコンビニに差別化できるポイントは、「その場で仕上げるでき立て」「香り」「立体的なビジュアル」などでしょうか。もちろん、正統派の端正なスイーツをつくり続けるという道もあります。

訪れてくれる人は、いつ、どこで、どんなスイーツを楽しみたいか。そんなストーリーまで描きながら、洋菓子店・スイーツショップに適した物件を選んでみましょう。

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