大人のための成熟した街「目黒」。飲食店出店のポイントは「個性」と「リノベ」
2017年7月5日


都会的でありながら下町の雰囲気
山手線、東急目黒線、東京メトロ南北線、都営地下鉄三田線と4路線が乗り入れ、交通の利便性もよい目黒駅。駅直結のアトレや、権之助坂商店街をはじめ複数の商店街があり、日々の買い物には事欠きません。目黒通りの坂を降りてゆくと、桜の名所と名高い目黒川に突き当たり、川沿いの目黒区民センター内には目黒美術館や図書館もあって区民の憩いの場となっています。山手通りと目黒通りが交差するポイントにある大鳥神社を過ぎると、60店舗以上のインテリアショップが並ぶ全国屈指のインテリアストリートが続き、街歩きも楽しめます。有名な目黒のさんま祭りを代表に地元の祭りも健在。通りには、若者だけではなく子どもやシニアも行き交い、都会であるにも関わらず下町らしい空気があります。
2016年に販売を開始した駅前のタワーマンション「ブリリアタワーズ目黒」は、億を超える価格帯がメインにも関わらず4カ月で完売。富裕層も目黒の環境に魅力を感じ始めているようです。

名店と大衆店が混在、リノベ文化も根付く
1928年創業、日本初の総合結婚式場「目黒雅叙園」は、1991年に既存の美術品を移設・再現するなど趣を残しつつリニューアルしました。駅からは少し離れていますが2008年には、老舗ホテル「ニュー目黒」をリニューアルし「CLASKA」が複合施設としてオープン。民家や既存の建物を改装してセンス良く生まれ変わったインテリアショップやカフェも多く、既存のものをリノベーションする文化が早くから開花していたエリアでもあると言えるでしょう。その影響を受けてか、雑居ビルの中にオシャレなお店を発見できるのも目黒の面白さです。予約が取れない創作和食店『和創作 太』の姉妹店『食楽太太太』が出店したのは上大崎2丁目にあるビルの地下1Fという立地。同じくビルの地下1Fに店を構え成功している『大衆ビストロジル』や『Trattoria CIAORO』などもあり、ニッチな立地が必ずしもデメリットには繋がらないようです。
下目黒方面にまで足を延ばし、散策しながらお気に入りの店を探すのも一興です。倉庫を改装したという『CHUM APARTMENT』はシックな内装で人気のカフェ。NYで修業した料理人が営む鮨店『鮨処 りんだ』なども評判です。
焼き鳥店として初のミシュラン一ツ星を獲得した『鳥しき』や、地元の人なら知らぬ人はいないトンカツ店『とんき』など、食通をうならせる店や創作和食、そしてイタリアンもある一方、ラーメン店、居酒屋、赤提灯、立ち飲みまで普段使いできる店も多く、いい意味での“抜け感”がある街、それが目黒なのです。
庶民派でもよし、高級路線を目指すもよしですが、開業コストを抑えたほうがいいのはどちらも同じです。居抜き物件やビル店舗を上手に改装しコストを抑えつつ、他にはない個性的な店作りを始めるなら、目黒は1つの選択肢となりえるでしょう。
■目黒エリアの立地情報
- 目黒駅の店舗賃料相場情報(直近1年間)・・・平均坪単価26,369円
- 目黒駅の平均賃料相場年別推移(2014~2017年)…上昇傾向
- 目黒駅の店舗面積相場情報(直近1年間)…17坪
- 業態の割合…居酒屋・ダイニングバーが最も多く、次いで和食・洋食と続きます。
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